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懐かしき顔ぶれ

なんだかんだで10話まで来たのか…

 ルークに引きずられること数分。俺が連れてこられたのは酒場だった。酒場と言っても雰囲気だけで酒を飲んだところで酔わないし、飯を食ったところでなんのメリットもないのだが…

 酒場に入るとそのまま個室へと引きずられていく。個室は追加料金を払うことで使用でき秘密の話や仲間内だけで盛り上がりたいときに使われる。


「やあみんな!お待たせ!」


 ルークが扉を空け個室へと入るとそこには懐かしい面々がいた。


「遅いニャ、団長。」


「いやあ、ごめんごめん。特別ゲストを連れてきてたら遅くなっちゃってね。」


「特別ゲストでこざるか?」


 個室にいたのは黄金平原の残りのメンバー全員だ。


「特別ゲストのレイン君でーす!」


「なん…だと…!?」


 メンバーの1人のその言葉を機に俺は黄金平原の皆に囲まれる。ついでに黄金平原のいかれたメンツを紹介していきたいと思う。


 まずは一人目、俺をここまで引きずってきた張本人にして黄金平原の団長ルーク。

 いたって普通の見た目の人族の男で、使用する武器は片手直剣をメインで使っているが状況に合わせてよく変えている。

 アナオンの知識に関しては右に出るものがおらず、質問すれば大抵完璧な回答が返ってくる。一言で表すと知識変態だ。

 今はメンバーに囲まれた俺を見て笑っている。しかし相変わらず目が笑ってないので後で俺は殺されるんだろう。


 二人目は黄金平原の副団長を務める神音かのん

 見た目は金髪碧眼美女の人族だ。戦うときは魔法をメインとして戦う。

 この人は黄金平原ではバフデバフ、回復役を担っており、総勢10名の体力、強化状態を気にしながら戦う。やばいのはバフデバフが絶対に切れることなく、ダメージを受けた瞬間にはもう回復している。これを一人でこなしていることだ。ちなみに装備とその見た目から『聖女』と呼ばれることが多い。


「久しぶりですね、レイン君。」


 団長、副団長はこれで終わり、次は団員7名を紹介する。

 三人目、PN(プレイヤーネーム)はござる。俺は()()()()って呼んでる

 見た目は一言で済む。忍者だ。もう一度言おう、忍者だ。ちなみに言っておくと人族である。使う武器は双短刀。

 アナオンではどの行動にもスタミナという制限がついて回るが、「じゃあスタミナが無くならなければ最強じゃね?」と考えたのがこの人だ。ひたすら攻撃し続けスタミナが無くなる前に敵を倒す。戦うときはスタミナ勝負では勝てないため苦手とする人が多い。


「久しぶりでござるな、レイン殿。」

「アイエエエ!ニンジャ!?ニン「その反応はもういいでござるよ…」」

「あっはい。」


 四人目は黄金平原では最後の人族、ホムラだ。

 見た目はメイド服を着た赤髪の女性で、武器はナイフを使っている。

 この人はいわゆるロールプレイガチ勢ってやつでメイドの真似をしている。しかも単なるメイドではなく完璧メイドを目指しているそうで、現状必要ないとされているスキル『料理』などは趣味スキルと呼ばれているのだが、前作ではこれをコンプリートしてた。VR版はそこまでいってないだろうが大抵のことはできると思う。


「お久しぶりです、レイン様。」


 続いて五人目、ここからは種族も変わってくる。PN(プレイヤーネーム)は 力 is パワー。名前からもわかる通り脳筋で、PNよりは脳筋と呼ばれることが多い。

 見た目は男のライオンモデルの獣人族で、武器は()()。ちなみにガードしてるところは全く見たことがない。

 何回も言うが脳筋で前作では大盾でゲーム内最大ダメージをたたき出した変態。「大盾は武器ダルォ!」という迷言を残した張本人だ。


「久しぶりだな、レインよ!」


 六人目はミーニャ。

 女の猫モデルの獣人族で武器は鉤爪を使っている。

 ステータス構成はいわゆるスピード特化なのだが、スピードが速くなると制御するのが難しくなるのだ。それをプレイヤーの中で一番のスピードを出しながら完璧に制御するのだから間違いなく変態だ。


