体力テスト
短いですm(_ _)m
ロングホームルームが終わり、体育の授業。
今までは体育館で好きな種目をやっていいという事でなつちゃん、有紗ちゃん、美智ちゃんとキャッキャッウフフなバドミントンをやっていたけれど、今回は体力テストのようだ。
「うわ~、男子も外なの…」
誰かがそう呟いた。
見れば、ジャージ姿の男子生徒が少し離れた所でワイワイと話をしている。
うちの学校のジャージは女子は赤ジャー、男子は青ジャーの地味な感じ。
「みなさん、今から50m走をやります。最初はウォーミングアップとして軽く走ってください。番号順にどうぞ」
先頭から走り始める。
「ねえ…男子チラチラとこっち見てない?」
隣にいるなつちゃんが私にそう言ってきた。
まあ、そうだよね。さっきから視線を凄く感じる。まあ、視線を実際に受けてるのは隣のなつちゃんだろうけどね。
そう言えば、今日は日向もいるんだっけ。珍しくオフなんだね。
「次」
先生にそう言われたのでなつちゃんと小走りに走る。
〜
「では、本番行きます」
先生がそう言い、最初の子達が走り出す。本番よりみんな速く走っている。
よし、こればっかりは頑張ろう!
「次」
「ヨーイドン!」
クラウチングスタートで合図に反応しダッシュする。視界が段々と変わっていく。
手足を大きく動かし、風を切る。
ゴールの白線に着いたら、胴を前に出す。
「白雪さん、…6秒13」
うーん…いつもより遅いかな…。
「あれ?鳥羽さん?どうしたの?そんな驚いた顔して」
「須川さん、9秒25。えっと、何でもないよ?」
鳥羽さんが若干挙動不審だ。どうしたんだろうか?
「はあはあ、まこちゃん…速いね」
なつちゃんが呼吸を整えてそう言った。
「そうでもないかな?」
「え?」
それを軽く否定すれば、鳥羽さんが驚いたような顔を向けてきた。
え?なんで驚いてるの?
「ああ…ごめん、次がつっかえるから」
すぐに鳥羽さんは表情を戻し、そう言った。
そうだよね。仕事だもんね。
私たちは謝罪をしてその場を後にした。
そうして、今日の体育が終わった。
体力テストは2に続くので内容的にここで止めました。
次回は他者視点+結果です。
3/23微修正




