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遠足大事典 -Ensoyclopedia- 作者:シェフ

~ 当日編 レースパート ~

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持ち物21  友情



 太陽はいま、中天にかかっていた。
 10月にしては張り切りすぎの、真夏を思わせる直射日光。
 この高原でも気温30度近くをキープして、がら空きの背中にのしかかっている。

 下からは、そのぎらついた光を刃のようにひらめかせての、大きな池。
 口をあけて、深く、黒く、ぬらりと獲物を待ちかまえている。

 いま、しがみつくようにして立つ大岩の両脇には、植えこまれたいばらのしげみがあちこちに。
 まがまがしいとげを振りかざして、無数の腕を広げている。

 吹き上げられる風が、乙乎おとこの頭をかすめていった。
 すりきれてほつれた細長いはちまきが、ばたばたとあおられていく。
 だが、乙乎の顔中を流れ落ちる汗はまったく引くそぶりもなかった。

「くっ……!」

 乙乎は、目の前の光景をきょろきょろと見まわしていた。

 見渡す限りのバナナの皮――

 完全に包囲されている。
 いや、包囲どころではない。
 乙乎が手足を置いている部分以外はほとんどすべて、バナナの皮におおいつくされているのだ。
 ほとんどといっても、皮のないところはいばらのとげやするどくとがった岩の先なんかがあって、そもそも手をつくことができない。

 皮にくくりつけられた糸が目に飛びこむ。
 乙乎は最初、この糸を魚取り用の網か、バドミントンのネットのようなものかと思っていた。
 しかし実際には、糸は1本ずつばらけていて、その途中途中に皮が等間隔で取りつけられていた。
 いつかテレビで見た、ワカサギ釣りのしかけ針のような感じだ。
 皮の、糸に直接触れている部分は、ビニールのような特殊なうすい膜でコーティング補強してある。
 糸自体も、乙乎の持ってきたたこ糸のようなやわなものなどではない。
 登山に使うほそいロープのような、とても軽くて強そうな合成繊維のよりあわせたものだった。

 そして、その糸の束は、乙乎からはなれるにしたがって収束し、ただひとつのこぶしの中にあやつられていた。
 ミカドの右こぶしだ。

 ミカドは、5本の指に糸のついた輪をはめてそれを高々と掲げ、岩に背中をもたれかけて優雅に座りこんだ。
 足を組んで、あいた手で水筒のコップをワイングラスのようにゆらしながら、麦茶をすすっている。

 そして、思いっきり冷たい目を乙乎に投げかけた。

「フッ、もはや動けまい……? バナナの皮の威力は、貴様も知ってのことだろうからなぁ……?」

 下から見上げる角度で、乙乎は視線を突き返した。
 たしかに、このトラップは危険だ。
 動揺もしている。
 だが、あのいままで見たこともない邪悪な表情に屈する心は、持ち物にははいっていない。

「お前にとって、バナナの皮なんてただのゴミだと思ってたんだがな?」

 乙乎はその場から動かず、不敵な笑みで応対した。
 正直なところ、動かないのではなく動けないのだが、まだそのくらいの余裕はあった。

「なかなかいいできばえじゃないか。がんばってコツコツ作ったのか?」

「学級委員長として、貴様にはひとつ言っておかなければならないことがある」

 ミカドは乙乎の挑発を無視して、ニヤニヤと話題を変えた。

「いや、きょうは残念だったなぁ? せっかくのいい天気、こんなに素晴らしい遠足日和なのに、ひとり療養しなければならないというのが」

 乙乎のまゆがピクリと寄った。

「貴様のチームメイトではあるが、いちおう同じクラスではあるからな。――これは、ボクからの見舞いだ」

 そう言って、ミカドは右手の糸をふさっとゆらした。
 乙乎の周りの皮がそれにしたがってずるずると動き、包囲をさらにちぢめた。

「バナナの皮の千羽鶴、といったところか。あの友親ともちかに伝えておくがいいさ……!」

「……ミカドっ!」

 乙乎がさけんで、身を乗り出そうとした瞬間、足元の皮が1枚、ピクリと跳ねた。
 ミカドが指をまげて、皮を動かしたのだ。

 皮は乙乎のくつにふれるや、くるっと裏返った。
 内側の白い部分が、真上からの太陽光を反射してカッと光り輝く。

 その純白の閃光が、乙乎のあごの下を照らし出したと思ったとき――

「ぐわああああーっ!」

 乙乎は天空高く打ち上げられていた。

 勢いこんで飛びかかろうとした力をそのまま、バナナの皮に受け流され、強烈にすべらされたわけだ。
 乙乎も前に使った皮のトラップ。
 その技を相手も、同じ練度をもって食わらせてきた。

