本気になるのはいつ?
投稿空きました、ごめんなさい
「さてと、おっさん」
「なんだ?」
「レベル上げって相手を倒さなくちゃならないのか?」
「いや、ダメージを与えるだけでOKだぞ」
「ふむ、そうか。ならばっ!」
少しは油断しているだろうと信じてアサシネイトを発動する。
その結果は・・・
「その程度の攻撃、当たるとでも思ったか?」
素手で受け止められた。さすが人外。
「だがダメージは入った。そうだろう?速攻で回復するのは腹立たしいがな」
「まあ、5000といったところだな、ダメージは」
「おっさん、体力いくつなんだ?」
「百の位を切り捨てて82000だな」
ふむ、ならばおっさんの体力の約6%のダメージは与えたわけだ。まあ、その6%なんかは瞬間的に回復するわけだが。
「あんたの回復速度って普通なのか?」
「まあ、秒速10000だからな、騎士団メンバーの平均速度の50倍はあると自負している」
ものすごいドヤ顔だった。それはもう言葉で表すのさえ躊躇われるほどの気持ち悪いおっさんのドヤ顔だ。
「今、気持ち悪いって思ったか?」
「もちr、、、いや思ってません!思ってませんとも!それはそれは爽やかな御顔でした!」
「そうかそうか、上々だな。よし、、、、、」
これはヤバい。目がさっきよりもマジになっている。
「一変死んでこいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
奥義も技も使ってないのに死の予感漂う死ねないフィールドであった。
さっきから避けてばかりだ。
圧倒的な力量差がある上に息つく間もなく攻撃してくる大人げないおっさんが存在するからだ。
「さすがにっ!これはっ!やめてくれ!!」
「ふ、小僧が悪いのじゃよ。小僧がなあああああああああああああ!!!!!!!」
なんという理不尽。個人的な感情を抱くことさえも出来ないのであろうか。
まあ、反撃はするさ。この戦いの本当の目的である憎悪の一撃を発動するまでの時間は後2時間。
その間俺は必死になって逃げながらも、おっさんにちまちまとダメージを与え続けなければならないのだ。
ぶっちゃけ言うと腹が減ってギブアップしそうである。
そもそもおっさんの通常攻撃をアサシネイトで相殺しないとダメージを喰らうあたりがおかしいのだ。
とは言っても痛みは引いていくし、傷も消えていくからレベルが5になっていなくても職業がONになっていれば自然回復は行われるようである。
「小僧の奥義、早く見たいものだな。一体どれくらいのダメージを放つのか気になって仕方ないわい。後どれくらいで発動できるんだ?」
コマンドコール:メニュー、コマンドコール:クラス
と一応は唱えて開いて、矛盾しないようにする。そしてクラスの画面を半透明にして左腕のストップウォッチを見ながら
「1時間57分32秒だ」
っときっちり答えておいた。
「そうか、ならそれまでやられるなよ?」
「そこは攻撃の手を緩めるとかしろよっ!」
実はこんな会話をしながらも攻撃は緩急つけるなどということは知らないとでもいう様な勢いで行われているのである。
「いや、ぶちのめしたいからそんなこと、するわけがないだろう?」
どこまでもおっさんはおっさんなのであった。
今でしょ!(古いネタでも言いたかっただけ。ただ実際に東進の授業では観れるそうですよ)




