第12話 ~ほっといてくれ!~
第12話登場人物名前
小泉彼方:こいずみ かなた
日代明日葉:ひしろ あすは
星野檸檬:ほしの れもん
山田美咲:やまだ みさき
朝早くから目を覚ました、俺。母さんはもう会社に行っており、母さんが作ってくれたサンドイッチを食べ、紗夜を置いて家を出た。
「こんなに早く学校に来る、生徒は俺だけだろうな」
俺は教室に入り、誰もいないことを確認した。そして俺は自分の席座り時間が過ぎるまで寝る事にした。
腕をクッションにして顔をしたに向けて眠った。
「あの~渡辺君?」
俺の腕をちょんちょんと指先で触る誰か。俺は目を覚まし、頭を上げた。
「よ、良かった~、こんなに朝早くからここで寝てるから死んでるんじゃないかなって思っちゃって……ごめんね、起こして」
俺を起こしたのはクラスの委員長の山田美咲だ。紫の長髪、赤い目に、丸い眼鏡を掛けていて、内気な性格な山田さん。渡の容姿の点数は81点だ。
本当にこの学校の生徒、顔面偏差値高いな。
「全然大丈夫だよ。それより山田さんこそ、こんなに早く来てどうしたの?」
俺は教室にある時計を見た。今は7時半。確か山田さんは部活をやっていなかったな。なのに、なんでこんなに早く学校に来ているんだ?
「あ、朝の誰もいない教室で本を読むのが好きで……へ変かな?」
俺と全く同じ趣味で驚いた。普通なら俺も一緒とか言うが、今はいい。もう、いいんだ。
「変じゃないよ、いい趣味だね」
「う、うん。あ、ありがとう」
一時の静寂。
「じゃあ、俺は中庭に行くよ」
「き、気を使わなくてもいいよ。1人ぐらい居ても全然大丈夫だからっ」
山田さんは顔を左右に振り、否定した。最後に声が裏返っていたが、人と喋ると緊張するのだろう。
「そう、じゃあ、ここに居させてもらうね」
無理に断るのも不自然なので、教室にいることにした。
「わっ、分かりました」
顔を上下にさせ、笑顔で答えた山田さん。この人の感情は動きに出やすいな。
「じゃあ俺は寝るから」
「う、うんっ!」
そして俺はまた、腕を枕にして寝た。
(…………絶対にまだ俺の横にいるよな)
山田さんは俺の席の隣から動かずにずっといる。
40秒ぐらいだろうか、そんぐらいして山田さんは口を開いた。
「あ、あの、彼方君……ま、まだ、起きてる?」
小声で言う山田さん。俺は寝たフリを決め込んだ。
そうすると山田さんは、自分の席に行き席に座った。音だけで判断してるが何をしてるかは分からない。まぁ、俺には関係ない。
俺はそのまま眠りにつこうとしたが……
「おーー? ここが私のクラスですか! なんか、ワクワクしますね~」
「ふふふっ、檸檬ちゃんはしゃぎすぎですよ」
この声は檸檬と明日葉だ。ここは寝たフリをしていよう。寝たフリをすれば無理に起こさないだろう。
「あれ? 美咲ちゃん、こんなに朝早くどうしたんですか?」
「あ、明日葉ちゃんと、檸檬ちゃん。本を読もうとして朝早くから来てるんですけど、檸檬ちゃんはもう学校に来てもいいの?」
「その質問に答えましょう美咲ちゃん。私はこんなにも元気になって、体がうずうずしちゃって明日葉ちゃんに無理言ってこんなにも早く明日葉ちゃんと学校に来ました!」
「そ、そうなんだ。こ、これでまた一緒に勉強出来るね」
「あれ? こんなにも早くに寝てる人がいますね。この姿……彼方君ではありませんかね?」
「あっ、そうです。でも、彼方君が寝てるのであまり大きい声は……」
山本さんの注意を聞いた檸檬だったが、足音的にこちらに近づいてきた。
「こちょこちょこちょこちょ」
すると、俺の両脇腹に刺激が走った。
「お、おい! 止めろ止めろ! くすぐったい!」
檸檬は俺の後ろに来て、俺の脇腹をこちょこちょをした。こちょこちょにめっぽう弱い俺は思わず椅子から滑り落ちた。
「こちょこちょこちょ」
俺はあまりのくすぐりに地面に倒れ、俺の上から檸檬がこちょこちょをし続けている。
「や、やめろやめろ! はははははっ! やめてくれぇぇぇ!」
俺の嘆きに全く反応しない檸檬。笑顔でこちょこちょしている檸檬。駄目だ、これじゃあおしっこが漏れる!
