「契約」
今回はタイトルにもある『契約』をしちゃうかも・・・?
黒羽が凜の家に来てから何日かたったある日。
黒羽は「うーん・・・・」と一人で考え事をしていた。
そこに凜が通りかかる。
「どうした?悩みでもあるのか?」
「!!あ・・・いや・・・」
急に後ろから喋りかけられ、ビクッとしたものの、黒羽はまたすぐ考え込む。
「ほら、また考え込んでるし。何かあるんだったら相談に乗るぞ?」
心配そうに凜がそう言うと黒羽がそれに答える。
「悩み事・・・じゃないかもだけど・・・。あのさ、凜。」
「なに?」
「俺と、『契約』してまない・・・?」
契約。
初めて、ではないがあまり聞かない単語を聞き、凜は「けい、やく・・・?」とまるで頭の上にハテナマークを浮かべているように言った。
「うん・・・。けいやく・・・。」
凜に聞こえやすいように今度は少しゆっくりと契約。と言った黒羽。
すると凜は少し間を置いて、頭の整理をしてから黒羽に聞いた。
「えぇーっと、それって、具体的に何をするんだ?契約って?」
「契約したら・・・俺は凜が死ぬまで凜と一緒だよ・・・。契約を破棄しない限り・・・。妖怪が、人間と契約するのはその人に自分の身を捧げるってこと。だから凜が呼んだら何処にでも行くよ?」
いつものボワーとしたなんとも言えないオーラを出しているのではなく、真剣な目をする黒羽を見て凜の心臓がドクン、と一鳴りした。
「あー、えっと・・・。契約ってもんはいまいちまだよくわかんねぇけど黒羽がそれを望むなら喜んで契約するぞ?」
凜がそう言った瞬間。
黒羽の顔が一気に明るくなる。
「本当に・・・っ!?ありがと・・・凜。」
「お、おう!あー、で、なにしたらその、契約ってやつは出来るんだ?」
「えと・・・そこに立って手・・・出して。」
「こ、こう?」
言われた通りに凜が手を出すと黒羽がコクッと頷いた。
そしてスー・・・・っと息を吸ってからこう放った。
「我、黒ガラスの黒羽は、人間、東条凜にこの身を捧げます。」
そう言ってから黒羽は凜の手に軽いキスをした。
「これで・・・完了」
すると今まで静まり返っていた風がまた鳴り始めた。
「ふ、ふぅ・・・。」
緊張していたせいか大きな息を吐く。
「あ、で、何か変化とか、あんの?」
「んー・・・乗り移れる、とかそれぐらい・・・・」
まるで常識を言っている。そんな顔をして言う黒羽。
「いや、それぐらい。じゃねぇよ!!マジかよ!楽しそうじゃん!」
一気に凜のテンションが上がる。
「それやってくれよ!!」
「いいよ・・・」
黒羽はあっさりそう言うと全身力をフッと抜いて凜の体の中に自分の精神を集中させる。
すると凜の背中から黒羽に生えているような真っ黒な羽がバサッという音をして生えた。
『うわっ!すげぇー』
凜の声が黒羽の頭のなかで響く。
「今、凜の声俺にしか聞こえなくなってるんだよ・・・」
『えっ、マジ!?すっげぇー!』
ますますテンションが上がる凜。
『なぁ、もしかして空とかも飛べんの?羽生えてるし』
「飛べるよ・・・」
『おぉ!マジで!?じゃあ飛んでみて!!』
自分では体を動かせない凜は黒羽にそう頼む。
「いいよ・・・」
そう言うと黒羽はあぐらをかいてゆっくりと天井にぶつからないように上に飛んでいく。
羽が動くたびにバサバサと鳴る音に凜は心地よい、と感じた。
『すっげぇな!!楽しー!』
「ありがと・・・」
黒羽が小さく微笑むと凜もニッと笑って『こちらこそありがとな!!黒羽!』と言った。
こうして凜は初めて契約し、黒羽の力を手に入れた。
良かったらコメント、評価などお待ちしております!!(*´∀`*)




