第55話 『神々の宴会と桜』
どうも、神夜晶です
今回は宴会と少しのネタバレ?です
でわ、どうぞ~
最後の方で桜に異変が・・・!?
あれから霊夢達は守矢神社で話し合い
桜の願いにより分社を建てる事にした
勿論、その代償として先程とは違う方の頬にキスをしたらしい……
その後に桜は霊夢に送られて家へと帰った
「それじゃ、夜にね」
「はい!」
そう言い霊夢は帰って行った
それからの桜の行動は早かった
掃除もだが
ケーキがどうなってるかを見た
そして、隠していた場所からケーキを取り出して見てみると……
「ふぅ~……大丈夫ですね
チョコも痛んでませんね」
その隠し場所とは押入れだった
此処はヒンヤリした風が入るので通気性も抜群なのだ
そして、桜の布団が仕舞ってあるので……
勘が良い者は気付くだろう
それから、桜はケーキの量産を始めた
桜は「宴会で皆さんに食べて欲しい」という思いから急いで作った
まだ3回目のチャレンジだが
それでも、手際良く作っていった
チョコとショートケーキの二つの種類だが、沢山作った
そして、数時間後……
「で、出来ました……」
桜は疲れたのか眠そうな表情で言った
テーブルに並べられたケーキの数は、およそ10個
「少し疲れたので休憩を……
でも、掃除が……zzZ」
桜は何かを言い掛けたが机に伏せて寝てしまった
それから数時間後に何時も通りに美鈴が来たのだが……
コン!コン!ガチャ!
「桜さん、お迎えに上がりました!
桜さ~ん?」
美鈴は玄関で桜を呼んだが返事が無かったので上がる事にした
上がってリビングに行くと大量のケーキと桜が居た
桜は、まだ寝ていたのだ
「ケーキ……? あれ、チョコの板に何か書いてありますね……」
そう、チョコの板一つ一つにメッセージを入れたのだ
そのメッセージとは、こうだ
『幻想郷へようこそ!』『異変解決、お疲れ様でした♪』
『皆さん、大好きです♪』『この日常が続きますように』等と
色々な思いが書かれていた
「桜さん……
ふふ、私も大好きですよ!
先ずは桜さんを運んでからケーキを運びましょうか」
美鈴は「よいしょ」と言いながら桜を起こさずに抱き抱えた
それから美鈴は博麗神社に行き
ケーキが置いてある事を全員に伝えて
9人を連れて桜の自宅へと飛んだ
勿論、筆頭して行ったのが霊夢だ
最初は紫がスキマで運ぶと言ったのだが
霊夢が「私が運ぶ」と言って聞かなかったので
結局、自力で運んだのだ
それ程までに桜のケーキは楽しみで、しょうがなかったらしい
ケーキが運ばれて宴会が始まったが
桜が一向に起きる気配が無かった
全員がケーキを作って疲れて寝てるんだろうと思っていた
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「ん……此処は?」
桜は目を覚ました
しかし、其処は自宅でもなく博麗神社でもなく
全てが真っ白な空間だった
「何故、私は此処に?」
『お前は……』
「……? 何か頭に聞こえましたけど
何方か、いらっしゃるのですか?」
桜の頭の中に声が届いた
それは人間の声とは程遠い声だった
桜は慌てずに辺りに誰か居ないか声を掛けたが、反応が無かった
『お前は幻想郷で……』
「えっと……?」
『お前は幻想郷で何を望む?』
「私は……」
『呪いが無くなり次第に
お前は何を望む?』
頭に聞こえて来る声が桜に問い掛ける
桜が望むものとは一体なんなのか……
「私は……普通の人生が欲しいです!」
『それは、何故だ……?』
「こんな醜い私もですが……
私は呪いという結末で死んでしまいます
もし、呪いが無く普通に過ごせるのでしたら
私は普通の人生を過ごして、私に合った良い異性の方を見つけて
幸せに過ごしたいんです!
た、例えば……○○さんと一緒に……(カァァァ)」
普段、声を上げない桜が声を上げて喋った
それ程までに普通に人としての生を生きたいようだ
桜は赤面しながら、今の時点での意中の相手の名前を言っていた
『そうか……
しかし、その願いは叶わぬ事は分かっているな?』
「はい、私は死ななければなりませんから」
『分かっているのなら良い……
もし、お前が呪いによって死ぬまで
その気持ちを忘れなかったら……奇跡が起きるだろう』
「奇跡……ですか?」
『左様、詳しくは言えないが
その気持ちを忘れるな……』
謎の声が桜に「生きたいという気持ちを忘れるな」と言った
そして、辺り一面が光に包まれようとした
桜は謎の声に急いで話し掛けた
「あ、待って下さい!
