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ビーンワイル  作者: シュルレアリスム


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モンモンガ

こんにちは

助けて、あたしのモンモンガが脱走したの


モンモンガ


体長ペットボトル


体重消しゴム七個


色は?


ライラックと同じ


ふーむ


モンモンガは長野の山中で発見してからというもの、初めは月にニ三度訪れるだけだったのが

会社に行くのもやがておっくうになり、毎日モンモンガに芋虫を食べさせているうちに


心が通い合ったと言うわけですね


まったくもってその通りです


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


そのころ


モンモンガは虹の紫のところを駆け下りていた


サクサクとした踏み心地は控えめに言って唯我独尊で、


モンモンガはこれまで主に従って過ごしていたケージのなかの殺伐とした空気を


肺から力いっぱい吐き出すことで


過去を振り切ろうとしていた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ねえ知ってる?


なあに


二人の中学生と一人の小学生が


道端でイナゴをなめていたおじさんに群がっていた


おじさんはこう言う


「ねえ知ってる?モンモンガが来るって」


キャー!


小学生の女の子が中学生の叫び声を真似する


モンモンガの噂は街中に広まっていた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ラーメン屋の店主は思いついた


虹の黄色いところを走っているモンモンガを


ぐつぐつ煮えた豚骨スープの代わりになりゃしないかと


豚骨スープの鍋を蹴飛ばされても


そう考えたら痛くも痒くもなかった


だから虹をぐいっと掴んで、鍋に導くと


予想した通りモンモンガがやってきた


それも驚いたことに一匹や二匹ではなかった


群れになったモンモンガやカラスやイタチもやってきた


店主は己の過ちに気がついた


そう思ったのも束の間、


店主はモンモンガの群れに加わって


虹の赤い部分を貪らずにはいれない


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


四暗刻たんきまち


モンモンガは紫煙をくゆらせながら


盤面を睨見つける


時刻は25時を半刻ほど過ぎたところ


「ピーナッツはカラメルシェイクで」


その刹那、ライオンがやってきて


チーズケーキにかぶりついた


1500円のチーズケーキは


かつての面影を残さずにピスタチオプラリネに舞い戻ってしまった


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


こうしてモンモンガは無事に飼い主を動物園に連れて行くことに成功した


「動物園行きたい」


その願いを叶えるためならモンモンガは


嵐の夜に魚釣りしたり、真冬の暖炉で宙返りしたり


そんな危険を冒さなくても良かったんだから


モンモンガに連絡したいときは


検索エンジンで「モンモンガ 醤油ラーメンは嫌い」とタイプすると良い


これであなたもモンモンガになれる

モンモンガを初めて見るときはサングラスが必須です、でないとモンモンガが怖がります

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