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天宮の煌騎士〈ルキフェリオン〉  作者: 真先
【EpisodeⅡ. 狂戦士の帰還】
39/104

Prologue. 【回想】 友よ

 そこに、友が居た。


 この欺瞞に満ちた学校の中で出会った、真実の友がそこに居た。


「……何故だ」


 問いかけるその声は、驚くほどにかすれていた。

 喉奥から絞り出したその問いに、しかし友は答えない。

 いつもとかわらぬ陰気な眼差しをこちらに向け、沈黙を続ける友に向かってさらに問い詰める。


「……何故だ、ゼル!」


 友の名を呼んだ。

 人の道を踏み外した 友の名を呼んだ。


「……すまんな、リド」


 悲しそうに頭を振ると、友はゆっくりと剣を抜く。

 光子の刃が瞬くと同時、その瞳に狂気の輝きが宿る。

 その瞬間、友は一振りの剣となった。




 ゼリエス・エト。

 リドレックの友にしてスベイレン最強の剣士は――


 人殺しだった。


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