第2話〜この体育時間
幼馴染の蓮と美咲のすれ違いと心の交流を描く、新感覚の入れ替わり青春ラブストーリーをお届けします。
お互いを知り尽くしているはずの幼馴染だからこそ、見えていなかった「本当の姿」。最悪の口論という最悪のスタートから始まる、二人の特別な変化をお楽しみください
地獄の体育時間(男子サッカーと女子ドッジボール)
「おい蓮、お前次の時間、絶対に目立つなよ!」
「それはこっちのセリフよ美咲!私の体で変な動きしないで!」
休み時間、廊下の隅で二人は激しく火花を散らしていた。なぜなら、次の時間は最悪なことに「男子・サッカー」「女子・ドッジボール」という合同体育だったからだ。
グラウンドに出ると、さっそく試練が訪れる。
美咲の体に入った蓮は、女子のドッジボールに参加。飛んでくるボールに恐怖した蓮は、つい普段の癖で華麗なサイドステップを踏み、全力の豪速球で相手を仕留めてしまった。女子たちが「美咲、今日なんかカッコよくない…?」とざわつき始める。
一方、蓮の体に入った美咲は、男子のサッカーで大ピンチを迎えていた。
パスが回ってきたものの、180cmの足さばきが分からず空振り。ボールの上に派手に乗り上げ、スライディング状態でズサーッと転んでしまう。
「おいおい蓮、どうしたんだよ!」と男子たちに爆笑され、美咲(中身)は恥ずかしさで顔を真っ赤にした。
お互い遠目からその大惨事を目撃し、グラウンドの端と端で同時に頭を抱える。
お互いの「らしさ」が崩壊していく中、二人の入れ替わりダイアリーはさらに混沌を極めていく――。
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