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第五話「エッフェル塔の人柱 後編」6

 ロシア帝国のいずこか。闇の一室。

 そこに、複数の影が立っていた。

「カシュマールは滅びたぞ……」

「別にいいのではないかしら? 彼は役割を果たしたわ」

 鬚面の若者と、丸顔の貴婦人が語り合っている。

「……ふん、確かに復活は成った。倫敦の終わりも近い……」

 若者の言葉を受けたかのように、いくつかの影が踏み込んできた。

 その最前に経つ鎧騎士に向かい、貴婦人は言った。

「ようこそ、アートマン修道会へ。ジャンヌ・ダルク」

 世界の闇は深く、戦いはまだ始まったばかり――


 第一部 完

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