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スリハモ24 『スターリンク・ハーモニア』(最終話)

【宇宙連合からの招待状 ~ユリとミカの選択~】


ある日の夜。ピースプリズムの活動を終えて帰宅したユリとミカの元に、1通の封筒が届く。差出人は――宇宙連合 中央評議会。


「え、これって……」


「まさか……」


おじさんとリコが見守る中、2人は静かに封を開けた。


内容はこうだった:

貴殿らの医学的、科学的貢献と発想は高く評価され、

宇宙連合・平和開発技術局、および医療技術発展センターより正式な協力要請を行います。

これまで非公式ながらピースプリズムとして支援していただいた活動を、

連合の正式機関で最大限に活かしていただきたい。


― 宇宙連合・中央科学局


周囲の反応

「これって……本物だよね」

ミカは何度も書類を確認し、そして少しだけ表情を曇らせる。


「でも、私たちピースプリズムのメンバーだよ?おじさんの……彼女でしょ?」

ユリもまた、迷いを隠せない。


だが、サヤカとミナは少し違った反応を見せた。


「これは名誉なことだ。アイドル活動を否定するわけじゃない。

 だが、あなた達のような人材が研究や技術の最前線に立てば、もっと多くの命を救える」


リコも静かに頷いた。

「平和のために歌う私たちの隣で、技術で未来を作ってくれる存在は……とても重要だと思う」


おじさんの言葉

ユリとミカの表情に迷いが見えた瞬間、おじさんは言った。


「……断ってもいいんだぞ?今までみたいにここで一緒にいればいい」


「でも」

「それって逃げじゃないのかもしれないかもしれないけど」


おじさんは一拍置いて、微笑んだ。


「だけど、俺は知ってる。

 ユリもミカも、誰よりも人の命に向き合ってきた。

 だから俺は……応援したい。自分の道を選ぶってことを」


ユリとミカは顔を見合わせ、

そして――


選んだのは“両方の道”

「私たち、宇宙連合の仕事、引き受けようと思う」

「でもアイドルも辞めないよ。平和は、心と体、両方から作るものでしょ?」


そしてふたりはピースプリズムのメンバーとして活動しながら、

定期的に連合の研究・医療機関でも任務にあたるという形で話をまとめる。


新たな役割と希望

ユリは宇宙連合医療特務顧問として、医療支援と災害派遣に携わる


ミカは未来技術開発部・外部技術顧問として、人道支援や環境回復用の技術を設計


「おじさん、私たち、もっと大きな世界に向き合ってみるよ」

「そして、ピースプリズムをもっと強く支えられるように」


ユリとミカの物語 — ふたりの選択

ふたりが初めておじさんに出会ったのは、学校をサボって訪れた公園だった。退屈で、何も変わらない毎日。そんな自分に少しだけ嫌気がさしていたユリとミカ。そこに偶然現れたおじさんは、何気ない優しさと温かさで、ふたりの心の隙間を埋めてくれた。


「授業サボるなんて悪い子だなぁ」と、軽い口調で言うおじさんに、ユリは思わず笑った。それを見て冷やかしをしていたミカ。やがておじさんは、真剣にふたりのことを気にかけ、ミカが時に嫉妬しておじさんの取り合いをするほど、強い絆が生まれていった。


しかし、そんな幸せな日々も長くは続かなかった。おじさんが重い病気を抱えていることを知ったユリは、自分にできることは何かと真剣に考え、医療の勉強に励み始めた。ミカもまた、研究者としておじさんのために最善を尽くそうと決意した。


ふたりは違う道を選んだが、それはおじさんのことを誰よりも大切に思うからこそだった。ユリは医者として、おじさんの命を救うために現場で奔走し、ミカは研究室で日々新たな治療法の開発に挑んだ。


同じ夢を追いながらも、別々の場所で輝くふたり。おじさんとの思い出を胸に、それぞれが未来への一歩を踏み出していったのだった。


そんな数々の困難や葛藤を乗り越えてきたユリとミカだからこそ、アイドルとしての夢も、宇宙連合からの正式なオファーも、どちらも簡単には諦められなかった。


医療と研究の道で培った強さと信念を胸に、ふたりは決意する。


「どちらの道も、自分たちの大切な居場所だ」


ユリ、ミカは宇宙連合の一員として、そしてアイドルとして、そしておじさんとみんなの家族として──


ふたりは、夢と使命を両立させるために、これからも強く前に進み続けるのだ。


誰かのために歌い、誰かを救う。そのすべてが彼女たちの誇りであり、絆だった。


ある日の夜、二人きりの静かな時間。ミカは少し躊躇いながら、ユリに話を切り出した。


「ユリ……私たち、2人で新しいユニットを作らない?ただのアイドルじゃなくて、もっと近くの人に届く歌を届ける、そんなユニット。」


ユリは驚きつつも問い返す。


「でも、宇宙連合の活動もあるし、ピースプリズムの仕事もある。忙しいのにどうして?」


ミカは決意を込めて言った。


「それが理由なの。私たち、ピースプリズムはすごく大きなグループで、みんなに支えられてる。でも私たち、いまのままだと、みんなの足を引っ張ってしまうこともある。だから……事実上、ピースプリズムは脱退しようと思うの。」