「ぐふっ!」

 まっさかさまに落とされて顔面から岩肌に打ちつける乙乎。
 そのはずみで、前に立っていたところよりも下にずり落ちることになった。
 なんとか手をのばしてしがみつき、池に呑みこまれることだけは防いだ。

 クレーターのようにへこんだ斜面からボコッと顔を起こし、必死の形相で再度上を見上げる。

 バナナの皮は、まだそこにあった。
 よほど頑丈に作られているのか、糸がほつれかけたり皮がちぎれかけたりはしていない。
 まだ再使用はできそうだ。
 つまり、もう一度いどめばもう一度跳ね返される……!

 ひたいに痛みを覚えた。
 はちまきのおかげで切ったりはしていないが、無視できるものではない。
 本当なら受け身はとれたはずだが、乙乎はそれをしなかった。
 むしろ逆だ。
 乙乎は手足を守るために、落下のダメージを顔面で受けたのだ。
 手足をケガしては、それ以上のぼれなくなる。
 つまり乙乎の闘志はまだ、燃えつきてはいない。

 くだけた岩の破片を顔にはりつかせ、ミカドに向かってもう一度さけぶ。

「なぜだ!? ……お前はそこまでの才能をもっていながら、なぜ――」

 破片がはがれた。
 ちいさな岩のかけらは乙乎の目の横をとおって、涙のようにこぼれ落ちた。

「人を踏み台にするんだ!?」

 ミカドはゆったりとした姿勢と凶悪な笑みをくずさないまま、フンっと鼻を鳴らした。

「貴様がいけないんだよ、乙乎。貴様がはじめからボクの前に立っていなければ、誰も苦しむことはなかった……」

 このゴール間近の一騎打ち。
 乙乎がスタート直後に感じた疑念を晴らすために、いま投げかけた問い。
 しかし乙乎はまだ、ミカドが自分の策謀のためにブサコをも利用したのか、とまではきいていない。
 だが返ってきたその答え。
 ミカドはそれに肯定をにおわせた。

 いや、それだけではない。
 ミカドの使った『誰も』という言葉。
 これは複数の人間を利用したことを意味している。
 そして今回、特に苦しんだものは二人いる。
 体調をくずしたブサコと、友親。

 それにくわえて、いま乙乎が受けたバナナの皮の一撃。
 さらにはじゅうたんのように目の前に広がる、ミカドがたとえた千羽鶴のようでもある、その形状。

 乙乎のいだいていた疑念はすべてつながった。

「その皮の操作術……ちょっとの練習で身に着けられるものじゃあない。ここに来るまでの陣形にしてもそうだ! ミカド……お前は誰よりも努力できるやつだ。がんばることの大切さを、知っているやつだ。
 ……けど……! それでオレ一人に勝つために、関係のないクラスメイトを犠牲にして、いいわけがないっ!」

 乙乎が手を伸ばすと、そこに皮が1枚にじり寄ってきた。
 逆さにふせられていた皮が、花ひらくように白い光をのぞかせる。
 とたん、電流を浴びたように乙乎の手がはじかれすべった。
 ふたたび体勢をくずして、乙乎は大きくのけぞった。

「くっ……!」

「フン……そこまで気づいていたなら教えてやろう」

 彼らのあいだに、口に出した言葉は足りていない。
 だが、ここで二人、言外にいわんとしていることをくみ取って会話を進めていた。

「ボクはこれまで、貴様のことが気にいらなかった。目にかたきにしていたわけだ。それをきょう、この場で、貴様が人生でもっとも楽しみにしている遠足の舞台で、貴様を打ちのめして葬り去ることができるのを、心待ちにしていたのだ……!
 それによって、ボクはさらなる高みに行ける! 貴様は人の先をゆくものかもしれんが、ボクは人の上に立つものだからな……!」

