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9/12

一方そのころ総理官邸では

人にはそこを楽園として感じるか地獄として感じるか当然の今として感じるか

同じ「そこ」でも「そこ」が天国か地獄かまたはどう感じるかは身を置く者次第。

たとえば華やかなアイドルや成功者という輩たちは

そのアイドルを率先的に目指し憧れる者たちが夢想するような

頂点に上り詰めた充実感なんてものはアイドル本人にはほとんど無い。

それはなぜかというと、神は"そこ"を楽園として自ら目指すものを

"そこ"へは招かない。


-総理官邸-

「ドンドンドン」


総理「おい、なんなんだこいつは」


秘書「・・あー護衛からもまったく連絡が取れなくなってますね・・やはり・・」


総理「そもそもここいらをうろつく不審者なんて

カメラなんやらでとっくに確認できてたんじゃないのか?」


秘書「出来たのですが・・無理ですよ、あいつは・・」


総理「あいつ?」


「ドゴッバキッ」


男「おい、てめーが総理か」


総理「・・お、おい、佐藤君、私どうすればいいんだ」


秘書「・・・ああ、どうもはじめましてかな・・秘書の佐藤です。。あの、名村君だよね、君のことはトップシークレットで

よく聞いてるよ。でもなんでこんな・・手荒なことしなくたって連絡でもくれれば・・」


名村自由「どこに連絡しろってかwwお前の携帯もしらねーしww」


秘書「ああ、そうか、今度来るときはこっちにお願いね・・(はい名刺だよ)」


名村「ああそうか。了解。」


秘書「・・で・・ご用件は」


名村「ちょっと面白い機械みつけてね。ていうかまあ国家機密実験室から

パクッてきたんだけど、これが面白いんだ。で、その総理とやらに体験

していただきたいと思ってね」


秘書「そ・・れはちょっと・・代役で私じゃだめでしょうか」


名村「だめだ!!お前みたいな下っ端じゃ!」


秘書「は、はぁ。。でもとりあえず安全確認ということでまず私目が・・」

(いや、実は私のが総理より階級上なんですけどもね)


名村「ほほう、余裕だな、まさか隙をついて関節技やらなんやらで

俺を捕獲しようなんて目論んでいるんじゃあるまいな」


秘書「う・・よくわかりましたね・・でも業務上流れ的にそれやんなきゃ駄目ですからね・・

申し訳ないですけどそこらへん空気呼んでいただけませんでしょうか」


名村「まあいい、じゃあお前からでいい。このヘッドギアを装着しろ」


「ガチャ、ウィーンピピピ」


秘書「ッッ・・・(汗)」


秘書「・・・。zzzz」


総理「さ、佐藤くん?」


名村「フフフ」



------------


「さとし、いつまで寝てんのー」


秘書「ん、!? あ・・・今日初日じゃねえか!!

え?もうこんな時間!!?」


ドタドタドタドタダダダダダ


「遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻遅刻ゥ~~!!!!やばいやばい~!!!!

かぁさんもっと早く教えてくれよぉぉぉぉ!!!(汗」


母「ふぁーあ、実は私も今起きたとこなのよごめんねー。朝ごはんはいいの?」


秘書「パン、食パン咥える」


母「焼かなくていいの?」


秘書「いい! じゃあーいってきます!」


ダダダダダ

(初日から遅刻なんてーーーーーーーーーー・・・


ガラガラガラ


秘書(ぶつか・・)


どんッ


秘書「ぐふぉ」


「いったぁー」


秘書「あー・・、いてて・・・!? あの、大丈夫ですか・・」


「すみません・・、、!

