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第1章3 光導く向こうの世界

部活とは体育会系や文系、趣味などを他者とともに共感し、仲を深め

楽しむものである。

有香はどうしたらいいのかわからないのか右と左を行き来しつつ迷っている

「部活?なんだよいきなり」

部活に興味なもなかった朔弥であつま。

なぜかといえばというと、人生一度も友人などいなく、作ったところで誰も入ってはくれないと確信していたからである。

部活ねぇー……どうするかなぁー……

今まで友人や知り合いなどつくったこともない朔弥であったが、今は違う

昨日友達になった春美、そして友達と呼んでいいのか曖昧ではあるものの有香がいる。

「えっと……あの……何をする部活をつくるんです?」

先ほどまで迷っていた有香から春美へ質問する。

春美はというと腕を組み数秒考える。

「そーねー………わかんない!」

気の抜けるような答えが返ってきた。朔弥は呆れた表情を撮る

「お前なぁ……勢いでんなこというもんじゃないだろ?」

「えーー??だってぇー友達が居なかったどこかの可哀想な誰かさんのためを思ってー言ってあげただけなんですけどー」

顔を手で覆い、人差し指と中指の間からチラチラと瞳を出しつつ朔弥を見る。

こいつ……俺をおちょくるのそんなに好きかよ……本当可愛くねぇーーな

「そのどこかの誰かさんの顔を見てみたいものだなぁー」

春美は朔弥の机の前に立ちかおを少しずつ接近してくる

「どおおぉーーこぉぉーにぃぃ居るんですかねぇーー!かぁぁーうぁーーいそうなだぁれかさん!!」

2人の顔の距離は3センチ程度でとても近い。朔弥は自然と心拍数が上昇し、顔はというというまでもなく赤くなる。

近い近い近い近い!!心臓やっべぇ!!何こいつ……こんなにムカつく奴なのになんでこんないい匂いするの??

「ん?何顔赤くしてるのよん!そんな顔したってどこぞのギャルゲーじゃーないんだからイベントなんて起こる訳ないんですけどぉー!」

接近していた顔を離し、朔弥を見下すよなゲスい顔でそういった、

「あの……結局部活は?」

弱々しい声で有香が話に入ってきた。春美はカバンを取り出し背中に担ぐ

「とりあえず明日にしましょう?確実どんな部活をやるか考えてくること!」

2人交互に指をさしながら言う春美。

さては考えるの面倒くさくなったな?まったく……




********************




下校中春美は用があると言ってどこかへ走って行った。

夕日に照らされ桜吹雪がゆらゆらと幻想的な色を見せ舞う道。朔弥と有香はゆっくりと歩いている。

「………」

「…………」

クソ………何だ?この空気……何かはないといかんのに…言葉出ない

微かな風が有香の綺麗に整ったサラサラセミロングの後ろ髪が靡いている。夕日に照らされた横顔はとてもかわいいものであった。

その美に目を奪われる朔弥。

「ねぇ……田辺くん……」

「は…….はい!」

声が裏返ってしまった。朔弥は頬を両手で叩き自らに気合いを入れる。

「昨日は……その……筆箱拾ってくれてありがとう……田辺くんって……顔怖いから……きっと中身と怖い人かと思って……」

この子……なかなか心に刺さることを言うなぉー……悪気はないのは見てわかるけど。

有香は表情豊かであり、大体どんなことを思っているのか表情で察しがつくのである。

「怖がらせてるつもりは全然ないんだけどなぁ……」

少し落ち込む朔弥。その顔を見て凄く動揺してる有香

「ごご……ごめんなさい……!そんなつもりはなくて……!」

朔弥は心踊っていた、女子と夕暮れの帰り道下校するという現実に

くぅっーー!!俺は待ってた!!女子と2人で下校ぅぅーー!!

「いや……山本さんに悪気ないのなわかってるから大丈夫だ」

左を歩く有香の方を向き、笑顔を向ける

「あ……ありがとう田辺くん」

少し恥ずかしくなったのかそっぽを向く有香。

この時間帯は交通量が少ない為あまり車等は通らない。

「「………」」

無言の時間はしばらく続いた。

前方から微かに吹く風と共に揺れる有香の髪から甘いシャンプーの香りが朔弥の鼻をつく

いい匂いだなぁー……

「田辺くん……私こっちだから……」

道が左右に分かれており、右側に指をさす有香

「あぁ、気をつけて帰れよ?」

朔弥は手を胸あたりまで挙げ左右に振ると有香も同じように振る

「また……明日」

くるりと後ろを向き歩いて行った。朔弥は有香の姿が見えなくなるまで見送った。

さて…帰るかな。



家に着くといつものように

日向が待ち構えていた

「お!兄ちゃーーん!!」

まるで主人を待っていた犬が帰ってきた喜びで飛び込んでくるような勢いで抱きついてきた。

「ただいま…日向」

妹とはいえ女の子に抱きつかれることには慣れない朔弥。心臓の鼓動が速くなるのを感じる

あっ……抱きつき慣れはやっぱできないなぁ…大体15にもなって兄に抱きつく妹とか…リアルじゃ絶対ありえないことなのに…どこぞのアニメやゲームじゃないんだぞ?……いい加減止めさせないとダメだっ!よし!

