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病人食


母が家に戻ってきました。リハビリ中。


手術したのが脊椎だもので、起き上がったり、横になる時に苦労しています。ベッドを入れようといっているのですが、


「そんなもん、いらん」


なぜか父にも母にも却下されました。なんでなんだ。レンタルで一ヶ月だけでも、かなり楽になるはずなんだが。



で、病院から帰ってきた母がまた。


「ラーメン食べたいから作って」


作ると一口食べて、「もういらない」


「おにぎり食べたい」


作ると一口食べて「もういらない」


「肉じゃが食べたい」


作ると一口食べて「もういらない」……子供か! わがままな子供ですか!



何を作っても、もういらない、で食べない。かと思えば、夜中にこっそりお菓子を食べている。今朝起きたら、台所にあったりんごが、一口だけかじっておいてあった。ネズミが出たかと思ったよ。食べるんなら、全部食べてください、お母さん。


まあね。熱もあったから、仕方ないんだろうけど。そういうわけで、食欲の出そうな病人食をあれこれ試しています。



●しょうがごはんと、具沢山の味噌汁


ダメでした。一口で、もういらんと。


●梅干のおかゆと、とろろこんぶのお吸い物


お吸い物だけ食べた。


●りんごと大根のすりおろしと、おじや


半分だけ食べた。


●しょうがと梅干のおかゆ


なんとか完食。



においもダメみたいで、野菜炒めとか作ると、気分悪いと言って寝込んでしまいます。油のにおいがダメな模様。


料理がたくさんあると、ビジュアルでも圧迫されるらしく、「もういらない」と言い出します。


なるべく食べたいと思えるよう、シンプルな味付けで、具もほとんど見えないようにして、小さな器に少しずつ食事を盛って出します。


で、母の食事がすんでから、改めて、父と私の食事を作って出す、というのをやっています。


おかげで、わたしの舌も鋭敏になってきました。余計なものの入っていない料理ばっかりだもんで。


それは良いのですが、ヒマなのか、母がひたすらしゃべります。これが結構苦痛。ころんだりしないよう、父か、わたしが、なるべく近くにいるようにしているのですが、


しゃべるしゃべる。


思いついたこと、垂れ流すかのごとくしゃべる。


ストレスか。ストレスなんですか。でも、


言葉の下痢症状みたくなってるよ、お母さん!



聞き流すのも体力いるなあ、と思うようになった今日このごろです。


……さて。次は、豆腐と卵で、おじやみたいのを作ってみるか。



2013年 01月11日 活動報告より


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