あ、さとしくん・・おはよう」


秘書「??、おお、ああみかちゃんか、私服だからわかんなかった・・

ってあれ、今日学校だよね、俺と同じとこの?? それにどうしたのこのでかい・・トランク?」


「あ、ああ、そうなの実はあたし今日からに海外にいくことなっちゃって・・

ほんとはあたしだけ高校のために残るはずだったんだけど・・

いろいろ事情あって急に無理になっちゃったんだ・・

ごめんねさとしくんに報告できなかったの。ほんとにごめん・・」


秘書「・・そ、そんな・・嘘だろ・・いったいぜんたいなにがあったんだよ・・!?!?」


「なんでも

親が海外の宝くじに当たったとかなんとかで、大金持ちになったからドバイに移住みたいな・・で、

もう家族はそっちいっててあたし今から向かうとこなのごめん、

さとしにはこっそり言おうかと思ったんだけどね・・」





秘書「な・・・・・・・」



「なんだそりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!?」



------------------

びくっ


秘書「はぁッハァ・・」


名村「おめざめのようだ(遠い目」


総理「さ、佐藤君ッッ!!」


秘書「・・はぁはぁ・・名村くん・・こ、ここれはなんなんですか?はぁはぁ 」


名村「んーなんだろうな、物語体験装置みたいなのじゃねーの。

で、このもう一個こっちのマシンは物語生成装置だろうな。で、どうだった」


秘書「・・うーん、なんともかんともどう申し上げるべきか・・なんつーか、、そうだね

もうちょっと長くてもよかったんじゃないのかな(汗」


名村「贅沢いうな。下っ端にはこれで十分だろう。さあ、次はお前だ」


総理「あ、は、はいおねがいします、まあ、なんだか楽しそうではあるね!(汗」


名村「お前にはそうだな、最近流行の深夜萌え豚部費部費ブヒリドラマ、これだ」


ピピピ


ウィーンガシャ


「キーんコーンかーんこーん きーんこーんかーんこーん」


総理(・・・? はっ、、まぶし・・。)


総理(・・あれ、寝てたのか俺・・

授業は・・ていうか夕日・・!?みんな帰った後!?)


総理(・・時・・部活の時間も過ぎてる・・)

とりあえず部室へ行こう

----------

がやがやがや

(先輩たちまだいるようだな)


総理「・・どうもひろのぶですすいませんーー失礼しまーす」


「あれー、ひろちゃん?」

「今日具合悪くて早退したんじゃなかった?」


総理「な・・な!!・・き、、希美子!?」


「?? なによそれーなんで呼び捨てんのよーこらーこーしちゃうぞー」


ガシッ


総理「っっ!?うぐっはっ・・くるし、、ふはっ!!」

(な・・なんなんだこの希美子(妻)!?俺より背が高いし!!) 


「ちょうど今からみんなで帰るとこだよー、途中で今日みんなでパフェ食べるんだけど、、

ひろちゃんもおいでよ」


総理「あ・・は・・はい」

(あ、そうそう! 俺今機械で・・・)



-----------------

パチ

総理「ん・・終・・わった・・のでしょうか?」


名村「あ、今回も結局早かったなー。。もう戻ってきやがった。」


総理「んーあー、、なんというかー、、もうちょっと居てもよかったんだけどなー。。

すごいねこれーちょっと説明書とかないの?」


名村「あーそうだな、あの博士もいまごろお目覚めだろうしきいてみるか。-てかおい、総理よ。口の利き方に気をつけろ」


総理「は!(汗)あ、すみません!!つい!(汗汗」


名村「じゃあ取りに行くからよー、メール入れるからここに着くくらいになあわせて

出前取っとけ。うな重梅の3段のごはん特盛りな。それじゃよろしくぅ!」




-----------------

行っちゃったね。


総理「で、彼はいったい・・君知ってるようだし」


秘書「私もまあ彼の人間としての出生データとか経歴はここに配属されて以来ずっと

知ってはいるんですがね・・実際のあの子はまるで人間じゃないよ(汗」


総理「え?佐藤君、政界にどれくらいここにいるわけ?」


秘書「あ、ああ、まあ総理よりは後ですが・・ええはい」


総理「・・・。疑わしいな」


秘書「んーまあそれよりよくないですかーあのマシンw あれ欲しいですよねーwww はいお茶どうぞ」


総理「あ・・はぁそうだねハハハ・・・しかし。そういえばそろそろ時間だが休憩してる場合か!? あと彼はどうするんだ

また戻ってくるとか言ってたが・・あとセキュリティシステムや護衛たちはいったいどうなってるんだ!?

拘束するなりできなかったのか?

それにあの機械のテクノロジーはいったい・・!?

