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不老不死

 本日はようこそおいでくださいました。

 我々の研究に多額の資金援助をしていただけていること、いつもいつもありがたく思っております。

 その功績に報いたいと、あなたを特別に招待したのです。他の誰よりも、不老不死になることを熱望されていたあなたを。

 こうしておまねきしたのは、もちろん研究の成果が形になったからでございます。


 ……その成果を早く見せてくれ、と?


 ははは、そうあせらずに。もちろん我らもそのつもりです。

 研究の成果をあなたにも見ていただきたいと思ったからこそ、パーティー会場などではなく、この研究所にお招きしたのですよ。

 ささ、どうぞこちらへ。


 おっと、そうそう。これだけはお伝えしておかないと。

 道中、研究設備や実験体を見ていただくぶんには構いませんが、触ることだけはご遠慮願います。

 ああ、もちろんここで見たものは口外無用ですよ? あなただからこそお見せするのですから。


 ご理解いただけたようですね。では参りましょう。

 階段を降りる際には、手すりにおつかまりください。


 ここから先が、不老不死の研究を行っている施設になります。

 不老不死になりたいという人間は、いつの世も尽きません。

 これまでの歴史の中にも、我々のような研究を行う組織が無数にあったのです。

 でもそれをしっかりと形に出来たのは、おそらく我々が初めてでしょうな。

 これだけの施設を造ることや、人手を集めることはなかなかに大変でした。

 いや、あなたはとても運がいい。

 我々はこれまでに失敗してきた愚鈍な連中とは違い、先鋭的な頭脳を持つ者たちの集まりであり……。


 ……ご高説はもういいから、どうやって不老不死になるのか教えてくれ、と?


 ははは、せっかちですね。研究所の奥にあるそれをご覧になればすぐに理解できますよ。もうしばらくの御辛抱を。

 不老不死になる方法といえば、一番有名なのは不老不死の薬を飲むことでしょう。

 あなたも聞いたことがあるでしょうし、きっとそんなイメージを持たれていたことだと思います。

 とはいえ、それは伝説上にしか存在しないものです。

 我々はそんな机上の空論を追い求めたりはしませんでした。だからこそ、真実にたどり着けたと言えるでしょう。

 我々の研究の結晶、きっと気に入っていただけると思います。


 ああ、見えてきました。

 ほら、この扉を開ければ、その先に待っていますよ。不老不死になる未来が。

 瞳がきらきらしてきましたね。素晴らしい。


 それではどうぞ、お入りください。

 不老不死とは文字通り、老いることも死ぬこともないということ。

 長く資金援助していただけたあなたには特別に、高ランクの待遇をもって応えたいと思い、三つの選択肢を用意いたしました。


 永遠の眷属けんぞくになるか。

 霊魂として現世にとどまるか。

 朽ちない肉体を手に入れるか。


 お好きなものをお選びくださいませ。

 レッサーヴァンパイア、生霊レイス、アイアンゴーレム、どれになさいます?


 ……え? やめたい? こんな方法だとは思わなかった?


 ははは、何をおっしゃいます。ここまで来て引き返せるわけないでしょう?

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