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東方全愛記  作者: 神夜 晶
呪い編
62/181

第54話 『桜と異変解決』

どうも、神夜晶です


今回は霊夢のマジ切れタイムです


後、感想が100件になりました!

お気に入りも91件です

皆さん、本当に有り難うございます><


でわ、どうぞ~


最後の方で桜が・・・!?

早苗が霊夢へ神社を渡すように言ってから数日

霊夢は渡す気は無いが

どうしようか迷っていたので魔理沙に相談して

早苗達の神社に行く事を決意した

勿論、イライラしながらだ

勝手に来て好き勝手に神社を渡せと言われたら

誰でも怒るだろう

そんなイライラを抑えながら“桜の”自宅へと向かった

霊夢と魔理沙は守矢神社に行くので

顔を合わせようと一回立ち寄る事にしたのだ

しかし、それは互いにマイナスになる事も知らずに……



「「桜、お邪魔するわよ(だぜ)」」



二人はノックをして中に入った

しかし、返事が無く何時もと様子が違う事に気が付いた

急いでリビングへ行くと誰も居なかった



「これは……どういう事だ?」



「分からないわ……書置き?」



霊夢はテーブルに置いてあった書置きを見つけた

その書置きとは……



「なぁ、これって……」



「……」



「霊夢?」



その書置きとは早苗が御丁寧に残したものだった

書かれた内容は、こうだ

『博麗の巫女へ


貴方が愛する桜ちゃんは頂きました!

取り返したければ、私達の神社へ来て下さい

早く来ないと美味しく頂いちゃいますよ?

                 守矢神社より』

と挑戦的な内容だった

これを見た霊夢は……



「ふ……」



「ふ?」



「ふふふふふふふ……あ~はっはっはっは!!!」



「どうしたんだぜ!?」



「あ~……これ見てみなさいよ」



「どれどれ……

……成程、ぶっ飛びだな」



霊夢が魔理沙に書置きを見せた

書置きを見た魔理沙は怒りの表情を見せたが

霊夢ほどの怒りではなかった



「悪いけど、アンタの出番は無いわよ?

全部、私が……ぶちのめすから♪」



「お、おう……」



霊夢の表情はマジ切れだった

顔は笑ってはいるが目は笑っていなかった

霊夢は直ぐさま、妖怪の山へと向かった

因みに魔理沙は桜が帰るかもしれないので留守番だ

妖怪の山へ着いたが、霊夢の前に二柱が邪魔をした



「此処は通さないわよ!」



「何か分からないけど

邪魔をさせてもらおうよ!」



「“退け”」



「「っ!?(ゾクッ)」」



霊夢の言葉によって二柱は気絶した

今の霊夢は最早、全身が凶器のようなものだった

目を見れば常人であっても気絶するのだ

言葉を発すれば殺気と共に襲い掛かるだろう

最早、歩く人間兵器と何ら変わりなかった

霊夢は歩を進めて先へと進んだ

妖怪の山を進んで行くと次の相手が居た

その相手とは厄神の鍵山雛だ



「貴方……厄を溜め過ぎじゃない?」



「厄じゃないわ……怒りよ」



「そ、そう……相手にならないと思うから

先に行って良いわ

痛いの嫌いだし」



「懸命な判断ね

先へ行かせてもらうわ」



「えぇ、お好きにしなさいな」



二人の会話は凄く新鮮だったが

霊夢の怒りは治まらなかった

更に足を進めて着いた所は川だった

其処に現れたのは「河城にとり」という河童だった



「おや、博麗の巫女じゃないか

今日は、どうしたんだい?」



「妖怪の山の頂上にある守矢神社っていうのに用があってね

此処から上に行けば良いんでしょ?」



「うん、そうだよ

何だか怒ってるみたいだけど……?」



怒り狂う霊夢に気さくに話し掛けて来る、にとりだった

霊夢は守矢神社までの道を聞いた

聞かれた、にとりは笑いながら素直に答えた



「まぁ、ちょっとね……

それよりも情報感謝するわ

宴会の時に胡瓜置いておくわ」



「本当!?

それは嬉しいね~」



「それじゃ、急ぐから

宴会の時にね」



「うん!」



霊夢は妖怪の山の奥へと進んでいった

進んで行く途中で、どうやら天狗に見つかったようだ

一人の白狼天狗が向かって来た



「止まれ!」



「誰……?」



「私の名前は犬走椛

白狼天狗だ!