機密兵器なのか?現代科学はそこまで進歩していることに非常に驚いているんだが(汗 」


秘書「ちょっと無理ですねーなんというか説明が難しいんですが

どうもどういうわけか理由は私も知ることがてきないんですが

彼はある手帳を持っていてそれを提示することにより

いくつかの悪質行為以外は何をしようと国が一切の手出しできないことになってるんですよ。世界中に数名いるようですね。

しかし今回彼がここに来る寸前までにその報告すら入ってこなかったんですがね(汗

非現実な話ですが強引にここまでたどり着いたとするなら

軍事力にすら脅威に同等する能力を彼自身が持ってることになるんですよ・・。

なにしろどう間違っても

どんな武器やらを装備していたとてここに人間が殴りこめようが無い。

今のところ情報によると警報装置の発動も

暴力を振るった痕跡などもないようですが・・

セキュリティーや護衛がどんな様子かなど

ちょっとそこらへん調査にしばらく時間かかりそうです・・。

あと私もあのようなレベルのテクノロジーの機械は拝見したことも耳にしたこともありませんね・・

(まぁ国家機密でこの手のものが存在しているのは知ってるし驚かねえけどw)」


総理「そ・・そうか・・

とりあえず国は知ってるということでいいんだね?

私にはなにやらよくわからんから佐藤君に全部任せるよ(汗

で、まあ、とりあえず・・こんなくつろいでる場合ではないな、次の予定は確か・・」


秘書「その必要はありません・・」


総理「・・な・・なぜ?」


秘書「しばらく代わりの彼に回らせますので総理はご心配なくここでしばらくおくつろぎください・・」


総理「・・・。影武者、いつも私より仕事してないか(汗」


----


名村「説明書あったよ。あと面白いやつらを連れてきたぞ。シナリオライターたちだ。えーまずは

この顔面半分を覆った前髪の隙間から眼光輝くミステリアスなハンサムガイの彼から自己紹介お願いね」


「なんやそれ、ナメとるんかいワイはもうネタ出し尽くしたさかい、これ以上絞っても何もでてけえへんいうとるやろ?」


秘書「・・泥酔されてるようですが」


名村「んー、まあ情報ではかなりの実力者らしいよこの手の業界では。この男一人

いたらとりあえず電子ノベル作品に必要なものが揃うらしいからな。


で、となりのこのマスクマンだが、この男は小説家だが、恋愛物語専門というわけではないがまあオールマイティかつ

最近のこの手の業界で仕事が速いことで有名らしいんだわ」


「はじめまして東織京一郎と申します」


秘書/総理(なぜ小説家がマスクを・・プロレスラーかよッ汗)


名村「では、作業に取り掛かろうか!と、その前に腹ごしらえだ」


秘書「メール来なかったんで、まだ今から注文いたしますけども・・

うな重梅の3段大盛りですよね、ほかのお二方様はいかがされますか?」


東織「僕も名村君と同じのでおねがいします。」


御膳田御前「ロコモコ丼」


秘書「ロコモコ丼とは・・」


御膳田「大人のお子様ランチだよ!!俺は大人なんかにならねえ!!いつだって童心でいたいんだよ俺は!!!」


秘書「・・・・。(汗)

ちょっとネット検索してみますね・・・カチカチ・・なになに、ハンバーグとフライドポテトと目玉焼きと

グリーンサラダとご飯がワンプレートになった

ハワイの定番の朝食・・か。まあ近くのレストランのどこかにおねがいすりゃ持ってきてくれるだろうな。

(・・一つじゃ注文できんからついでに私の分も頼んどくか) ・・あ、総理はロコモコ丼と

うな重どっちがいいですか?」


総理「私もそのロコモコ丼とやらでおねがいします」


---------------


一同「いただきまーす」


総理「んー、いいねえたまにはこういう庶民的な食事も。確かにこの丼は彼の言うように童心に返った気分にもなれるな!」


秘書「私はいつも仕事に追われてコンビ二とかですませてますけどね・・(あんたの脳みそは今でも十分童心だよ)」


東織「う、美味いけどぜんぜん減らない・・想像を絶する特盛ですね(うなぎがグロくみえてきて気分悪くなってきた)」


名村「これでハイボールがあったら最高なんだがなー」


秘書「・・流石に未成年にそれはさしあげられませんよすみません・・」


御膳田「うめえ!世界一うめえわこれ!!俺がいままで食ってきたモンランキングダントツ1位!!!!