 乙乎がもう一度、のこった左手を伸ばす。
 伸ばした先はバナナの皮の支配領域ではない。
 だが、皮のないところは、ほかの障害物がある。
 そこはとがった岩場だった。

 落ちそうになる身体をぐっとこらえて、乙乎は顔だけを起こした。
 強烈な直射日光に叩きつけられながら、ミカドをにらみすえる目だけははなさない。

「仲間を見捨てて、なんの意味があるんだ!? いっしょにつかんだ勝利でなくて、なんの価値があるんだ!?」

 手のひらに岩が食いこむ。
 すべることはない。
 刃物のようにとがった岩をしっかりとつかんで、皮膚がきれるのもかまわず身体をささえ続けているのだ。

 乙乎は確信していた。
 ミカドがいま繰り出している、最大の秘術の正体。

 恐らくミカドは、最初バナナの皮を、乙乎と同じように1枚か2枚ずつくらい、少量を持ちこむつもりだったのだろう。
 足止めには、本来それでも効果があるからだ。
 だがきのう、遠足前日、ミカドは友親のてるてる坊主作戦を知った。
 あの、千羽鶴をも超える人形の大軍。
 そこから発想を得たのだ。
 とはいえ、いいアイディアが思いついたからといって、ただちに実現可能なわけではない。
 それに、あの皮の細工。
 乙乎は糸の縛りかたやハサミの太刀筋でも予測はついていたが、それよりも補強に使った材料の特殊性ではっきりとわかった。

≪ミカドは、大量のバナナの皮を、大人に作らせた≫!

 ミカドは、大企業をいくつもたばねる財閥の息子だ。
 実際に金銭で雇って徹夜の突貫作業をさせるのは可能だろう。
 それはべつに禁止されていない。
 自身の持てる力をすべて、財力や交渉力もふくめていかんなく発揮し、ここまでの作品を用意した手腕。
 それをけっして否定することはできない。
 だが……

 乙乎はまた、同じようなことをくり返しつぶやいた。

「お前は……そんな力がありながら、なぜ……」

『友親を救ってくれなかったんだ?』

 ……それは、乙乎の口からはどうしても言えなかった。
 虫のいいことだとわかっていたからだ。
 友親を救えなかったのは乙乎も同じ。
 ただ、乙乎には先ほど自分で言った、『仲間を犠牲にした』という負い目があった。
 仲間たちは、絶対にそうは思わないし言わない。
 それはわかっている。
 だけど、乙乎はどうしても、きょうの大岩を3人で立ちたかった。

「なにやらごにょごにょ言っているが、暑さでまいってきたか? その下で水浴びでもすれば、ラクになれるぞ。……それとも、この千羽鶴ともうすこし遊ぶか? 貴様のあの、バカな仲間のようにな……!」

「……なんだと?」

 乙乎の足元の石が、ひとつはずれて池に落下した。
 思ったよりも大きく上がった水しぶきが、背中のあたりまで届いた。

「おおかた、貴様を先に進ませるために、自らを犠牲にしたんだろうよ。だが……この皮の軍勢が、いまやすべてを物語っている! 貴様も見たはずだ、友親の家の前にあった、無惨なゴミの山を……! 友親はきょうの天気をよくするために必死こいたつもりだろうが、その実、ボクにこの最終兵器のアイディアをあたえ、ボクを上に押し上げてくれたにすぎないのだ!」

 乙乎の瞳がわなないた。

「そして貴様はここで、壊れた操り人形のようにみじめに落ちてゆくのだ……! いやぁ同情するぞ、まれに見るほどのバカな仲間が足を引っ張ってくれたばかりになぁっ!」

 左の手に力がこもった。
 するどい岩は、さらに手のひらに食いこむ。
 指に血がにじんできた。
 乙乎は全身を持ち上げ、ようやく一歩だけ上に進んだ。

「……取り消せ……!」

「んん?」

「友親は、バカなんかじゃあない……! あいつは、いつだってオレを助けてくれた。……お前の言うとおりだ、あいつは、オレのために、自分の体を張って……! オレをここまでみちびいてくれたんだ! お前が自分のことばかり考えているあいだに、あいつは仲間のことを思って全力で戦ってくれた! あいつが……友親こそ、真の勇者だ!」