今すぐに山から立ち去れ!」



現れたのは犬走椛という警邏をしていた少女だった

剣と盾を持って霊夢に忠告して来た

しかし、それは逆効果だとも知らずに……



「私は優しいから選ばせてあげるわ

1、私に殺される 2、私にボコボコにされる

3、このまま尻尾巻いて逃げる どれが良い?」



「っ……!?」



霊夢の目を見た瞬間に椛は背中が凍るような感触に見回れた

“絶対に勝てない”そんな感情が押し上げて来た

椛は足が竦み立っていられなくなり地面に座り込んでしまった



「逃げないなら、殺されるって事で良いのよね?」



「……~~~っ!?」



椛は喋りたくても恐怖の余りに喋れなかった

それを霊夢が立ち塞がったと勘違いして

椛に、ゆっくりと足音が分かるように近付いていき

そして……

ドス!



「ふん、弱いなら弱いで必死に努力して力を付ける事ね

相手の力量を測れる位には強くなりなさい」



「……(ドサッ)」



椛は気絶して倒れた

霊夢は何も出来ない相手を殺すほど落ちぶれていなかった

祓い棒を地面に刺しただけだった

それだけで椛は気絶したのだ

それ程までに霊夢は殺気やら何やらが異常だった

すると、其処に行き成り突風が吹き荒れた



「何の用……と聞いておきましょうか?」



現れたのは文だった

何時もの新聞記者としてではなく

射命丸文として来たようだ

それ程までに文は霊夢を敵に回したくなかった



「あややや……敵として立ち塞がった訳ではありませんよ

椛を介抱しに来ただけです

守矢神社なら、この上を登った所です」



「そう、有り難う

その狼に言っておきなさい

力量を測れるようになれってね」



「えぇ、言っておきます

それでは」



「えぇ」



その言葉と共に文は消えた

霊夢は更なる怒りを身に纏い守矢神社へと着いた

守矢神社に着いた霊夢の前に一人の少女が待っていた

その少女こそ現人神の早苗だった



「早かったですね」



「まぁね……

それより、桜は無事なんでしょうね?

桜のキスや初めてを奪ったって言うなら……殺す」



「っ!?

安心して下さい

普通に過ごして普通に話しただけですから

(数日前の様子とは違いますね

物凄い怒りが伝わって来ます……

それ程までに、あの子は想われているという事ですね

でも、それは……私も同じ!)」



霊夢は桜の身体やファーストキス等の安否を聞いた

安否を聞いた瞬間に殺気を交えたが

早苗は表情には出さずに冷や汗を少し流しながら無事と答えた

無事と知り霊夢は殺気を引っ込めた



「そう、なら良いわ」



「では、始めましょうか」



「えぇ、良いわよ

やる前に言っておくけど……

手加減なんてしてもらえると思わない事ね」



「何を……がっ!?」



「ぶっ飛べ」



ズドォォォオオオンン!

早苗は物凄い勢いで神社の後ろの方へと殴って飛ばされた

勿論、神社には当たっていない

当てて壊れでもしたら桜が危ないからだ

霊夢は飛んで後を追い掛けた

少し飛んだ所で木々を薙ぎ倒してうつ伏せで倒れている早苗がいた

その姿は痛々しく身体中のあちこちから血が出ていた

しかし、一番酷いのは体内で吐血したのだ

早苗は吐血しながら霊夢を見た

その姿は……本気(マジ切れ)の霊夢



「ごほっ!ごほっ!

ハァ……ハァ……」



「痛いでしょうけど

安心しなさい、直ぐに終わるから」



「ぁ……(ドサッ)」



霊夢は早苗の額にトンッと突いた

それだけで早苗は気絶した

この技が出来るなら初撃は要らなかったのだが

怒っているので重い一撃を食らわしたかったようだ



「現人神と言っても大した事ないのね

さて、次は……」



霊夢は後ろを振り返り神社へと飛んでいった

神社に近付いていくと鳥居の上に、ある人物が立っていた



「初めましてと言うべきか?

