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悪魔になったらするべきこと?  作者: Faust
銀の黄昏健全化作戦!
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なにがいけないのか!

アダムはやる気のないルルイエを他所にシュトリクとルナに今から自分達が知るべきことをを告げた。


「まずは原因を探る事だ。悪党ばかりが組織を腐らせる原因とは限らん」


アダムはそう言うと黒板に白墨で箇条書きにし始める。


「組織がダメになる理由その一!」


『トップが部下を処罰しない』


アダムがカツカツと白墨を滑らせる。ルナがシュトリクを見るとシュトリクは顔を背けた。


「信賞必罰をきちんと行えないと頑張った者がバカを見て、セコい奴らが野放しになる。これは当然のことだ。どの組織でも共通していることだな」


これをほっとくとあっという間に組織が腐る!とアダムは言う。そして次に書いたのは


『責任者に責任に見合った権限がない』


「これもダメだ。信賞必罰の延長線の話でもあるが、名ばかりの幹部や部署のトップがいないか?それも大変よろしくない」

「権限がないとどうなるんですか?」

「簡単な事だ、誰もそんな奴の言う事なんか聞かん。組織なのに組織の管理者や責任者に権限がないと命令も処罰もできない!」


そして責任者の仕事は増えるばかりだ。とアダムが言うとシュトリクは頭を抱えた。


「そしてこれらが自発的に改善することはない」

「えーっ!」

「当たり前だろ、本来ならそれをするはずの責任者や管理者に権限がないんだから平のメンバーやその中で徒党を組んでる奴らをどうにか出来ると思ったのか?」


悪くなるしかないぞ、と追加の一言。シュトリクはそれを聞いてフラッとしたが直ぐに同僚の言葉を思い出した。


「そういえば綱紀粛正のための部署を作ると・・・」

「名ばかり管理職に何ができる。先回りされて総帥に多数決で泣きつかれたら頓挫するぞ」


シュトリクはアダムの言葉を受けるとルナの胸に顔を埋めて小刻みに震え出した。


「先生、なんというか、手心的なものは」

「ない!細かく考えないなら更地にしてから再建した方が手っ取り早いかもしれんぞ」

「なんてことを言うのか」


そこでだ、とアダムは提案した。


「せっかく身内が手引きしてくれるのだから、潜入して派手に奴らでつぶし合うように仕向け、弱体化を待ってから切除するのが理想的だろう」

「というと?」

「組織を意のままにするのは個人では無理だ。特にトップの影響力が強い組織となると必ず役割分担して組織を牛耳る必要がある」


黒板にカツカツと役割分担をしているであろう人物を書き出していく。


「まずはリーダーに取り入るヤツ。これが一番賢いか、権力のある奴がやる。何故かと言うとリーダーが子分に指示を出しつつ総帥に色々と吹き込んだり、敵対派閥からの諫言や讒言に対する反論や封じ込めをするからだ。馬鹿やアドリブに弱い奴には務まらん」


1,リーダー、と書いた。


「次にそれらの情報を集める役。とにかくたくさんの情報を集めてリーダーに持ってくる役」


2,情報屋、と書いた。


「最後に調整役。リーダーからの指示を皆にわかりやすく伝えるナンバー2だ。こいつはとにかく理解力と人望が必要だ。リーダーが個別で動いてる間に子分を纏めて仕事をさせる必要があるからな」


3,調整役、と書いた。その中でアダムは2と3に丸を付ける。


「この二人が一番接触しやすい、取り入るきっかけにするにはこいつらにアプローチするのが一番だな」

「リーダーに接触できたらそれが一番良いんじゃないですか?」

「それもそうだが下手をすると上から降りてきた奴ということで不必要な嫉妬を買う場合がある。だから下から上に上がっていきつつ、引き合わせてくれた2か3の役割のヤツに付け届けをして信頼を得ておく必要がある」


ルナはその話を聞いて途中から遠い目をし始めた。理解が追いつかなくなってきたのである。

アダムは細かい話を切り上げて告げた。


「つまり、ワシが潜入して組織の調査をするからお前さんは悪魔に変身してワシが潜入するのを手伝えということだ」

「わかりました!」


アダムは結局手伝うことになった。こうなった以上はもう彼もヤケクソである。

そして彼は真面目故にやるとなったら真面目にやるのである。


「ルルイエ、フラウステッドの服装とメイクを頼む。明らかに一般人と分かってしまうような状態だと人間の姿に戻れんだろう」

『わかったわ、私はどこかで待機する?』

「使い魔の形態でフラウステッドがボロを出さないように指示してくれ」

『はいはーい』


ルルイエは返事もそこそこに空間に切れ目を作ってそこに手を入れた。そこから大量の化粧品が出てくる。


『これで変身させちゃう!』

「うひゃー」


ルルイエが筆を走らせるとルナの雰囲気がガラッと変わる。年齢よりもグッと大人びて見えるようになった。

それから目が開く場所にアイラインを引いて、目がぱっちりとして見えるようにした。

目を開いていない内はおかしなところに線を引いているようにしか見えないが試しに八つの目にしてみるとぴったりとアイラインが乗っている。


「ふむ、これで人間の状態でも目を開くようにしておけばまさか学生が化けているとは思うまいよ」

『そうねぇ・・・あとは服装を変えて、適宜変身して悪魔の姿になればいいだけだし』


そう言いながらルルイエは今度は服を引っ張り出し始めた。


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