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第39章

 【進路】


 息子自慢(むすこじまん)の農民がいた。


 ある日、彼は息子の部屋にこっそりしのびこみ、机の上に聖書と、ひと壜(びん)のウィスキーと1ドル銀貨(ぎんか)を置いた。


 そして、何が起こるか、物陰(ものかげ)に隠れて注視(ちゅうし)していた。


 息子がそのどれを取るかで、『息子の将来』がわかるだろうと考えたのだ。


 息子が帰ってきて、机の上を見た。


 彼は銀貨をポケットに入れ、聖書を小脇(こわき)にはさんだ。


 それからウィスキーを取りあげて、二口(ふたくち)、三口(みくち)飲んで、舌を鳴らした。


 それを見て、父親がつぶやいた。


 「神に誉(ほま)れあれ。あの子は政治家となるにきまった。」

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