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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
87/181

第79話 『火車と桜』

どうも、神夜晶です


今回は、お燐です

作中は燐と書かずにお燐と書きますので

予め、御了承下さい


燐と書くと・・・誰?って思われるから

確かに本名だけど

燐って呼ぶ人、少なくじゃないですか?

ですので、地の文にお燐と書きます


でわ、どうぞ~

さとりが来てから約1週間が経った

その間に驚きだがパルスィが現れていた

まぁ、愚痴を零しにだが……

現在、桜は料理本を見ていた

今日は料理の数を少し増やしてみようかなと思っていたので

適当に選んでは作ってみる事にしたようだ



「今日は少し種類を多くして凝ってみましょう

その為には栄養が騙り過ぎない食べ物を……

これなんか良いですね

後、これと良いですね……これも良いですね

良し!作りましょう♪」



桜はメニューが決まった所で

本を少しだけ乱暴に閉じて立ち上がりキッチンへ向かった

先ずは肉料理の鶏手羽元を作る事にした



「先ずは鍋を用意しまして

其処に生姜、にんにく、お酢、醤油、みりん、砂糖を入れて火に掛けます!

少し待って沸騰して来ましたら手羽元を入れます

そして、蓋をして中火くらいで煮ます

灰汁が出てきましたら、取り出して更に15分~20分くらい煮込んで

少しだけ煮汁が残るくらいで火を止めて完成になります♪」



桜は鶏手羽元を作り終えて次の料理に取り掛かった

次は焼き魚を作るようだ



「この時期ですと……金目鯛ですね!

この前、紫さんが持って来て下さったのがあった筈です……

あ、ありましたありました!

それでは、金目鯛の煮付けを作っていきましょう!」



桜は金目鯛を何度も何度も洗い汚れを取った

洗い終えたらキッチンペーパーで水分を取り除く

桜は普段、使っている鍋より少し大きめの鍋を用意した

其処へ金目鯛を入れ小さじの半分、1/2を入れる

次に昆布と水を入れる

その次に残りの塩と醤油、生姜のすりおろしを少しだけ入れて火を掛ける

途中で煮汁を金目鯛に掛けながら煮付けていく

その後に15分くらい煮たら出来上がりだ

此処で説明をしておくと、桜は金目鯛を二匹使ったのだ



「これで、お魚も出来上がりですね

次は……コレを作りましょうか♪

ふふ、難しい料理ほど

私は頑張っちゃうのです!」



桜が何を作るのかは後ほどの楽しみだ

それから、桜は料理を作り終えて机へと置いた

桜が机に料理を置いている最中にスキマが開かれた

其処から、カッコよく下りて来た者が居た

それは……



「ふぅ~……到着だね

突然、スキマに落とされるとか堪ったものじゃないよ」



「お燐さん♪」



下りて来たのは、お燐だった

突然、スキマに落とされて不機嫌だった

桜は後ろから嬉しそうに声を掛けた

お燐は後ろから声が掛けられたので顔を向けた



「ん? お、桜じゃないか

どうしたんだい……って此処は桜の家なんだね」



「はい、そうですよ

紫さんが、お燐さんを私の家に送って来たのだと思いますよ」



「どうやら、そうみたいだね~

あ、これから昼御飯かい?」



「そうですよ

あ、お燐さんも如何ですか?」



「良いのかい?」



「はい♪」



「そっかそっか

それじゃ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」



「ふふ、それでは

椅子に掛けて、お待ち下さい」



「うん、分かったよ~

(わぁぁぁ、あたいの大好物ばかりだ!!

にんにくとか生姜を使ってるみたいだけど

煮汁にだけだから、無問題!

桜の料理は美味しいって、さとり様から聞いてるから早く食べたいよ

それに、あのキャベツの料理からチーズの匂いがするんだけど、気の所為かな?

でも、楽しみなのは変わりないよ♪)」



お燐は桜の料理に、とても楽しみにしていた

それも、その筈だ

元々、お燐は素体が猫なので、好物も猫と同じなのだ

故に肉、魚、チーズは大好物なのである

今日の料理は、ある意味、お燐の為の料理かもしれない

と、こんな説明をしている間に桜が準備を終えた



「では、食べましょうか」



「そうだね、あたいは楽しみで仕方ないよ

さぁ、食べようじゃないか!」



「ふふ、有り難うございます

そうですね、それでは……」



「「いただきます!」」



「それじゃ、あたいから食べちゃうよ~!」



「はい、どうぞ♪」



お燐は待ち切れずに先に食べようとした

それを何ら拒む事もせずに桜は微笑んで返事をした

お燐はキャベツを使った料理を食べた

桜は「あ……」とだけ小さく呟いていた



「あ~む!……(もぐもぐ)」



「……(ドキドキ)」



「お、美味しい……!!」



「ふふ、有り難うございます」



「何これ、何コレ、何これ、何コレ!!!!