貴方は……!」
『何れ、また会おう』
「……!」
謎の声が、そう言って桜は意識を失った
最後に桜が見たのは……
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現実に精神が引っ張られ桜は目を覚ました
目を覚ました桜の視界には霊夢の顔がドアップで映っていた
周りに居る者達も『桜、起きたか!』と呟いていた
桜と話そうと寄って来る者も居た
「あ、起きた?」
「霊夢さん……?」
「えぇ、そうよ
中々、起きないから心配しちゃったわ」
「ごめんなさい……
夢を見ていたんです」
霊夢が心配そうに桜へと声を掛けた
桜は苦笑しながら謝り今までの事を話そうとした
夢と聞き寄って来ていた全員が歩を止めて聞き入った
何かあるという予感が、この場に居る全員に過ぎった
「夢?」
「はい、何処からともなく声が聞こえて来て
その人の声は人の声では無かったのですけど
何故か暖かくて寂しそうな声で
私に語り掛けました
『お前は幻想郷で何を望む?』と」
『っ!?』
桜の話しを聞いて全員が驚いた
勘の良い者は気付いてしまった
その声こそが呪いを掛けた神だと
しかし、桜の様子は不安ではなく嬉しそうな表情だった
「ですから、その声の方に言って来ました!
私は普通の人生を送って、私と意見や価値観が合う異性の方と過ごして
幸せな人生を謳歌してみたいと」
『桜……』
桜の表情は話している内に何時しか嬉しさから真面目な表情になっていた
それを聞き全員が唖然としていた
というよりも、聞き入っていたと言うべきだろう
桜の考えが分かったので嬉しく思う者も居た
そして、桜は……“とてつもなく重大な事を言った”
「それから……これは言おうか迷ったのですが
言う事にします……
あの声の方は間違いなく“呪いを掛けた神様”ですが……
私に、こう言ったんです
『その気持ちを忘れなければ奇跡が起きる』と」
『奇跡……?』
全員が首を傾げて「奇跡?」と言った
それに対して桜は薄く微笑みながら頷き話し出した
「はい、私にも良く分からないのですが
でも、思うのです……
その奇跡は、きっと素敵なものなんじゃないかって思うんです(ドヤァ)!」
桜がドヤ顔で「素敵な奇跡」と言い切った
それを聞き全員がキョとんとした雰囲気になり
最初に霊夢が笑いを零した
「ぷっ……あっはっはっは!」
『あははははは!!』
「え!? 何で笑うんですか!?」
「いや、余りにも桜が熱く語るから面白くてね」
『うんうん』
「うぅぅぅ……(カァァァ)」
霊夢が目に涙を溜めて笑いながら言った
それに全員が頷いて賛同した
桜は真っ赤になりながら一指し指をツンツンとしていた
それを見た霊夢が微笑みながら桜を撫でた
「はいはい、拗ねないの
それじゃ、桜も目を覚ました事だし
始めるわよ!」
『おぉ~!』
「あ、ちょっと待って下さい!」
「どうしたの?」
『?』
桜は赤面から真面目な表情になり
宴会を始めようとした瞬間にストップを掛けた
それを聞き全員が酒を飲むのを止める
全員が首を傾げて桜を見た
桜は恥ずかしさで少し赤面していたが
構わずに、その場で立ち上がり全員に聞こえるように言った
「皆さんに聞いて欲しい事が、もう一つあるのです」
『桜……?』
桜の真剣な表情に全員が真面目な表情になった
場が静まった事を確認して桜は、またしても重大な事を話した
「先程、呪いを掛けた神様の声だと言いましたよね?
意識が無くなる前に……その人の姿を見ました
その呪いを掛けた神様の正体が分かりました」
『っ!? えぇぇぇぇえええ!?』
桜は呪いを掛けた神の正体が分かったと言った
爆弾発現に聞き全員が叫んだ
それも、その筈だろう
散々、苦しめた神の正体が分かったのだから
桜は真面目な表情で神の正体を言おうとした
「その神様の正体は……」
『しょ、正体は!?』
「ひ・み・つ・です♪」
『……』
その場の雰囲気が固まった
桜の必殺技「ひ・み・つ」が出たのだが
全員は、それ所ではなかった
「あ、あれ……? どうしました?」
「どうしたじゃないでしょ……
正体が分かったのなら言いなさい!
