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【打ち切り】クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-  作者: よぎそーと
三章

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25話 後始末 → 問題解消

 道具への気力補充が終わっても仕事が無くなるわけではない。

 休みはもらったが、それもそこそこに切り上げ、いつもの日々に戻っていく。

 ただ、普段なら地道な調査に時間と労力を費やすのだが、ここ最近は少々違う。

 不動産屋からもたらされる情報があるので、まずはそれをもとにして作業を進めていった。

 心霊現象やら何かしら問題が多発する物件を見てまわったり、封印派に対処してもらった場所を巡る事が中心になっている。

 地道な調査も大事だが、確実に存在するそれらを放置するわけにもいかない。

 まずはそれらの対処を先にしていく事となっていた。

 最初に、封印派では対処出来なかった場所から。

 手間はかかるが、封印すらされてないのは危険だと判断し、これらを先に壊滅していく事となった。

 手間はかかるし面倒ではあるが、事前に情報が手に入ってるので準備は出来る。

 おかげで休養をしっかりとり、気力体力ともに充実した状態の者を計画的に突入させられる。

 おかげで、さしたる犠牲も出さず、なおかつそれほど無理や負担を受けない状態で作業を進める事が出来た。

 調査や発見の手間がかからないから、その分作業間隔を詰める事が出来る。

 もちろんその間にも、協力者達に調査の方を進めてもらっている。

 まだ見つかってない問題などがあるかもしれず、それらを発見する事も重要である。

 今はもたらされた情報から確実に存在するヨドミなどを潰しているが、それが終われば新たに見つけた場所を処理しなければならない。

 その為にも日々の積み重ねを大事にせねばならない。

 少しでも多くの問題を解決するためにも。

 それから、問題があったり苦情が出てたりする場所を巡っていく。

 明確に発見されたわけではないから、対応はどうしても後回しになってしまう。

 だが、こういった場所で化け物などが関与してる事もあるから、無視する事も出来ない。

 まさかと思うような事も現実に発生する事はあるのだから。



 別方面からの情報もある。

 いわゆる事故物件や心霊スポットと言われる場所だけが対象ではない。

 何かしら問題の多い地域や人などがいる場所も警戒せねばならない。

 これらに化け物が影響を与えてる場合もある。

 こういった事は、ご近所のうわさ話などから発覚する事が多いので、持ち寄られる情報がなければどうしようもない。

 また、問題はあっても事件と言えるほどではないから、どうしても目立ちにくい。

 協力者達から寄せられたご町内のうわさ話などから可能性を推測するしかない。

 一応、疑いのある場所や人などには指示機などを持って周囲を探索する事にしている。

 その結果、本当に反応が出る場合があるので、これらも無視は出来なかった。

 このため、マナー違反といった程度の話であっても可能な限り集めるようにしていた。

 化け物と関わりのない事もあるが、それを判別するためにも実際に調査は必要になる。

 その為、疑いのある出来事や場所、人物の情報も可能な限り集めなくてはならなかった。

 こういった場所には協力者達が出向いて簡単な調査を行ってもらっている。

 ただ、対象地域がどうしても拡大してしまうので、後回しになってる案件も多い。



 変わったところでは、神社や寺など宗教関連の所からの相談もある。

 どちらかというとこれらは、相談の中継ぎという事が多い。

 宗教関連らしく、呪いや祟りなどの相談が結構あるようで、そちらから困ってる者が紹介される事がある。

 こういった場合、化け物絡みの可能性が高いので、可能な限り優先して調査をする事にしている。

 探偵業の方への依頼と似たような所がある。

 悩みや問題の背後に化け物が絡んでる可能性がある。

 そうした者達が頼る所であるこういった所は、受付窓口としてありがたい。



 ただ、調査が終わってないそれらよりも、まずは見つかってるヨドミを片付けるのが先になる。

 封印派が解決出来なかった場所も片付け終えると、次に目をつけたのは封印された場所になる。

 目立った問題を引き起こしてはいないが、だからといって無くなったわけではない。

 何がどれくらい影響を与えてるか分からないが、そのままにしておくわけにもいかない。

 場所は分かってるので、それらも破壊しに回る事となる。



「二度手間だよなあ」

 封印された場所に向かおうと事務所から出ていく途中でそんな事を思った。

 無駄を重ねてるとしか思えなかった。

 封印がユガミを倒すより楽だというならまだ分かるのだが。

 実際のところ、そうでもない。

 かかる手間を考えれば倒した方がよっぽど楽である。

 しかも、封印してしまえば見つけるのが困難になるから、場所を知ってる者でなければそれも難しい。

 ヨドミの崩壊に伴う変化を危惧する気持ちは分かるのだが、それにしたって利点は少ないように思える。

 それでもどうにか見つけて破壊しようとしているのだが。

 そうなると、発見が難しいだけに手間が余計にかかってしまう。

 あらためて発見するまでの時間が余計にかかるのだから、二度手間としか言いようが無い。

 今回のようにあとから場所が判明する事もあるが、そうそう上手く話しが聞けるものでもない。

 だからこそ今回のような事例は貴重と言えた。

 しかし、封印派が封印せずに破壊してくれてればこんな事をする必要もない。

「無駄だよな、本当に」

 口からは文句しか出なかった。

 それでも現地に向かい、今日の目的を消化しようとする。



「ちょっと」

 呼び止める声に気分がしぼみ、顔をしかめてしまう。

 無視しようかとも思ったが、どうせ面倒な事になると観念して振り返る。

 見慣れたユウキのしかめっつらが目に入った。

 ため息が嫌でも漏れる。

 続きは20:00予定。

 誤字脱字などありましたら、メッセージお願いします。

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