毎日これ食いてえ!!!明日もまたその次の日もそのまた次の日もこれだけでいいッッ」


名村「おいおい、丼だけにっつーかこれまたドン退きなキャラやな・・。

本当にこの世代・・つーかあんた俺らと同じ時間軸の人間じゃねえだろ(汗

その次元の地球にはファミレスはなかったんじゃないのか・・

どうせならハワイに移住して毎朝本場のロコモコ毎朝食ってろよ、てかなんでまだ泥酔っつーか

真昼間からデロンデロンなんだよそろそろ素面に戻らないのかよ(汗)

てか・・感動しすぎて飯と前髪いっしょに食べてるぞ、オイ(汗汗」


東織「まあ彼も私も千年部屋という時間の存在しない世界空間で

修行してますからね・・まあ僕のスキルは小説分野だけですけどそこで50年以上は過ごしたかもしれない。

御膳田さんの多彩なスキルから考えると相当長い歳月をそこで孤独にすごされたのかもしれません・・

想像するだけでゾっとしますよ・・長く居れば居るほどスキルは身に付くけどだからといって

居座りすぎるとやはり精神的に問題がでてくるわけで・・

一見楽しそうだがなにせいわゆる霊体で過ごすので

肉体がないと人間大三欲なんてないわけでようするに快楽も存在しない。

もはや勉強という作業を快楽として楽しむしかない環境だからね。まあ三度の飯より小説や漫画好きであれば

それを延々と読みあさり続ける作業であったりするので幾分かは楽しいかもしれないけれど

そんな人間もいそうでいてなかなかいるもんでもない」


名村「それはジョークではなく?」


東織「信じてもらえないと思いますが本当にあるんですよそういう施設が。」


名村「その部屋に入る場合肉体はどうなるんだよ」


東織「まあ年老いた肉体は処分され、再び新たに別の子供の肉体からのスタートになるうえに

部屋で培ったスキルは潜在能力として引き継がれますけど霊体修行期間の記憶とか知識は

潜在意識に眠るんで消えるのと同じですね。」


名村「じゃあなんでお前は覚えてるんだよ」


東織「最近知ったんですよ。施設の方に再会してね。まあ嘘の可能性あるけど

僕の記憶と結びつくものがかなりあるから信じてるんだよね。」


名村「あー、うん、ようするにお前は選ばれし者ってやつなわけだな、了解。とりあえず

君もいってらっしゃい」


「ガシャ(ヘッドギアセット)」


「起きろお兄ちゃん!!」


東織「んんん!?」


「起きろってばー」


東織(重い・・妹・・!? まったく微動だに動けん・・ま・・マウントポジション・・)


「おきろおきろー」


「ぺちぺちぺちぺち(往復ビンタ)」


東織「も、もう・・!!起きてるよ!!!や、やめ、(汗)ぐほへはっ!!!!!」

(やばい、妹が・・天上が・・溶けて行く・・妹にマウントポジションとられて

往復ビンタか・・こんな人生も悪くない・・いやむしろこれぞ僕の理想のシチュエーションじゃないか、あはははは・・

あはははは・・きっもちぃ~)


