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第十二話「ようこう」


 俺達は歩きながら他愛もない会話をしていた。

「それはそうとアダム(けんた)。大事な話があります」「大事な話?」「はい」


 イブは一呼吸置くと話の続きを始める。

「私と貴方の前世の話です」


 ――。


 俺は前世で姫の護衛騎士として過ごしていた。その時の俺の名前はイーサルという。そして俺が護衛をしている姫の名前はイブマリーヌというお姫様でその時から俺は姫様のことを愛称としてイブと呼んでいた。俺は騎士として戦ってはいたものの、俺が住んでいる国は基本的に戦争はしておらず平和すぎるくらい平和な為。イブ姫と楽しく過ごすという日常を謳歌していた。


 だがある時、    

「何? この国が戦争になる?」「ああ」

 同僚からそのような噂を聞き、危機意識は抱いてなかったものの。少し心配にはなっていた。


「姫」「はい?」「噂の範疇ではあるのですが……」

 俺は姫に同僚から聞いた話を伝えた。姫は、

「それは分かりました。ですがイーサル。一つ聞いていいですか?」「はい?」「貴方はどんなことがあっても私を守ると誓えますか?」「何を言ってるのですか姫? 当たり前でしょう!? 僕は貴方の護衛騎士なのですから」「では誓いましょう」「誓い?」「はい」

 そう言うと姫は俺の手を引いてとある場所に向かった。


「ここは」「イーサルは初めてですよね」

 イブに連れていかれたのは初めて見る教会だ。こんなところに教会があるなんてな。

「ここで誓いの儀式をするのです」「儀式……ですか?」「はい」

 イブは祭壇の前で跪き祈りのポーズをとる。

「ほら、イーサルも!」「ああ」

 俺もイブに倣って騎士の祈りのポーズをとる。


「ではイーサル。誓いの言葉を」「誓いの言葉?」「もう! とぼけないでくださいよ! 先ほどそういう話をしたばかりではないですか!!」

 ああ、そうだったすっかり忘れていた。

「では、誓いの言葉を」

 僕は誓いの言葉を少し考えて、

「どんなものからも君を守ると誓おう」

 と言った。

「うーん。30点」「は?」

 姫が急に俺の誓いの言葉に点数を付けた。

「俺の誓いに点数を付けるなんて、それに30点とは」「もっといい言葉があったのでは」「あのですね姫様……」

 僕は姫と少し喧嘩して、

「私達はこれからもずっとこんな感じですね」「ハハハ、そうですね」

 他愛の無い一日を終えるのだった。そうさ、これから先も俺はずっとこうやって姫を守るのさ。どんなものからも。


 ――。


 姫との誓いを終えて数日後、最悪の事態が起きた。戦争が始まったのだ。俺はアダムという護衛騎士仲間とイブマリーヌ姫を安全な場所に案内すべく移動していた。戦争は起こったものの、安全な場所にさえお連れすれば姫を守れるとふんだのだ。しかし、

「イーサル、まずい!」「どうしたアダム?」「裏切り者が出た!」「何だと!?」

 俺達を裏切る者達がいた。


「クソッ、姫だけでも何とか守らねば!」

「アダム!」

 俺の目の前に胸を剣で貫かれた姫の姿があった。


「姫ええええ!!」






「なあ姫」「はい?」「「向こうの俺達(けんた)の前世がイブマリーヌとイーサルなのは分かったが」「はい」「これとタイトルのようこうとこの物語のタイトルの真実の騎士アダムと何の繋がりがあるのかが疑問なんだが」「良い質問ですね。ですが」「ですが?」「この話はまた今度ということで!」

 ということで、すいません。ここまでです^^;

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