「フン」

 ミカドが冷笑をうかべて指を鳴らすと、バナナの皮がふたたび這いより、乙乎のまわりを取り囲んだ。

 乙乎は安定の悪い障害物ゾーンにわずかな足場を確保して、片腕だけでやっと身体を支えている。

「なにをやっているんだ、貴様は……? さっきから見ていれば、そんな危険なところにわざわざと……。この遠足のあと、作文を書かなければならないんだぞ? それなのに手を切ってケガしてしまっては、鉛筆を持つことすらできなくなるじゃあないか。そんなことも、わからないのか?」

「……」

 乙乎はそれにはこたえない。
 飛び出た岩やしげるいばらのすきまから、視線だけでミカドを突き刺している。

「そこまでして、この上にのぼりたいのか? ボロボロの身体で孤独にゴールしたとして、いったいなにを手にすることができるんだ?」

「お前には、わからんさ……!」

「そうか」

 ミカドはそれだけ言うと、水筒のコップをしまいこんで、こぶしをたかくかかげた。
 乙乎がそれに応じるように目を見ひらくのを満足げに冷たくながめてから、手のひらを上にしていたこぶしを――なにか、人が大切にしてたものを押しつぶすかのように――ぐしゃっと握りこんだ。

「では、落ちるがいい」

 乙乎の周囲に配置していた皮が、一斉に飛びかかってきた。
 乙乎には逃げ場がない。
 圧倒的潤滑力から身を守るすべもない……

 真昼の陽光が照り輝く。
 灼熱の殺意を裏側からみなぎらせ、純白の牙がきらめいて、乙乎の全身を包みこんだ。

 乙乎が上にのぼろうとする力をそのまま空中に転換させ、まるであの世への方向へとはじき飛ばす。
 乙乎の左手は、ただ虚空を握りしめていた――

「ああ、そうそう。ひとつ言い忘れていた。貴様がさっきなにやらさけんでいたことだが……せめて、リクエストにこたえてやるよ」

 宙を舞う乙乎の背中に、ミカドがはなしかけてきた。
 真っ逆さまに吹き飛んでいる乙乎からは、その顔を見ることはできない。
 だがそれは、まぎれもない憐憫と侮蔑をいっぱいにあふれさせた、ミカド渾身の悪魔の形相だった。

「たしかに貴様の言うとおりだ。もっともバカなのは、あの友親ではない……。その仲間の力を借りてここまで来ておきながら、無様にもボロボロの失敗をとげる貴様こそが、最高のバカなのだからなぁっ! ハーッハッハッハッハッ!」

 大岩には高さがある。

 乙乎が落ちているのは、その中ほどからだ。

 下は池。
 地面からは、もうすこし、数十センチくらいだが距離がある。

 合わせてみると、3メートルくらいにはなる。

 そこから落ちる時間は、まあ、あっというまだ。

 だが――

「ありがとうよ……取り消してくれて」

 その、わずかな時間。

 ミカドの耳に、不思議な声がした。
 はじめは、なんの音かと思ったくらいだ。

「お礼に、こっちも教えてやる――」

 ミカドの過去最凶の冷笑は、そのかたちをたもったまま凍りついた。

「お前を倒すのは、オレじゃあない」

 ……なぜだ?

 なぜ……

 乙乎が無事にしゃべっているんだ!?

「――友親だっ!」

 顔面から落下していると思っていた乙乎は、ミカドが高笑いをしているあいだに上体を起こしていた。

 同時に、右手を腰にそえる。

 乙乎が先ほどまで、片手で岩にしがみついていたのは、バランスをもどすことができなかったからではない。
 あいたほうの手で、腰に取りつけたものをさぐりあてるためだった。

 乙乎の右の手のひら。
 もろく、ちっぽけな人形がのっている。
 てるてる坊主だ。

 乙乎はその首の部分を、しぼり上げるようにぎゅっと握りしめた。

 友親のてるてる坊主は、表面をちり紙の外套でおおわれている。

 非常に繊細で弱いつくりになっているので、その外套はあっさりとやぶれた。
 当然だった。

 だって、友親がわざとそう作ったのだから。

 友親は、てるてる坊主を作ろうと決意した瞬間から、自分はここまで来ることができないと覚悟した。
 だから、てるてる坊主を一つだけ、吊るすぶんとはべつによけておいた。
 そして、一見普通のてるてる坊主と同じでしかないそれを、乙乎に託したのだ。