「なぁ…日向離してくれないか?」

兄の言うことは大抵聞く日向はすぐさま離れる

「ごめんね…お兄ちゃん。」

凄く悲しそうな顔をする日向。兄である朔弥からするとこんな顔はできるだけさせたくはないのだが後先のことを思い言うことにしたのである。

「日向……そのぉあれだぁーもう抱きつくのは止めないか?」

すると日向の瞳から涙が緩やかに垂れ始めた

「な……んで?」

あ……ヤバイこれは……いやいや!ここは心を鬼にしてぇっっ

「お前は来年高校生なんだから……もう少し俺への接し方を変えて欲しいんだ…高校に上がっても兄に抱きつく妹は…世間的にはダメなんだよ……」

すると日向の涙はさらに流れ出し口元が震え始めた

「嫌だよ……お兄ちゃん……を……大好きなの……変わっ……ないもんっっ」

ダメだ……俺のメンタルが持たない!!クソっ!クソぉぉぉ!!!

「わかったよ……いつも通りでいいよ…お前の俺への気持ちはわかってるしな……他所は他所、ウチはウチだ……」

朔弥は心折れるしかなかったのだ。日向は本来泣くことはあまりないのだが朔弥のことになると涙を流す。あまり妹が泣くのを目にしたことのない朔弥は心苦しいのだ。

「うん……ありがとうお兄ちゃん」

流れる涙をポケットに入れていたハンカチでふき取る

「俺こそすまなかったな…変なこと言って」

日向の頭を撫でる朔弥。サラサラの黒髪で枝毛もなく、手を背中まで降ろすと毛に引っかかることもなく指がすり抜けるようだった。

リビングに入ると誰もいなかった。

テーブルには書き置きが置いてあり、こう記されていた

「仕事遅くなるから飯作っておいてくれ。俺の分も作らなかったから殺すからよろしく。 パパより」

最後の文章おっかねぇなぁー……まぁいつものことなんだが……

書き置きしていた髪を飛行機型に折り曲げ、窓を開けて投げ飛ばした。

風はあまり吹いてはいなかったのだが紙飛行機は、遠く遠くへと飛んでいった。

窓を閉めると日向が隣に立つ。

「今回の夕飯私が作るよお兄ちゃん。春美ちゃんに私も私の手料理食べて欲しいし」

「おう任せた」

日向は田辺いえの中で料理が1番うまいからな…何せ夢は立派な料理人だからな。



********************



日向が料理を作ってある間、自分の部屋へ向かった。

部屋の電気を消したまま、カバンを置きベッドに倒れ込む

壁の方に顔を向けると縦に細く光っているのが目に入った

何だこれ……壁に光?

手をその光に伸ばす。すると朔弥の手は光に入った

「!?」

思わず驚き慌てて手を戻したに上がる

何だよ何だよこれ!光の中どうなってんだよ!……あっそういやぁ昨日姫野が自転車を光の中に入れようとしてたっけ?そうだ…確か俺の部屋にその夢の扉みたいのがあるって言ってたぞ?……ということは…

朔弥は唾を飲み込み、中にかくごを決めその光へと入って行った。

光の中へ入ると春美の言っていた通路などはなかった。

マジかよ……信じられねぇ……

朔弥が立っているのは高台になっており下を見下ろせるようになっている。上を見るて黄色い空に白い雲が広がっている。

現実のものは違う空と雲

さして、高台から一歩踏み出し下を見ると

イタリアをイメージとした建物がいくつも並んでいる。遥か向こうには大きな城のようなものも見える。道はというとレンガ状になっている。

……まるで……異世界にきたみたいだ……

町並みなどを見渡していると肩を掴まれる。

不意の出来事だっちため身体がビクリと反応する

後ろを向くとそこには姫野が立っていた。

「姫野っ!!びっくりしたなぁ……」

手を降ろす。彼女の表情からは今までにない真面目な顔をしている。

「田辺くん。見ちゃったのね…私の住む世界を」

見たャいけなかったのか?やべぁ……これアニメやゲーム的に行けば見てはいけないものを見てしまって殺される……とか?

朔弥はいつでも戦闘できるように構える

春美はキョトンとしている。

「殺したりなんてしないわよ。安心して?」

「そ…そうか」

体制を戻しちらちらと後ろを振り返り、春美の方を向く

「何で昨日夢の世界は通路しかないみたいなこと言ったんだよ…全然違うじゃねぇか」

「それは現実世界でここの存在のことは話しちゃいけないことになってるからよ」

うわぁ…-何これ…完全によくあるアニメとかの設定じゃん。

「そうだったのか……じゃあお前を俺が作ったってのは?」

「それは本当よ?ここの世界の住人はみんな現実世界に住む人間が理想とし、作り出したのよ。」

なるほどなぁ…ってことはウチの学校の生徒たちや家族皆の理想がこの世界にあるってことか

「じゃあこの世界そのものも?」

「そうよ。この世界も理想によって作られたの」

朔弥は正直この現実を受け止められずにいた、本当にこんな世界があるのかまだ疑ってはいるが、今ここでわ 見ているのは紛れもなく現実で無理にでも受け止めざるおえなかった。

「なるほど…わかった」

春美は手を大きく広げる、それと同座に緩やかな風が吹き、春美の髪が左へと靡く

「よつこそ…イディアルワールドへ!」


今回からファンタジー要素完全に入りました。

書くの遅れました。


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