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第十一話「真実と法則の称号」
「なあ、イブ。気になることがあるんだが」
「何でしょう?」
「俺達は数百万後に真実の騎士アダムと法則の姫イブになるんだよな?」
「そうですけど」
「それは向こうの俺達も一緒なのか?」
「それは分かりません。が」
「が?」
「仮に向こうの私達がそうなるとしてもこちらと同じように数百万年はかかるでしょう」
「そうか」
真実の騎士、法則の姫。俺としては、俺達がそうなろうが、向こうの俺達もそうなろうがどっちでも構わない。どの道、そうなるにしても後数百万年はかかる。とりあえず、今は目の前にことに集中しよう。