 乙乎はそれを、後生大事に持ち運んできた。
 感傷からではない。
 荷物はできるかぎり軽く、速く――
 作戦の根幹をなすその方針は絶対で、わずか十数グラムといえど余計なものは持っていけないはずだ。
 しかも、腰に取りつけては走るときにひらひらと動いてしまう。
 ジャマにしかならないはずだった。
 だが、乙乎はそれをけっして手放そうとしなかった。

 理由は簡単。
 それが必要な道具だったからだ。

 外套の中から飛び出したのは、一粒の玉だった。
 表面になにか、こまかな白いものがついていて、それが太陽の光をやさしくキラキラと受け止めて、宝石のように散らした。

 玉の飛んだ先には、乙乎の顔があった。
 乙乎は大きく口をあけて、その玉をほおばった。

『お、オレの好きなヤツ売ってるぞ。ひさしぶりに見るなー。あんまりよそで置いてないんだよこれ。あとあと売り切れてもイヤだし買っとこ』

 忘れもしない、9月20日15時12分。
 買い物に出かけたときに友親がつぶやいた言葉だ。
 ちょっと前に乙乎も好んでよく買っていた。
 ボリュームがあって、食べごたえがある。
 特に好きなのは、レモン味だ。
 すっぱいのがいい。色もあざやかな黄色で気にいっていた。
 炭酸の刺激が体内をマッサージして、吸収の早い糖分が全身を駆けめぐり――

 疲れた身体に、元気が湧いてくる!

 それはお菓子だ。
 一粒の飴だ。

 そして、乙乎の最後の策だ。

 仲間との日々が、仲間の想いが、そしておやつのトレードが。
 乙乎にあとすこしだけ、動くための力をくれる。

 その策の名は――

追憶の絆ライトニングキャンディー≫!!

 映像の逆回しのように、乙乎がふわりと飛び上がってくるのを、ミカドはあんぐりと口をあけたまま見ていることしかできなかった。
 なにが起きているのかがわからなかった。
 ボロ雑巾のように落ちて、黒くかがやく池に盛大な水しぶきをたてて消えていくはずの獲物が、いきなり復活し、軽快に岩の上を飛びわたってくるのだから。

 乙乎は足元の一点にねらいをつけた。
 その目は、眼下にひろがる皮の海を映して、あざやかなレモン色にキラキラと光を散らしていた。

「な……なにを……!?」

 ミカドがうめいた。
 乙乎はそれを、どこか遠い、もやのむこうの別世界のできごとであるような、超然とした表情で聞き流して、バナナの皮の上にふわりと舞い降りた。

「くっ!」

 ミカドはあわてて皮をあやつった。
 乙乎の突き出した足に踏まれた1枚の皮は、すかさず必殺のカウンター攻撃をくりだす――

 乙乎は宙を飛んだ。
 たしかに、皮は乙乎をとらえて空に打ち上げた。
 だが、彼はその勢いに己の力を呼応させて同時に飛び上がっていた。

「……!?」

 ミカドは顔をゆがめ、怪訝にいま使ったバナナの皮を見た。
 一回の使用にしては、ありえないほど傷んでいる。

 乙乎はもう一度、まったく同じところに降り立った。
 降りる直前、乙乎は片方の膝を曲げていた。
 その曲げた膝を打ちおろした。
 呆然としたミカドの目には、けっしてとまらぬスピードだった。 

 一瞬のうちに、何回の蹴りをくりだしたかわからない。

 乙乎がふたたび自分だけの意志であるかのように空を舞ったとき、さっきと同じ皮はいまにもちぎれそうなくらいにボロボロになっていた。

 乙乎がまたたくまに何回も踏んだ皮を、一瞬だけおくれてミカドが発動させる。
 すると、一回の使用に対して、大きく皮は消耗する。

 乙乎はみたび降り立とうとする。
 足を振り上げ、空中から最後の一撃をはなつために!