------------------------------------------------------------------------

総理「すごく幸せそうな顔してますね」


名村「正直意外だ。ストイックで肉体的快楽願望は薄いと思ってたんだけどね。

でもこういう願望楽園に現実で浸れなかったからこそ莫大な妄想文芸作品を世に送り出していたのかもしれんな」


東織「は、あれ、妹は・・」


名村「終わったんだよ。」


東織「そうか・・(遠い目)たばこくれないか」


秘書「すみませんここは禁煙なんで喫煙室でおねがいします」


御膳田「おい、ワテにも使わせろや、ワイは病弱な妹の看病がしたいのー」


名村「うわー、やっぱりうわさどおりえげつねーなこの男は。もちろんそういう悪趣味コースいっぱいあるからいってらっしゃいよ」


御膳田「ほないってきますわ~」


名村「んーよっぱらったまま使うとどうなるんだろうな・・なんか泥酔で湯船につかるのと同じ危険なにおいを感じる」

----------------------

バタン


御膳田「ほら観九子、おにいちゃんだよ~ほらほら観九子の大好きな「元祖なんでやねん」のたこ焼きだよ~ぐへへ」


観九子「おにいちゃん・・朝からまたお酒入ってる・・それにもう朝ごはん食べたばっかだしたこ焼きなんていらないよ・・」


御膳田「いやあ、はやく観九子も元気になっておにいちゃんと盃交わし合いたいねんなぁ~~☆」


観九子「あたし万が一仮に元気になったとしてもおにいちゃんと盃はかわさないし。

ていうか年齢的に数年先にしか交わせないし・・ここのところ酔ったおにいちゃんしか見てないじゃん・・

もーいい加減に素面のお兄ちゃん合わせてよ!!!」


御膳田「観九子よ、俺はいつだって観九子大好き一筋のおにいちゃんだよ~~ん!!!えへへへほらちゅーさせてちゅー」


観九子「やだーお酒臭い!!近寄らないでッッ!!!馬鹿!!(泣) 」


御膳田「ほーらほおずりほおずり」


観九子「やだーじょりじょりして気持ち悪いよ~~!!!最低!!!!」


母「あれ、孝太郎(御膳田の本名)?ひさしぶりね」 


御膳田「あーママ来てたんだ、おはよう、たこやき食べる?」


母「あらおいしそう、いただくわね!

・・ってあんた酔っ払ったままでお見舞いはやめてっていったでしょう恥ずかしいわね!!・・仕事は上手くいってるの」


御膳田「ああ、上手くいってあたりまえやろ~おれ様は創造の神、超売れっ子シナリオライターやねんぞ~。

ところで観九子たんの状態はどーなのよーなんか顔色もごっつええかんじやし、お肌もちもちむっちむち健康優良児オーラ漂ってるしー、

俺の病弱な観九子何処っちゃってまんねやぁ~~」


母「もう何寝言言ってんのよ!今日退院するのよ!?退院のお手伝いに来てくれたんじゃなかったの?」


御膳田「・・・え?」


母「だからもう退院するって結構前に報告したでしょうが。しばらくして学校にも復帰するしこれからはもう通院だけでいいんだって」


観九子「・・・。あーしっかし今頃退院しても青春ほとんど残ってないわ。ここでずっと漫画ばっかり描いてたから

授業にも付いていけないし、あたし病弱だから漫画家は無理だと思うから

もう卒業したら絵師担当でおにいちゃんの会社にでも就職しよーかなー。なんて。」


御膳田「は・・は!? なにそれ、なんでお前とエロゲーつくらなあかんねん!?わっけわかんねーーー!!!!?

