原因精査とタイミング法
最初の受診では、受診に至った経緯について簡単に質問され、今後の治療の流れや検査の予定について説明があった。
それからは月に2回程度、指示通りに受診し、生理周期に応じた採血でホルモンの検査をおこなった。
受診から1ヶ月後には子宮卵管造影をおこなった。不妊治療の検査の中で痛みを伴う可能性があるものとして有名だとは思うが、幸いにも私は痛みは全く感じず、卵管狭窄も見られなかった。子宮卵管造影のあと半年間は、卵管の通過性や働きがよくなり妊娠しやすくなると言われているが、私の場合はその効果を感じられることはなく半年が過ぎていった。
夫側の検査や、フーナーテストも行ったが、これらの初期精査の段階で、私たちにこれといった異常は見つからなかった。
知人からは、この初期検査の段階でホルモン異常による排卵障害が見つかり、内服治療により妊娠に至った事例を聞いていた。
主治医によれば、不妊の原因が分からないまま治療していく人の方が多いという。治療中に結果として原因が見つかる場合もあるが、不明なまま突き進むしかないこともあるようだ。
不妊治療は人それぞれであり、比べるものではないのだが、いっそ対応できる原因が早期に見つかった方が気持ちは楽になるのかもしれない、と思ってしまう。原因があった当事者ではない私が、どちらが楽かどうかを考えるのは烏滸がましいとは思うが。
検査を行いながら、同時に経膣エコーで卵胞の成長を見ることで、排卵の予想を立ててタイミングをとっていた。4月頃から排卵誘発剤などの内服を追加してのタイミング法をおこなっていたが、残念ながら結果に繋がらなかった。