美味し過ぎるんだけど~!!」



桜が作ったキャベツの料理を食べて、美味しさの余りに絶叫していた

しかも、丁寧に食べながらだ

それを見た桜は苦笑しながら説明した



「あ、あはは

慌てなくても誰も取りませんよ

その料理は少し工夫しまして

普通のロールキャベツにチーズを入れたのですよ

少し難しかったですけど、何とか出来ました♪」



「桜、最高にゃ~!」



「ふふ、有り難うございます

それでは、私も頂くとしましょう」



そう、チーズ入りのロールキャベツだ

言うだけなら誰でも出来るが

煮込むなどをするロールキャベツにチーズを入れるのは難しい

それを可能にした桜だった、故に、お燐は絶叫したという事だった

栄養も取れて、物凄く美味しい

こんなにも「健康は美味しいものなのか」とお燐は食べながら思っていた

それから、桜も食べ始めた

数十分後に見事に全部の皿が空っぽだった

お燐が殆ど食べたのだった



「あ~……美味しかった!」



「ふふ、御粗末さまでした♪

綺麗に食べられましたね」



「だって美味しいんだもん

こんなに美味しいのを食べた事ないよ」



「ふふ、言い過ぎですよ?

さとりさんの料理は食べた事は無いですけど

美味しいと思いますよ?」



「うん、美味しいよ

でも、桜は一段階上をいくね」



「言い過ぎですよ……?

さて、それでは洗い物しますので

寛いでおいて下さい」



「は~い

(さっきは行き成りの事で見てなかったけど

此処が桜の家なんだね

凄い綺麗だね、床に埃がないね

こんな広い家を掃除するの大変だろうに

さとり様が言ってたっけ?

桜は私達の事を確りと考えてくれてるって

あはは、嬉しいよね~

さとり様とこいし様は能力関係で悩まされたから

桜みたいな子は会った事ないし、初めてだからね

その分、余計に桜に依存しちゃうね~

まぁ、私もなんだけどね

う~ん……お持ち帰りしちゃおうかな

猫車に入れてさっ!

まぁ、しないけどね

したら、地霊殿が危ないしね……

でも、今だけは私のものだよ!後で猫になって撫で撫でしてもらおう)」



桜は食器を洗い始めた

一方、お燐は心の中でボヤきながら

部屋の中をキョロキョロと見渡していた

そんな事をしている内に、桜が食器を洗い終えた

それから、二人は会話を弾ませていた



「それで、あの鳥頭がね……」



「あ、あはは……

ちゃんと、名前で呼んであげて下さいね?

何時か、お空さん怒っちゃいますよ?」



「大丈夫、大丈夫

ちょっと反抗するだけだし

抑える方法もあるから」



「そうですか

でも……家族とは仲良くして下さいね?

後々、別れる時に後悔しないように……」



「……桜?」



桜にとって家族との時間は絶対

例え喧嘩しようとも、それは仕方のない事だ

しかし、後悔しないようにしてほしい

桜は家族を持つ者に、そう願っていた

自分が経験した故に言える事だろう

お燐は桜の行動に疑問を感じたのか、名前を呼んでいた

桜は苦笑しながら首を横に振った



「何でもありませんよ」



「……? あぁ、そっか

そうだったね

ごめん、忘れてたよ……桜の事」



お燐は先程まで分からなかったが

桜の事情を思い出したようだ

自分の事を言われて驚きつつも、喋り出した



「紫さんからですか……?」



「うん、ごめんね

今まで忘れててさ

そうだよね、家族が居ない桜は辛いもんね」



「いえ、大丈夫ですよ

こうして、何方か来て下さるだけで

私は幸せですから」



「そっか……

お詫びと言ってはなんだけど

この時間だけは、あたいが和ませてあげるよ!」



ポフッ!

少量の煙が現れた途端に、お燐が猫になった

それを見て桜は……



「猫さん?」



「そうだよ、あたいは素体が猫だからね

猫が本当の姿って所かな」



「そうなんですか

触っても……?」



「うん、良いよ

その為に猫になったんだし」



「ふふ、有り難うございます

それでは……」



「にゃぁぁぁ~」



桜は猫型お燐に触れた

その手付きは橙で慣れているのか

お燐は触られて変な声が出ていた

桜はピクッとなって触わるのをやめた



「ど、どうかされました?」



「いやね、撫で方が上手だからさ

つい、声が出ちゃうんだ」



「そうでしたか

止めます?」



「いや、気にしないで触っても良いよ

私も、その方が嬉しいからね」



「分かりました

では、たっぷりと堪能させて頂きます!」



「望む所だよ!」



それから、二人は楽しそうにじゃれていた

最後には撫で疲れたのか桜は寝てしまった

お燐は猫のまま桜の身体の上に座って寝ていた

そして、迎えに来た紫は二人を見て微笑んでいたんだとか

紫は、お燐を抱き上げて地霊殿へと送った

その後に桜は19時くらいに起きたようだ

お燐の事を思い出したが紫が連れて帰ったと思い

その日は夜御飯を作り、食べ終えて

風呂に入って髪を乾かしながら

今日の事を思い出しながら眠りについた

一方の、お燐も桜とのじゃれ合いを思い出しながら

「また触ってもらうにゃ!」とか呟いていたんだとか

どうでしたか・・・?


次回は、お空です


今回は、ちょっとシリアス挟みましたね;;


でわ、また次回に><

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