「山本さん! 助けてくれ!」
俺の必死の呼びかけに山本さんは……
「え、えっ!? 私!? 無理です!」
「何その率直な否定!? ちょっと傷つく!?」
その俺の言葉にすいませんすいませんと頭を下げる山本さん。
いや、普通に体格差あるんだから無理やり離れればいいのでは?
俺は檸檬のこちょこちょから無理やり抜け出し廊下を走り、教室を後にした。
「ここまで来ればもういいだろう。まだ眠いし、このベンチで寝るか」
俺がベンチに寝転んで目を瞑っめ40秒後ぐらいに、俺の頭上から声がした。
「なんで、逃げちゃうんですか?」
その声に反応して、目を開けるとベンチの傍に檸檬がいた。
「いや、こちょこちょをあんなにされたら流石に逃げるだろ」
俺は体をを起こし、座る体制になった。
「渡君から聞きました。私の事を嫌いだって」
檸檬は悲しそうな声で喋った。
「ああ、そうだな嫌いだ。だから、もうどっか行ってくれ」
俺が檸檬を嫌いだからこんなに悲しそうなら、もっと突き放せばもう寄ってこないだろう。
「嫌です。私を好きになってくれるまで付きまといます」
「それが俺をもっと嫌いにさせると言ってもか」
これは本当の気持ちだ。これ以上、檸檬と関わると駄目なんだ。
「でも、行動に移さなくても彼方君は私を嫌いなままですよね? 」
「そうだな」
「じゃあ、もっと交流を深めれば嫌いじゃなくなるかも知れませんよね?」
「でも、嫌いな奴と交流すると嫌いな奴がもっと嫌いになる。それでもいいのか?」
「でも、この私じゃない時は彼方君はこの私を好きだったんですよね?」
その言葉に図星になった俺。
「ほら、何も言わないじゃないですか」
覚悟が揺らぐ……もう関わらないと決めたのに元の檸檬に戻すように努力したい。だけど俺が近くにいると檸檬が不幸になる。駄目だ、もっと俺から離さないと。
「無理だ。もう本当にお前の事が嫌いなんだ本当に嫌いだ。俺じゃない奴と交流を深めてくれ」
「……嫌いですか。でも、私は何故か楽しいんですよね貴方といると。不思議ですよね、これも前の自分が楽しいと感じてるんですかね?」
「ッッッーー!」
俺はベンチから立ち、檸檬に寄り檸檬の肩を掴み、力を込めた。部屋に引き篭ってた檸檬の体、か弱い檸檬の体は今、悲鳴をあげてるだろう。
「本当に嫌いなんだ……! これ以上傷つけて欲しくなかったらもう、どっか行ってくれ」
俺の悲痛の声に檸檬は……
「……分かりました。今はどっかに行きます」
素直な檸檬に俺は手の力を緩めた。そうすると檸檬は小走りで俺の所から離れて行った。
「なんで……なんで……守ると誓った檸檬を泣かせてるんだよ……!」
去り際、檸檬の目には涙が浮かんでいた。駄目だ檸檬と関わるとこんなにも心が揺らぐ気持ち悪い。自分の気持ちに素直になったらどれほど楽か……なのになんで俺は……!
どうもあけましておめでとうございます。犬三郎で~す。年が明けましたね。今年は小説に力を入れてランキングに入りたいな~と思っております。まぁ、こう言うと出来ないんですけどね。
去年は紅白を見て、ジャーニーズを見て年を明けました。
この時間帯に見る人はいるのかな? 小説。
by ここから恋愛小説になるか心配している犬三郎




