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捨てる世界あれば拾う世界あり
「私が苦労して創った世界なんですよ? あっさり切り捨てるなんてできません。それにもう少しなんです。今は過疎っていますが、私が頑張れば少しずつ人が増えて。そしたら増えた人たちにつられてさらに多くの人が流入し、いつかきっとすごい賑わいになるんです!」
「でもさっさと仕切り直したほうが早いじゃん」
「ですよねー」
女神は同僚の言葉にあっさりと同意した。本人も分かっていたからである。明らかに失敗した世界にしがみつくよりも、新しい世界を創ったほうが上手くいくであろうことを。
「さあ、次、次!」
――この前創った世界のことはさっさと忘れてしまおう。いつまでも覚えていても仕方ない。あの世界の住人になった人には申し訳ないけど、きっとまた私が創る新しい世界にやって来てくれるわ!
そう気持ちを切り替えた女神は、さっそく新たな世界を綴り始めるのであった。




