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滝川雪を探れ

天童との問題が片付いた後、同じ学校から連続で人間が失踪した事件として世間では大きな問題になった。


栗原が俺が犯人と騒いでいたが、俺の復讐は生まれ直す前の世界の話なので動機もなく、また刺されて病院にいたという事実もあるため、中学生の妄言として扱われた。


「本当に大丈夫なの?」


「あぁまだちょっと痛むけど、激しい運動しなければ大丈夫。」


急遽海外旅行を中止して帰ってきた両親は心配そうにしている。


「まだ犯人も捕まってないんだし、暫く休んでも…。」


「大丈夫だよ。警察の人も周辺を警戒してくれてるしね。じゃあ弥生を待たせてるから行くね。」


玄関のドアを開くと、そこには弥生が待っていた。


「お待たせ。行こうか。」


「ううん。命の恩人なんだし、いくらでも待つよ。カバン持つね。」


「このぐらいで一人で持てるよ。」


「だーめ!無理したら傷開いちゃうよ。治るまでは私が持つからね?」


「わかったよ。ありがとな」


正直な所、刺された部分はかなり痛い。

この間の時のように今、誰かに襲われると

対処しきれないため

俺はいつも仕事を頼んでいる連中に護衛を頼む事にした。

今も隠れて俺のことを見てくれているだろう。



学校に着いて、教室に入ると

クラスの大勢が俺を取り囲んで、心配の声をあげた。

一部例外もおり、栗原や我妻は俺のことを睨んでいた。


「大変だったね。高原くん。休んでた間のノート貸そうか?」


「あ、弥生に借りたから大丈夫だよ。有難う。」


席に座ると、雪ちゃんが俺に話しかけてきた。

相変わらず優しくて可愛い。彼女が弥生の死に関わってるとは考えにくい。

天使に聞いても理由は分からないが、何も教えてはくれなかった。


「高原くん。あのね…」


「おーい、全員席につけ!」


雪ちゃんが何か言いかけると、担任の前田が入ってきて、それを遮った。


「滝川さん。で、何か俺に話でも?」


「ううん…。何でもない。」


雪ちゃんは寂しげにニコッと笑うとそのまま前を向いた。


授業が終わり、放課後になったタイミングで

俺は天童の時に脅した二人を空き教室に呼び出した。


「ご主人様!何が御用でしょうか?」


「え、なに!?いきなり!?」


教室に入ると既に二人は教室に着いていて、田中の方は何故か膝まづいて、俺をご主人様と呼んだ。


「いや、この子超絶なドMだったみたいで、あんたに脅されて、命令されるのが相当性癖にきたみたいで…」


楠木は呆れるようにため息をついた。


「それでご主人様。今日は何をすれば宜しいですか!?靴でも舐めましょうか!?」


「…とりあえずそれはいい。お前らにちょっと聞きたいことがあってな。滝川さんってお前らと同じ小学校だろ?どんな子なんだ」


「どんな子も何も凄い真面目で優等生な子ですよ。家も凄いお金持ちですし、正直タイプ違うので、あまり話したことはないです。」


「あたしも結構家近かったけど、あんま知らないなぁ。歳の離れたお兄さんがいるぐらい。」


「そうか。有難う。」


「滝川が何か?ご主人様あいつのことしめましょうか!?」


「しめるな!」


田中の頭を軽く叩くと、何故か有難う御座いますとお礼を言われた。何なんだこいつは


「また何かあれば連絡する。」


「わかりました!」


俺は空き教室を後にした。


「なぁ美樹。私が滝川の情報を調べたら、ご主人様はご褒美をくれると思うか?」


「それはわからないけど…褒めてはくれるんじゃないか?」


「ちょっと行ってくる!」


「おい!待て!」

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