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第5話:歴史の授業で自分史を始める。感動
「今日ノ歴史ハ、“自分ノ歴史”ヲ振リ返リマス」
先生は黒板に“宇宙年表(仮)”と書いた。
「おい、仮って何だ仮って。しかも宇宙て」
「私ハ、かつて惑星ノ管理者デシタ。多クノ命ヲ記録シ……滅亡ヲ見届け……」
そう語る先生の目が、少し遠くを見るように潤んでいた。教室の空気が静まり返る。
「戦争デ、星ガ砕ケ……友ダチガ、光ノ中ニ……」
なんだこれ、急にしんみりするやつ!? 宇宙戦争とか重い話してる! さっきまでネブラ草炒めてた人が!
「私ハ、“記憶ノ継承者”トナリ、地球ニ来マシタ」
クラスの女子たちから「せんせい……泣ける」「ガチでSF小説」と感動の声が漏れ始める。
そして——
「以上、ワタシノ初恋ノ話デシタ」
「どこが初恋!?!?!?!?!?」
全員が盛大にズッコケた。椅子から落ちたやつまでいた。
「ちなみに、告白シタ相手ハ恒星デシタ」
「それ生きてねぇからあああああ!!」
「イイエ、感情波ハ観測サレマシタ」
「観測できても!そういう意味じゃない!!」
結果、俺たちは涙を返せと騒ぎ出し、先生は「感情ノ実習、成功デスネ」と満足げだった。
こうしてまた一つ、俺たちは“惑星規模の恋バナ”という新たなジャンルに出会ってしまった。