「久しぶりなのニャ!」


 七人目のPN(プレイヤーネーム)は、のじゃロリこそ至高。大体略して()()()()()って呼ばれる。

 見た目は女エルフの金髪ロリっ子で魔法メインで戦う。だが、ネカマだ。

 この人の変態性について語るにはまず魔法の仕様について話す必要がある。魔法を発動させるには、魔法名だけを叫ぶ方法と詠唱してから発動させる方法の2つがある。どちらも消費するMPの量が変わらないが後者の方が効果が高くなるようになっている。ただし詠唱する分発動までの時間は長くなるのだ。

 さて魔法の仕様について話したところで、次は変態性についてだ。のじゃさんは知ってる人が全くいないような魔法から、使っている人がほぼいないような魔法まで全ての魔法の詠唱を覚えている。さらに魔法の発動の2つの方法を完璧に使い分けるのだ。


「久しぶりなのじゃ、レイン!」


 アナオンではボイスの変更はできず、聞こえるのはおっさんの声のはずなのだが、子供のような甲高い声が聞こえて驚く。


「『変声』というスキルを使っておるのじゃ。」


 俺の様子を見て察したのだろう、あっさりと教えてくれる。これまた都合の良いスキルがあったもんだ…


 長くなったが八人目、ミラ。

 見た目は女の緑髪のエルフで、武器は弓を使っている。リアルではFPSゲームのプロゲーマーをしているらしい。そして、時々ゲームのお誘いが来るので黄金平原の中では一番遊ぶことが多い人でもある。

 彼女はどんな状態からでも狙った場所に百発百中で当ててくるエイム変態だ。


「久しぶり…ていう程でもないかしらね、レイン。」


 最後、九人目はガルシア。黄金平原のやつはガル爺って呼んでる。

 男のドワーフで、武器はハンマー。

 鍛冶だけでなく製作系のスキルは全て極めている変態職人だ。この人に作れないものはないと言えるレベルだ。


「おう、久しぶりだな。」


 このメンツに俺を加えた計10名、これが黄金平原のメンバーだ。

_____________________________________


「さて再会も済んだところで本題に入ろうか。」


みんなと顔合わせを終えたころを見計らってルークが話し出す。


「本題でござるか?」


「そう!このレイン(バカ)が二週間も始めなかったことを尋問しようと思ってね!」


「ヒィッ!?」


 その言葉に寒気を感じて思わず悲鳴を上げる俺。誰得だよ。いやそんなことよりも、どうしようこの状況…


「なるほど、言われてみればそうですね。何か弁明はありますか、レイン君?」


 代表して聞いてくる神音。妙に威圧感がある姿に俺は蛇に睨まれた蛙のように動けなくなる。


「いやちゃうねん。」


 何とか返事を返すが変な言葉になった気がする。しかし今はそんなことを言ってる場合ではない。何とかしてこの状況を切り抜けなければ…


「へー何が違うのかなー、レイン?」


 追い詰めるようにルークが聞いてくる。


「VRゲーム初の死にゲーやってたら思ったより難しくてさ、クリアするのに時間かかったんだよね!」


 諦めて正直に話すことにする。だってこの状況で何言っても覆せる気がしないし。


「『妖怪調伏奇譚』だったかしら?確かクリアしてるのは数えられるほどしかいないゲームだったわよね。」


 心当たりがあったらしいミラが話す。それを聞いてみんなが様々な反応を返す。


「相変わらず難易度ジャンキーでござるな、レイン殿は。」

「ていうかそんなやばいゲームクリアしたのかよ…」

「まあレイン様ですし。」


 なんか微妙な反応をされている気もするがこれなら大丈夫そうか…?


「まあなんて言おうが僕がムカついたから有罪(ギルティ)なんだけどね。」


「理不尽だ!?お慈悲!お慈悲をー!」


「ダメです。」


「ああああああああああ!」


 酒場の一室に俺の叫びがこだました。

キャラ紹介もうちょっとうまくまとめられなかったかな…?うーん、難しい…


あっ、少しでも面白いと思っていただけたら感想とかもらえると蚊取り閃光がリフティングします。

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