今すぐにでも、全員でぶちのめしに行くわ!」
「そうだぜ、ボッコボコだぜ!」
「ふふ、殺す準備は出来てるわ」
「私も参加しよう」
一番最初に反応したのは霊夢だった
桜に詰め寄り正体を言うように催促した
それから、魔理沙、紫、慧音と続いた
残りの者達も桜に詰め寄った
しかし、桜は慌てて手を横に振り止めた
「だ、駄目です!」
「何でよ! 呪いを解いて欲しくないの……?」
「そうだぜ? 普通の人生を生きられるんだぜ?」
「さぁ、言いなさい」
「桜、言おうか
この場に居る全員が、それを望んでる」
「確かに私は呪いを解いて欲しいです
ですが、きっと何か理由があって呪いを掛けたんだと思います
あの方が最後に『何れ、また会おう』と言ったのですが
その時の表情が物凄く悲しそうだったんです……
何か思い詰めたような表情でした
ですから、どうか行くのは止めてあげて欲しいんです
お願いします!」
桜は土下座をして全員に行くのを止めるように言った
全員は分からなかった
何故、自分を苦しめた神を庇うのか
しかし、桜の性格からして余程の事があるのだろう
全員が、そう思い桜に返事を聞かせた
「分かったわよ……
但し、危なくなったら
神の正体を喋ってもらうわよ?」
「はい♪」
「それじゃ、仕切り直して……乾杯!」
『乾杯!!!』
「ふふ、乾杯です♪」
全員でコップをチンッ!と軽くぶつけて音を鳴らした
余談だが、桜のコップを鳴らしたい者が殆どだった
それから、全員は各々に話したり食べたりとしていた
そして、全員が御待ちかねのケーキが登場した
「桜、特製ケーキの登場よ!」
『おぉぉぉぉ!!』
「あ、何か忘れてると思いましたら
ケーキでした……
皆さんが運んで下さったのですね♪
ふふ、私には沢山の素敵な方々が居ますね……
(例え呪いがあっても無くても
この日常が続いたら良いのですが……)」
霊夢が冷やしておいた(レティを脅して冷やさせた)ケーキを持って来た
全員が叫んで皿とフォークを用意して駆け寄った
そんな中で桜は喉に引っかかっている何かが分かった
桜は先程の事もあり、今の楽しい日常を大切にしようと深く誓った
そんな事を考えてる内にケーキの上に乗っているチョコの板の文字を
誰が食べるのか争っていた
桜は物思いに耽っていると霊夢の声が掛かった
「桜、危ない!」
「え……? ひゃあっ!?」
ブォォォォオオオオン!ザシュッ!
行き成り飛んで来た何かを桜は声を上げて間一髪避けた
投げたのは諏訪子だった
というよりも、争っていた途中で
洩矢の鉄の輪が跳ね返って桜に当たりそうになったのだ
霊夢達が心配そうに桜に駆け寄った
「大丈夫!?」
「はい、大丈夫ですよ
上手く避けれたので顔の横を通り過ぎただけです!」
「なら、良いけど……
アンタ達、武器の争いは止めなさい!
ジャンケンにしなさいよ!」
『は~い……』
霊夢の怒りが爆発する前に全員はジャンケンで決める事にした
桜はホッと一息吐いて独り言を呟いた
「本当に危なかったですけど
横を取り過ぎただけですから、何とも……
あれ、横を通り過ぎた……?
も、もしかして……」
「桜? どうしたの……?」
桜は自分が言った事を繰り返し理解した
様子が変だと思い周りの物は桜を見る
桜は震える手で恐る恐る、左のもみ上げに触れてみた
そして……
「な、無いです……
何処に……!?」
「さ、桜?」
桜は自分の髪を纏めていた紐が無い事に気が付いた
その様子に霊夢は桜を呼ぶが返事は無かった
桜は慌てて辺りを探した
すると、少し先に紐のようなものが落ちていた
それを見た桜はパァァァという効果音が付きそうな位に微笑んだ
しかし、現実は残酷で……
「……」
「桜、どうしたの……?」
霊夢が歩いて桜の肩を叩く
その時に霊夢は気付いた
桜の肩が震えている事に
すると、桜が……
「ぃ……ゃ……」
「桜……!?」
「いや……」
「ど、どうしたの?」
桜は、ゆっくりと首を横に振った
その行為が霊夢には分からず、何が何だか分からなかった
次の瞬間、桜は……
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!」
『っ!?』
「桜!? どうしたの!?」
突然、泣き叫んだのだ
その泣き叫びに全員が振り向いた
向こうで、まだジャンケンをしている者達も振り向いた
落ち着いている者達は直ぐに桜の元へと駆け寄った
「うわあああああああああぁぁぁぁぁん!!!」
「桜、どうしたの!?