「えっ……脱退?」


ユリは驚きと戸惑いを隠せなかった。


「そう。私たちは私たちの届く範囲で、アイドルを続けたい。おじさんに向けたアイドル、ピースプリズムのみんなに向けたアイドル、そして怪我や病気に苦しんでいる人たちに向けたアイドル。ドームも大きなスポットライトもいらない。目の前の人たちに歌を届ける、そんなアイドルになろう。」


ユリはミカの言葉にじんわりと心を打たれ、静かに頷いた。


「そうね……私たちにしかできないことがある。それを大切にしよう。」


二人は新たな一歩を踏み出す覚悟を固め、未来に向かって静かに歩み始めたのだった。


ミカとユリは、2人の新しい決意をおじさんに相談することにした。ある日の夕暮れ、みんなが集まるリビングで、静かに話し始める。


「おじさん、私たち……ピースプリズムを離れて、新しいユニットを作りたいんです。今まで以上に、もっと近くの人たちに歌を届けたい。」


おじさんは驚きつつも、優しく微笑んだ。


「そうか。お前たちの思いを聞けて嬉しいよ。大きな舞台も素晴らしいけど、一人一人の心に届く歌が何より大事だと思う。おじさんは全力で応援する。」


そして、翌日。ピースプリズムのみんなが集まり、2人の想いを伝える話し合いが開かれた。


ミカが口火を切る。


「みんな、私たちは新しい道を歩もうと思っています。でも、ピースプリズムはこれからも大切な家族です。だからこそ、この決断を理解してほしい。」


メンバーたちは静かに耳を傾け、やがてアオイが笑顔で言った。


「ミカちゃん、ユリちゃん、あなたたちの決意なら応援するよ。私たちもそれぞれの場所で輝こう!」


他のメンバーも賛同し、温かい拍手が起こった。


おじさんも誇らしげに言った。


「これからもみんながそれぞれの場所で輝き続けることが、世界を少しずつ平和にしていくんだ。」


その日、ピースプリズムはただのアイドルグループではなく、互いを尊重し合いながら未来を創る強い絆で結ばれた“家族”であることを再確認したのだった。


ツムギはみんなの話を黙って聞いていた。最初は驚いたけれど、ミカとユリの強い想いを感じて、胸の中にぽっと温かい光が灯った。


「ふーん、ミカ姉ちゃんとユリ姉ちゃんが自分たちの道を見つけたんだね……」と、少し大人びた声でつぶやく。


ツムギは思った。みんな違う夢や目標を持っていても、それぞれが自分の信じるやり方で輝けば、それが一番素敵なことだと。


「私も、私なりにみんなの力になりたいな。大好きなおじさんと、みんなのことを応援し続けるよ!

まあでも、正妻?の2人が離れてくれるならツムギのおじさん独占する時間増えちゃうなぁー」


ミカとユリ

「なっ!?」


ツムギ(ちょっと涙目で)

「ふんっ、それが嫌ならちゃんとツムギ達を見張っといてよね、できる範囲でいいからさ」


みんなが微笑む中、ツムギが胸を張って言う。


ツムギ

「じゃあ新しいユニット名はツムギがつけてあげるよ!」


皆が期待の眼差しを向ける。


ツムギ

「えっとね……『ハートフルリンク』! みんなの心がつながって輝くって意味だよ!」


【新しいユニット「ハートフルリンク」】


ハートフルリンク デビュー曲(タイトル:『つながる光』)


(サビ)

繋がる心 見つめ合えば

いつでも君と ひとつになる

遠く離れても 感じてるよ

光が導く 未来へと


(間奏)

夢を抱えて 歩き出そう

笑顔の輪が 広がるように


(ラストサビ)

繋がる心 永遠に誓う

どんな時も そばにいるから

君と私たちの光は

この世界を照らし続けるよ


【『スターリンク・ハーモニア』】


ツムギ「ねえねえ、“宇宙連合”って名前ダサくない?カタいしー!」


後日、みんなで夕食を囲んでいた時の事、ツムギがふっとつぶやいた。


おじさん「ダサいって言うなよ…正式機関なんだぞ…」


ツムギ「でも、ぜったいもっとカワイイ名前にしたほうがいいもん!うーん、うーん…」


ツムギはぴょんぴょん飛び跳ねながら、くるくる指を回して考える。


ツムギ「決めた!――


『スターリンク・ハーモニア』!」


おじさん「ほう?」


ツムギ「だって、星と星をつなげるって感じでキラキラするし!ハーモニアってハーモニーっぽくて、歌ってる私たちっぽいでしょ?しかもカタくない!」


おじさん「…悪くないな。」


周りのみんなも「おお〜」と感心し、

ツムギは得意げに胸を張る。


ツムギ「今日から“宇宙連合”は“スターリンク・ハーモニア”ね!おじさん決定だから!」


おじさん「え、俺の一存で決まるのか?」


ツムギ「当たり前でしょ!おじさんはみんなのパパであり旦那様であり代表なんだから!」


終わり

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