CASE5
目を覚ますと僕はベッドにいた。
昨日のことが思い出せない。
「確か、かおるさんが..」
そこだけははっきりと覚えているかすれゆく記憶の中、かおるさんが助けに来たこと。
なぜその記憶だけ残っているのかわからない。
そういえば昔、かおるって名前の子と付き合っていたなぁ...
体を起こすと、スピーカーからかおるさんの声が聞こえる。
『大丈夫か、伊達君、昨日の記憶ってある?』
「残念ながら。実験の内容とかおるさんが僕のことを助けに来たのは覚えてます」
『はっ..!?記憶のこと伝えるの.....れ...たな..』
声が若干遠ざかる。何か大事なことがあったようだ。
『ちょっと...まっ....ピロピロピロ...あっ...織田さん..実...その薬..』
マイクを切るのを忘れているのか、電話の声が僅かながら聞こえてくる。
それに織田といえば防衛大臣の織田なのか?裏に政府の人間が関わっているとは..
『ええ、ですから使わせないように。失礼するよ。
えーゴホンゴホン、伊達君、もう少し実験は続けさせてもらうけどいいかな?』
電話が終わり、実験を続けることを伝えてくる。
「ええ、全然構わないです。あと5日ですか?」
『うん、もう少し薬も飲んでもらうよ、耐性をつければ何か変わるかもしれないからね、じゃあ、ご飯は言ってくれれば出すから』
そう言ってスピーカーから声は消えた。
北条薫side
やはりそうか..私は薬の副作用の一つに、昨日の記憶が消えることがわかった、しかし、全てではなく、肝心な記憶のみ残るようだ。
私は先ほど、織田に電話をしたが、まだ服用前のようだった。記憶が消える薬など【奴ら】の干渉を受けなくなっても意味がないではないか、この副作用が薄い薬を作らねばならないな..
私は伊達君が耐性をもち、彼の細胞を調べれば、きっと効果はそのままで、副作用が薄い薬を作り出すことが可能だろうとみている。
そして、もう一つ悩んでいるのが彼を他の実験へ使い回すか...
まだ決めないでおこう、彼の意見も尊重せねば。その時になるまでわからないが...
問題は薬をどうやって飲ませるか。
まぁ晩ご飯に混ぜればいっか。
徐々に量が減って来てる気がする
吉住海です。
頭ひねっても全然出てきませんね...
次でお会いしましょう