「ミカドーっ!」

「き……貴様アアアア!」

 乙乎の≪電光蹴脚ライトニングキック≫をミカドは防ぐことができなかった。
 やはり一瞬だけおくれてはなった皮はついにちぎれ、ずるりと岩から落ちていった。

 遠足のルールだ。

『持ち主が最後に触った状態で地面についたゴミは、最優先で拾って片づけなくてはならない』。

 糸をとおして、最後に触っていたのはミカド。
 乙乎に反撃するために、自分の意志でそれを動かしたのもミカドだ。

 だから、いま。皮を拾いに行かなくてはならないのもミカドだった。

「ぐわあああああっ! き……貴様なんぞに……! この……ボクがああああぁ!」

 ミカドはジャケットとネクタイを振り乱して、同じように岩肌を転げ落ちていき――

 盛大な水音としぶきを上げて、暗黒の口をあけた『いこいの湖』に呑みこまれた。



 乙乎は、さんざん時間をかけてずるずると身体を引きずって岩をのぼり、よろりと頂上のほうを見上げた。

「た……倒した……が……」

 これ以上、のぼることができない。
 さっきの回復したぶんも、ついに尽きた。
 乙乎は手だけを伸ばしたまま、がっくりと斜面に倒れこんだ。

「ここまでか……」

 恐らくは、あまり時間もない。
 頂上にたどりつくことなく、遠足が終わってしまう。
 作文はどうなるのだろう。
 せめてここまでがんばったことだけでも書くとして、それで字数は大丈夫なのか。
 自分の望む結果がこんな形で出せなくなるからには、たぶん筆も進まないと思うが……

 そんなとき。

 ふと。

 頭上から、ふわっと、なんだか暖かいものが落ちてきた気がした。

「――くん」

 声をかけてきたものがあった。

「乙乎くん」

 優しい声音だった。
 疲労の底にある身体をいたわろうとするような、そんな柔らかい声だ。

 声だけではなかった。
 乙乎の伸ばしたままの手に、上からもう一つの手が差しのべられていた。

「乙乎くん!」

「……なんで、そんなところに、いるんだ?」

 ――十日町とおかまち 音菜おんな

 ……いや、理由はやっぱり単純だ。
 音菜はここまで走ってきたのだ。
 それも、ブサコを送ってからすぐに。

 下でミカドを引っぱり上げたソノタと同じだ。
 後方から時間をかけて、地道に追ってきたわけだ。

 ミカドを倒してから、ずいぶんと時間がたっていた。
 音菜はそのあいだ、運動も大して得意ではないのに、がんばって走って、岩をのぼって、乙乎を助けてくれた。

 やはり。
 乙乎だけの力ではなかった。

 この遠足、3人の力を合わせて手にいれた、傷だらけで黄昏の勝利だった。

「さ、いっしょにおべんと食べよ?」

「……ああ!」

 乙乎は背中から、騎士がマントでも広げるようにレジャーシートを取り出した。




 心地よい揺れと、ほてった全身を包んでくれる弱冷房のバスの中。
 乙乎と音菜は、お腹いっぱいになって眠りこけていた。

 その耳には聞こえるはずもないが、どこか前のほうから、やかましげな音がひびいた。

「ハックション!」

 横に座るソノタが、いかつい顔をモアイ像のようにじっと黙らせて、両手の上にちり紙の箱を置いていた。

 ちり紙をばさばさと取って、やかましげに鼻をかむ音が鳴る。

「ううー……乙乎め……! 今回は、貴様に勝ちをゆずってやる……だが! ボクもさらなる力をつけて、次こそは必ず貴様を倒し……ハックション!」

 バスをゆすらんばかりのくしゃみがひたすら鳴りひびいていたが、後ろの二人は学校に着くまで起きなかった。
遠足大事典 -Ensoyclopedia-
これにて完結です。
ご愛読ありがとうございました!



 ・次回作・

クリスマスの前日はドキドキするもの。
期待と興奮、ちょっとの不安、
それにケーキと飾りつけ。
枕元には靴下おいて、
あしたが楽しみ、眠れない。

だが
『プレゼント』に限りがある場合
そこには仁義も慈悲もない――

与えられた猶予は1ヵ月。
入念な準備を積みライバルの陰謀を破り、
全力で『よい子』を演じて素敵なプレゼントを勝ち取れ!
ちなみに『悪い子』のプレゼントは学習ノートと宿題のおまけつきだ!

