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グリフォンとヒッポグリフ

 やあ、お目覚めかね。ここは私の秘密の研究所さ。突然招待することになってすまないね。大事な実験を行う準備が整ったので、優秀な助手である君にも来てもらったというわけだ。


 時間が押しているので簡潔に説明しよう。


 ヒッポグリフのことは知っているね? グリフォンと雌馬の間に生まれるモンスターだ。体の前半身が巨大な鷲、後ろ半身が馬の姿をしている。

 グリフォンは前半身が鷲、後ろ半身がライオンの姿だから、ヒッポグリフは鷲の部分を父親から受け継ぎ、馬の部分を母親から受け継いだというわけだ。ライオンの部分は消えてなくなったことになる。


 そこで私は考えたんだ……。

 グリフォンが人間をはらませたら、いったい何が生まれるのかと。

 やはり、鷲と人間の身体を併せ持つモンスターが生まれるのか? それともライオンと人間の身体を併せ持つモンスターが生まれるのか?


 ……まったく、興味が尽きないよ!

 私がこの日をどんなに待ち焦がれたか。研究者をこころざす君にも分かるだろう?

 この実験がうまくいけば、新しいモンスターの誕生を見届けられるかもしれない……。

 さらに、そのモンスターの名付け親になれるかもしれないわけだ、この私が!

 それはとても名誉なことだ。モンスターの名だけでなく、私の名前も文献にのって語り継がれることになるだろう……。


 さて。前置きが長くなった。そろそろ実験を行うとしようか。

 もうすでにグリフォンは準備してある。さっそくこの部屋に連れてくるとしよう。


 そうそう、君に手伝ってもらいたいことについて、まだ話してなかったね。

 グリフォンの好みは分からないが、やはり人間の中でも美しい雌をあてがうべきだという結論に達したわけだ。……そう、君のような。


 優秀な助手である君は、もちろん私に協力してくれるね?

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