泣いてたら分からないわよ……?」
「そうです、何か理由があるなら
私達に話してみて下さい」
「ぐすっ……うっ……
この紐は……たった一つの母の形見なんです!」
『っ!?』
桜の泣いた理由は紐が千切れたからだった
もみ上げに付けていた紐は母親の形見だったらしい
まだ話す事があるらしく、桜は再び話し出した
「これは……うぅぅぅ……命の次に大事でして……
ぐすっ……母から受け継いだ、たった一つの宝物なんです……
それが、破れてしまって……うわああああああああああああん!!!!」
「アンタ等ぁぁぁぁあああああ!!!!」
霊夢の怒りが爆発して霊力が上がっていく
しかし、其処で映姫が霊夢を止めた
「落ち着きなさい
今更、攻めても何も解決しません」
「そうよ、それに……不味い事になったわ」
映姫が落ち着いて霊夢を止めた
自分自身も怒っているが
今更攻めても無駄なのを分かっていた
霊夢は何とか怒りを抑えた
其処に紫が冷や汗を掻きながら話した
霊夢は、まだ治まらない怒りを抑えつつ紫に聞いた
「何よ……」
「見なさい、桜の精神が不安定になりつつあるわ
これだと、精神崩壊が起きるわ
どうにかして紐を直さないと……」
「桜……」
桜は泣く事を止めたが精神が崩壊しつつあった
その証拠に瞳のハイライトが消えそうだった
アリス等の裁縫をする者が直そうにも
今は道具が無いので直せないでいた
しかし、其処で奇跡が起きた
桜の頭の中は考えがグチャグチャだったのだが
一つの声が聞こえて来た
『やれやれ、仕方ない
今回だけだぞ?』
その言葉と共に紐が光り輝いた
全員が光に目を閉じた
数秒後に光が止み紐を見ると……
「な、直ってる……」
「……」
「今のは……」
「良かったわね、桜」
見事に元の状態だった
それを見た全員が驚愕し目を見開いていた
桜だけが紐を見た後に空を見上げて心の中で呟いていた
「はい……
(今のは、あの方の……
ふふ、有り難うございます♪)」
桜は涙しながらも笑い空に向かって礼を言った
そして、桜は紐で自分のもみ上げを纏めた
「まぁ、無事に終わったから良いけど
取り敢えず、争った奴はケーキ無しね」
『えぇぇぇえええ!?』
霊夢が桜を見て大丈夫だと頷き喋り出した
争った者にはケーキ無しらしい
反論したが、霊夢はニッコリと笑い言った
「黙れ、消すぞ」
『はい……』
「ふふ、折角作ったのですから
皆さんで食べて下さいね?
ケーキ無しは酷いですから
一カットだけというのは、どうでしょうか?」
桜は何時もの調子に戻ったが
それでも、少しだけ反省して欲しく
ケーキ一カットだけにした
普段の桜なら「おかわりも良いですよ!」と言うのだが
流石に今回は駄目らしい
「う~ん……
桜が、そう言うなら良いわ
でも、次はケーキ無しでは済まさない」
「はい♪」
『女神様や……』
「女神ではありませんよ……(カァァァ)
次からは気を付けて下さいね?」
『はい!』
「はい、良い子ですね♪」
『……』
「全く、桜も甘いわね
(それにしても、さっきの神力は何処かで感じたような……
気にしてても、しょうがないわね
私は桜から貰ったチョコ板があるし
味わって食べるとしますか)」
桜による女神の微笑みのような注意に全員が見惚れていた
霊夢は先程の神力の事などを色々と考えていた
それから、全員は争いも無く楽しく宴会を終えた
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此処は、とある場所……
其処には一つの存在が居た
「やれやれ、母親の形見一つで号泣とはな
矢張り、あの者と酷似している
性格もだが、口調が丁寧で
まるで、生き写しだな……
しかし、我に礼を言うとは
ふ、これから面白くなりそうだ」
バサッ!
存在は羽を生やし何処かに飛んでいった
其処に残ったのは静寂だけだった……
どうでしたか・・・?
まさかの正体が分かったらしいです!
誰かは、まだ秘密ですけどw
諏訪子は、くすぐりの刑に処す!
えぇ、あの紐は母親の形見でした!
最後のは言わずもがな、呪いを掛けた神です
でわ、また明日に!