シリアスな笑いのデスゲーム。
それが新ジャンル・クリスマスサスペンス!!

次回作、「紅蓮の聖夜 -Crimson Christmas-」

――鋭意構想中。

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  • 最終掲載日:2017/12/08 17:51
できそこない転生者が魔術に求むもの。

 自転車事故であっけなく三十路で死んでしまった『瀬戸 巧』は異世界に転生してしまう。 転生した先は、貴族令嬢で勇者なシエラという幼女のなかだった。 一つの体に二//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全27部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/05/28 01:37
幽霊彼女 フユレちゃん

 二十歳の大学生・伸一は今まで彼女がいたことが無く、いまだに童貞で、ただ講義とバイトに明け暮れるだけの日々に嫌気がさしているのだった。そんなある日、バイト中に見//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全509部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/12/17 00:00
半分の天使と赫赫の盗賊王が作る空の色は?

 小国マルブル王国の少女軍師レージュは天翔る翼を持ち、強国カタストロフ帝国からの侵略を、古代の道具と数々の奇策を用いて守っていた。しかし、三年の激闘の末に片目と//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全95部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/12/10 19:47
Guilty Hearts

世界から隔絶された完全隔離収容所が三つ存在する。そこには歴史から抹消されるほどの大罪を犯した咎人、咎人の血を引く罪の子、現代の医療では治療することのできない奇//

  • アクション〔文芸〕
  • 完結済(全24部分)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2015/09/18 16:34
二輪の花が咲く場所で

主人公の柊木 蓮は、ある日突然現れた謎の花屋の前で一人の少女、高嶺 花子と出逢う。 蓮は花子に恋をするも、離れ離れになってしまうが再会を約束する。 月日は流れ、//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 完結済(全36部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/02/20 19:02
エリキサ -少年道士と箱入り娘・霊薬にまつわるエトセトラ-

はじまりは一冊の書物から。 不死の霊薬——エリキサの依り代とされた深窓の令嬢・崔雪蓮。 謎に満ちた霊薬に刻々と身魂を侵されていく彼女を、少年道士・黄雲は果たして//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全118部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/03 17:30
ラリカ=ヴェニシエスは猫?とゆく。

不注意から死にかけた青年は、薄れゆく意識の中、かつて恋した『魔法使い』の少女と再会した。なぜか彼女は『術式が見える力』と、『術式に関する知識』という魔法の才能を//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全102部分)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2017/12/13 07:03
【 Ark Of Alchemist ―錬金術士の箱―】

竜が空を飛び、魔法と呼ばれる不思議な力が存在する剣と魔法の世界。 多くの人間達はダンジョンに潜り、未だ見ぬ宝を求めて、モンスターと戦っていた。 そんな冒険者に憧//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全96部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/10 23:57
マッドサイエンティストと遊ぼう!

 二十一世紀後半の日本。こんな都市伝説があった。  東京都安楽市絶好町にある、雪岡研究所なる場所。そこにいるマッドサイエンティストの改造手術を受けると、超常の領//

  • 空想科学〔SF〕
  • 連載(全1143部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/12/17 00:04
俺の夢は異世界ハーレムだったのにっ!!

 少年、朝日野悠莉は学校帰りに買い物袋をぶら下げて、ふと、立ち止まった。  あろうことか特売品の野菜を買い忘れていたことに気がついた彼は、急ぎ買いに戻ることにし//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全210部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/01/28 00:04
ピカレスク・ニート ~汝、暴虐なれ・元ニートは地球も異世界も救う〜

異世界救済ノ章あらすじ 世界を飛び越え、星の運命さえ覆し、想い人を救い出したタケル・エンペドクレス。 魔法世界マクマティカへと帰還した彼は、魔族種の根源貴族の一//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全258部分)
  • 9 user
  • 最終掲載日:2017/12/17 04:19
カギロイの可憐傀儡(マリアネット) ~それでもあなたと歩いていく~

遥か遠い未来の地球では『アイテル』という超能力を誰でも使うことができた。ところが世界を統べる女王の娘レシュアにはその能力がなく、元老院はそんな彼女を無駄な存在と//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 完結済(全61部分)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2016/11/15 20:44
雨と竜のイストリア

