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ナーロッパの気候と生活

 欧州では地中海気候の名の通り地中海沿岸とアルプス以北と気候が異なる。


 地中海では南岸や島嶼部でサトウキビやオレンジが採れ、より寒さに強いオリーブは北岸でも栽培出来る他、オレンジと同時に伝わったレモンの商業生産北限はイタリア北部のガルダ湖畔であった。


 同地ではガラス製の温室でレモンの木を保温し、鉄道や蒸気船が登場して物流が改善し南部と競合するまでレモンをアルプス以北に輸出し続けた。


 近世の王侯貴族の間でガラス製温室はオランジェリーと呼ばれ、ブームとなっている。


 名の通りオレンジや、レモンの近縁種シトロンを栽培しベルギーにも広まったという。


 英国のキューガーデン、オランダのライデン植物園もオランジェリーの影響を受けている。


 脱線したが、アルプスの南北でその他の違いとして小麦とライ麦の栽培比がそれぞれ高い事が挙げられる。


 小麦の精白された白パンを日常的に口に出来るのは貴族や富裕層だけで庶民の口に入るのはハレの日だけであり、全粒粉の茶色パン、ライ麦の黒パンより好まれた。


 パンの食味、シチリア由来のシャーベット等の甘味や柑橘類、石鹸の入手難易度等食生活や衛生面から舞台にするなら地中海が無難。


 甜菜の栽培だの板ガラス製造して温室だのライ小麦栽培だのチートを突っ込むならアルプス以北である。


 尚甜菜はナトリウムとマグネシウムの要求量が多い為、冷涼な海沿いの開拓、開墾するなら栽培すべき。


 ヴァイキングの襲撃や商業生産までの年月も考えるとエルフに転生して源為朝の如く敵の船を沈めながらNAISEIチートするのが良いがダンジョン物が流行る昨今果たして誰が読むのか……。

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