俺もっとか弱くて儚げおぼろげな観九子の看病したいねん・・ワイの病弱な観九子を返せ・・

ワイの病弱な妹を返せいうとるんやおんどりゃこりゃ

~~~ーーーーーーー!!!!」


びりびり


観九子「いや!!!いやぁぁぁ!!!なにすんのよ!!!!やめて!!」


御膳田「なんやこの血管一つもみあたらんむっちんぷりんな桃色素肌は!!!!ふぁぁぁぁぁぁぁっく!!! おしおきじゃーーーー

健康の魔物を今からおにいちゃんが全身全霊酒池肉林でもって除霊するさかい!!

吸いとるさかいおとなしくせいやこらー!!!」


「ちゅぱっちゅぱっ」


観九子「---------------------!!!!?変態ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」



プツッ



御膳田「観九子ぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーー・・・お?」

-------------------------------------------

名村「なんか強制終了かかったぞ、おい」


御膳田「観九子ぉ観九子ぉ・・むにゃむにゃ」


名村「なにやらこれから寝て普通に夢の中で続編に突入してるっぽいな」


秘書「これそういえばドラマ保存とかされてるんですかね?」


名村「ああ、なんか保存されてるみたいだよ。泥酔時の作家のドラマがどんなのか楽しみだな。

どうやら起きるドラマの状況がR指定と判断すると自動的に強制終了かかるようだが

むしろそういう規制無しにもっと長く収録してほしいわこれ」


東織「まあでも物語自動生成においてそういう制限があるのは当然かもしれませんね。

なんでもありだとむしろ願望具現物語というか、同人作品みたいな短編の無法地帯と化した欲望絵図になっちゃうわけですし。

成人指定のドラマには和姦も強姦もあろうけども、それらもちゃんとワビサビがあるというか起承転結のつなぎ目であってこそだったり

起きる事件すべてに伏線が前置きに存在してこそ物語が成立するわけですよ。アダルトビデオやアダルトゲームや同人作品は

一作品で長編物が無いのもそれはあくまで快楽刺激資料であって物語ではないからなのですよ」


秘書「私たち素人には気づかないような面白い見解ですね」


名村「たしかに純粋なエロビデオで長編といったらフェチシーン総集編とか女子高生に100人になんたらといかそういうのしか

無いよなうんうん」


東織「あなたが素人かプロかはいったい何者かよくわかりませんがそれはすごく良い例えです」


総理「世の中のテクノロジーが発展途上だった映画全盛期のころに

生産されていたピンク映画のような成人指定のドラマも

現在のような日常生活のなかで手軽にエロが楽しめるAV機器に恵まれた環境であったなら

産まれることはなかったということですね」


東織「うーむそれは考えたことなかった。あんまり世代的にピン(ピンク映画だけにね)とこないし、

僕が物心ついたころには既に抽象的な成人向け快楽作品があふれかえってて

ピンク映画やエロVシネマの

醍醐味や存在意義が良く理解できなかったんですがその時代背景による繁栄と衰退の結びつきは納得ですよ、さすが総理大臣w

ああいうエロに蛇足な物語編成というのはあくまで劇場上映するにあたってやむおえない手段であったというね。逆に

泣きゲーと呼ばれるエロゲーから派生した電子ノベルと恋愛シュミレーションゲーム

においても同様の現象が起きていて

エロゲー要素の必要性が求められなくなってきたみたいなね。

純粋な悦楽物と化したアダルト映像がネットなどで

手軽に日常で入手再生できる環境が影響しているということも原因かもしれませんが、

2次元のエロはまだまだマニアには需要はあっても

エロゲーと、純粋なストーリーが練られた

シュミレーションゲームとを抱き合わせ売りする必要性はもうなくなってしまったというかね。

ようするに昔というかもともと世の中に長らく存在していた常識として

"快楽物を売るのには文学的資料を抱き合わせる手段が必要"というか

"必需"だったというわけ。」


総理「そういえばアダルトビデオショップの入り口に必ずたしか普通の映画などのビデオなど置いてたのもそれなのかなぁ」


秘書「それは店舗運営の規則として法律で定められてるんですけど東織くんの話の流れと噛み合ってますね(苦笑)」


名村「しかし、こういう得体の知れない人知を超えたテクノロジーを搭載したマシンが現代ここに存在してるっつーことは

たんにそのピンク映画とかが繁栄してたという昔の時代の世の中が科学技術が発展途上とかいうのは胡散くせーな。

そのころ単に科学技術を小出しにされてそういう繁栄と衰退のドラマを一般市民が見せられてたただけじゃねーのかぁ?」


秘書「・・うん、やっぱ君、神童だわ、鋭い」


総理「おい、なんだそりゃ、聞き捨てならない反応だな佐藤君!? それにまるで人類を影で牛耳る支配者のような