 ここは剣と魔法の世界。ほとんどの人間が体内に魔力を生成し魔法を使うことができる。人々は魔界【アンブリア】などの異界から人間界【アーシリア】へと移り住んだ幻獣や//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全77部分)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2017/04/18 23:05
開かれざる扉が開く刻

それは、開かれざる扉が開く前のこと… 古い本に書かれている伝承では、扉が開かれると12人の謎の集団と魔物が、門を通り、こちらの世界にやってきて、世界に終焉をも//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全38部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/12/06 23:17
破壊の天使 ~Angelum Exterminatorem~

この世界ではないが、似た世界での物語……。 強大な帝国軍に包囲され、ついに陥落した自由都市・リーヴェンス。 近づく最期の時。そこに待っているのは、確実なる終末。//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全77部分)
  • 7 user
  • 最終掲載日:2017/08/31 12:00
Spirit of the Darkness あの日、僕は妹の命と引き換えに世界を滅ぼした

 『多重理論分枝型 生体思考維持システム=フロンティア』 人によって死後の世界が創造された未来。そこでは『現世』と『死後の世界(フロンティア)』との間で戦争が起//

  • 空想科学〔SF〕
  • 連載(全81部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/10 23:40
黄昏英雄譚 ~アナザーワールド・クロニクル~

孤独な少年トーヤの前にある日現れたのは、謎の美少女エル。 エルは、復活した七つの大悪魔を討伐する英雄にはトーヤが相応しい器だという。 幼い頃から英雄に憧れを抱い//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全234部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/14 00:44
ファイアーマン

どこにでもいる現代の平凡なフリーターの主人公。 だが、ある時自分の中にある特殊能力に気付き開花させる。 そして、ここに正義のヒーローが誕生する❗ その名は「フ//

  • アクション〔文芸〕
  • 連載(全107部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/03/04 11:39
悪魔で、天使ですから。

 ある夏の夜、日本南部に位置する島・陽月島に流れ星が落下した。それを目撃し、好奇心から現場に赴いた青年・八神統哉は、そこで自らの事を悪魔で天使だと語る少女に出会//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全123部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/09/14 21:01
トミーガンが火を吹く前に ~犯罪者に立ち向かったマフィア~

《犯罪者の集い“レコレッタ・ディ・クレミナーレ”》。それはあらゆる分野に長けた、最凶の犯罪者の集団。全世界の裏社会の支配を目論み、その歩みを進めていた。  そ//

  • アクション〔文芸〕
  • 連載(全54部分)
  • 9 user
  • 最終掲載日:2017/01/01 00:00
アイドルの家出先は異世界です

 ヴォルガルラという異世界で暮らしている主人公は、学校で行われた中間テストで学年最下位を叩き出し、罰として理事長から任務を出され日本に来ていた。その途中で不審者//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全3部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/10 12:02
白物魔家電 楓(かえで)~残念美少女ロボットと儚くも悲しい魔女の物語~

家電という言葉を聞き、どう感じるだろうか? 電化製品として一般家庭に普及している冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなど多くの人は想像するだろう。 これは、俺の元にある一//

  • アクション〔文芸〕
  • 連載(全103部分)
  • 8 user
  • 最終掲載日:2017/12/14 10:17
異世界人達の成り上がり 帰還を望んで何が悪い!

◆2017/10/07 完結しました。 原因不明で別々の世界から集まってしまった主人公達。 状況がわからないまま襲われた村を発見。助けるものの、彼ら異世界人は、//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全273部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/10/21 07:07
たとえ、我が願いで世界が滅びようとも

なんてことはない普段通りの休日を過ごしていた雪城宗太は声に呼ばれ、『魔法使い』によって「何か」が引き起こされたという異世界へ召喚されてしまう。そこは『無望の霧』//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全94部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/12/12 21:11
恋愛免許証 ~無免許恋愛は法律違反~

想像してください 恋をするのに資格が必要な世界を 想像してください 告白するのに免許がいる世界を 想像してください 「あなたが好きです」 想いを込めたその言//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 完結済(全49部分)
  • 6 user
  • 最終掲載日:2017/03/17 22:26
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