私が守矢神社の八坂神奈子だ」



「アンタが……私の言いたい事は分かるわね?」



その人物とは神奈子だった

霊夢は神奈子が名乗り「あぁ、コイツが」と心の中で頷いていた

そして、自分の言いたい事が分かってるか神奈子に聞いた

神奈子は、ゆっくりと頷いた



「あぁ、私に勝ったら

あの子は返すし

神社を明け渡せとも言わない」



「分かってるようで何よりよ

じゃ、戦いましょう

あぁ、今の私は真面目に切れてるから

5分持てば良い方ね」



「先程の早苗を見なかったら

反発していただろうね

まぁ、私も生きる為だ

最初から全力でいかせてもらう!」



「来なさい」



その言葉と共に二人の戦いは始まった

勿論、守矢神社の上空でだ

余り低く飛ぶと神社が壊れかねないからだ

二人は互いの持てる全てを最初から出し切った

神奈子は神力を使い数十本もの御柱を空中に出して霊夢へ飛ばす

一方、怒りによって本気を出す事にした霊夢は

急激なまでに飛躍した身体能力と凄まじい威力の弾幕を使った



「うぉぉぉぉおおおお!!!」



「ハァァァァァ!!」



神奈子の御柱は霊夢の祓い棒によって容易く斬られていく

しかし、負けずと圧倒的な数で押し切るつもりらしい

ジャキン!ジャキン!ジャキン!

ドォォォオオオンン!

霊夢の攻撃と神奈子の御柱による攻撃音だけ辺りに響き渡る

戦い続けて、キッチリ5分の段階で神奈子が神力切れを起こした

それと同時に霊夢は神奈子を神社の入口に蹴り飛ばした

ズドォォォォォォオオオオン!

神奈子が地面に蹴り飛ばされ大きな音を立てながら神社が揺れた

砂煙が晴れると、其処にはクレーターが出来ていて神奈子が倒れていた

しかし、神奈子には意識があり、それは霊夢も分かっていた事だった

霊夢は神奈子の目の前に下りた



「完敗……だね……」



「えぇ、良く持った方よ

この私を前にしてね

それじゃ、キツイの一発おみまいするから

覚悟しなさい」



「ふっ……死なない程度に……頼んだ……」



霊夢は止めを刺そうと祓い棒を上空に上げた

それを察したのか神奈子はフッと笑い少し手加減するように言った



「……善処するわ」



霊夢が神奈子に祓い棒を振り下ろした

しかし、その瞬間……!

ギュッ!



「もう止めて下さい、霊夢さん!」



ピタッ!

神奈子の目と鼻の先で祓い棒は止まった

そう、桜が霊夢の腰に抱き着いたのだ

霊夢は手を止めて桜を見た



「桜……無事だったのね

心配したのよ?」



「心配を掛けてしまいましたね……ごめんなさい……

ですが、神奈子様は戦えません

もう、良いのでは……?」



「……分かったわ

止めてあげる」



桜は抱き着きながらも霊夢に顔を向けた

霊夢は桜の顔を見て気が付いた

今の今まで泣いていたと

それを見て止めを刺す気が失せた

霊夢から「止める」と聞いて桜はパァァァと表情を輝かせた



「霊夢さん……(パァァァ)!」



「但し!桜もだけど

コイツらも便乗して悪用したから

桜、私の頬にキスしなさい

唇は何れ誰かの為に残しておくわ

それで今回の件は許してあげる

(まぁ、私が貰うけどね)」



「「え!?」」



神奈子と桜は驚愕していた

二人は「キスで許す」と言うとは思わなかったのだ



「どうしたの? 出来ないなら、私が無理矢理に唇を奪っても良いのよ?」



「そ、それは……(カァァァ)

わ、分かりました……」



「ん、宜しい

それじゃ、お願いね?」



霊夢はニヤリと笑い「出来ないなら唇にキスする」催促した

桜は覚悟を決めたようで頬にキスをする事にした

霊夢は少し膝を曲げて桜と顔が見合わせる位にまで屈んだ

その行動を見て神奈子は羨ましそうに見ていた



「若いな……」



神奈子はフッと笑い気絶した

そんな神奈子を無視して桜は霊夢の頬にキスをした

チュッ!



「……(シュゥゥゥ)」



「はい、御苦労様♪

まぁ、これに懲りて……って気絶してんじゃん

起きたら話すとしますか」



桜は霊夢の頬にキスをした

キスをされた霊夢は満足そうに桜の頭を撫でた

当の本人は頭から湯気が出ていて気絶寸前だった

霊夢は神奈子の方を見て何かを話そうとしたのだが

気絶してるので話せなかった

こうして、霊夢による圧倒的な力に小さな異変は終わった

余談だが、あの後に桜は恥ずかしさで気絶したようだ

どうでしたか?


えぇ、まさかの頬にキスでしたw


桜にキスされたい方は挙手!



晶「は~い(´・ω・`)ノ」


でわ、また次回に!

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