ただならぬ表情だったぞ(汗) 

名村君の言ってることが正しいというのかね・・? そんな事実は

この国の代表の私でも知らんし(汗) 」


秘書「いやあ・・私もそんなことが事実かどうかなんて知るよしもありませんけど

自分ごときに国家機密をすべて知りつくしてるとは思ってませんし

もしかしたらそうなんじゃー?みたいな感じですかね・・

彼の推測を聞いて今なるほどと納得しただけですよ。性欲処理にすぎない映像物にも必ず文芸物要素の抱き合わせ

を強制させられてしまう環境であったことも文明の発展途上ゆえの偶然ではなく

必然にそういう時代背景を組み立てて

児童教育を行っていた・・のような」


名村「そうそう、その抱き合わせ作戦にまんまとかかった、その世代の子供たちは、

その良心的ともいえる陰謀の罠にかかったおかげで、

自慰のおかずのついでに文芸力を吸収して消費者としてとどまることなく

立派に生産の立場へ育ってる著名人多いっぽいもんなー

その反面現代人は自分の欲しいものだけカテゴライズできる便利環境のおかけで、快楽摂取過多の泥沼にはまりやすい。

ようするに昔はサラダや野菜惣菜が欲しくなくても強制的に定食として付いてきた・・ようするに定食販売があたりまえだった的なね」


東織「うーんそれまた上手い例えだけど、おしい、そこ、さっきの昼飯が

うな重じゃなくてうなぎ定食だったらかっこよく伏線になってたのになー

その部分。残念!」


名村「一般的にうなぎ定食は定食を名乗りつつも、単に魚とごはんが別皿に分離してるだけで

うな丼より栄養バランスのよい彩り豊かな健康的な食事ができる仕様にはなってねーんだけどな・・」


総理「うーむ確かに、推測だと私もちょっとここ最近の経験のなかで社会的一般常識や歴史には疑わしいと思うことがある・・

私も一国の代表とは名ばかりで仕事なんて君の作った文章を読み上げるくらいしかやってないくらい事実にも

流石に気づいてるし(汗)私の仕事がこの国を左右してるなんて思ってませんし(汗」


秘書(うーむ、やっぱりこやつ流石に気づいてたか・・(苦笑))


名村「おもしろそうな機能がある。昔告白できなかった相手を連れてきて2P同時プレイで

青春時代に戻って再チャレンジが出来るという機能!」


秘書「・・・。その年老いた現在の相手を探して連れてこなきゃいけないという時点でかなりシビアですが

機械を通して告白してもし成功して結ばれた場合どれだけ物語が続けられるとか無駄にいろいろと気になる疑問点が

かなりありますね・・」


名村「ちなみに物語の長さは推奨の最長期間と出発地点は高校時代からとして3年間と書いてあるな。それ以降は

ドラマとしては感動できても本人は拷問に近い体験であって癒されないなどの問題がでてくるらしい。

人間が安全にトリップ状態に陥れる30分ごとに目が覚めるようになっており、一日のプレイ時間推奨は3時間までらしい。」


総理「てことは一日3時間ずつ3年間分プレイしてたら本人かなり歳とっちゃうね」


東織「そこらへんが数年の出来事を短縮して疑似体験できるシュミレーションゲームのすばらしさといったところだろうか」


秘書「実際現実に学生生活なんて苦手な授業の一時間一時間は拷問に近いし、学校生活も体育の先生は不良漫画以上に怖いし

制限や束縛だらけでかなり窮屈なもんだ。社会

を経験して物知りになればさらに不快に感じるだろうね」」


名村「ああ、こうやって人は加齢により夢を追えなくなっていくのか・・」


総理「そうだよ、だから我々がこの機械を通して青春時代に戻ってもすぐ世界から弾きだされるのではないかなー」


名村「いや、まあ終わる早さはそういう精神状態も左右してるだろうけど

トリップ時は現在の自分の立場や記憶とかは消えるからな。

あれは設定が短時間設定にしてたからだよ。ちゃんと長時間設定にしてりゃちゃんとそれ相応に続くはずだ。

あ、あと面白そうなのが複数同時プレイでみんなで助け協力し合いながら青春を謳歌するという熱いシステムがあるぞ」


東織「うわー、陰謀くせーwたしかに謳歌だけどw 恋愛シュミレーションで同時プレイとか対戦とかアホすぎるwwww一人の告白の支援とか

デートの段取りをみんなで計画したりとか、漫画とかドラマなら細かい部分省略できそうなもんだけど実体験プレイとなると

想像するだけで地道で面倒くさそうだw それに特定のプレイヤーの仮想恋愛の邪魔をみんなでできる陰湿な機能もついてるとも

考えられるだろうしどんな陰気臭いシステムなんだw」


名村「じゃあそろそろ俺が体験しようか」


全員(・・高校生がバーチャル青春体験してどうすんのよっ!!!(汗))


名村「じゃ、操作頼むよー。」


秘書「か、かしこまりました。ではいってらっしゃいませ」

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