決着②
弥生のお母さんが警察に栗原を目撃した事を話したから、警察が栗原を捕まえるのも時間の問題だ。そうなれば手が出せなくなる。
その前に殺しておかないと
俺は事前に入手していた栗原の連絡先に電話をかける。そして数コール鳴った後、電話が繋がった。
「…もしもし、誰だよ?」
「俺だよ。わかるか?高原だ。」
「た、高原!?何で俺の番号を!?それより何の用だよ!?」
「お前にちょっと聞きたい事があってさ。俺の家に火つけたのお前だよな?証拠は揃ってんだよ」
「な、なななんでお前がそれを!?」
「どうでもいいだろ。父さんと母さんが亡くなったよ。お前のせいでな」
「?!まじかよ…」
「警察にこの事を言われたくなかったら指定した場所に来い。場所は後でメールで送る。勿論お前一人でな。来なかったら証拠を警察に引き渡す。警察や親に居場所が悟られないように携帯は壊して、家かそこらへんにでも置いておけ」
「ちょっ!?まて!」
栗原の返答を待つ前に電話を切る。時間を長引かせたくなかったからだ。はったりは十分だろう。警察にはもう弥生のお母さんが届けているが、所詮相手は中学生だから、こんな脅しにも乗ってくるはず、栗原の口ぶりからして両親を殺したのは明白だ。待ち合わせ場所に来たところを殺してやる。
一一一一一
どうしよう私のせいだ。軽はずみに栗原くんをお母さんが見たなんて言ったから、涼介くんはまた罪を重ねることになってしまう。
それだけは避けないといけない。
私は彼のためなら地獄だって一緒に行く。
ただ彼を地獄なんかに行かせたくないのが一番なんだ。
でも涼介くんの居場所なんか分からない。
どうすればいい。考えなきゃ。
「そうだ。確実に分かるのは」
私は栗原くんの家に走り出す。涼介くんの場所は分からなくても、彼が狙う目的の場所なら分かる。栗原くんの跡をつければ、涼介くんに辿り着ける。
私が彼を止めるんだ。




