第48話 『桜と花の妖怪』
どうも、神夜晶です
今回は幽香です
桜にだけはSな幽香ではありません!
そんな事したら幻想郷の全員が敵に。。。
そして、最後にオマケがあります
まぁ、つまらないオマケになりますが・・・w
見てやって下さい><
でわ、どうぞ!
因みに明日は仕事休みです((´∀`))
メディスンに頬をうにぃ~~~ってされてから数日が経った
桜は命の尊さと重さについて考えていた
何故、自分はあの時
命を差し出そうと思ったのか
そればかりを考えていた
しかし、やる事だけはやっていた
現在は昼食を作っている最中だった
「どうして、あの時に私は
メディスンさんに命を差し出そうと……
分からないですね……
もしかしたらですが、心の何処かで生きる事を諦めてるのでしょうか……?
そうなのでしたら、嫌ですね……
皆さんが協力して助かる方法を探して下さる最中ですのに
私が、こんな弱気ではいけませんね
確りしましょう!」
桜は無理矢理にでも自分を元気付けた
独り言を呟いているが
料理中の手は止まっていなかった
今日の昼食は炒飯らしい
具材はネギ、ピーマン、卵、ベーコンとシンプルな炒飯だった
それでも、桜が作る事によって美味さが全然違ってくるが
そして、数十分後に炒飯が出来上がった
「あ……
つい、何時もの癖で多く作り過ぎてしまいましたね
誰か……来ませんよね」
桜は少しだけ肩を落としていた
そんな時だった
誰かに玄関が叩かれた
コン!コン!
「御免下さい」
「は~い
何方でしょうか?
取り敢えず、お出迎えに行きましょう!」
桜は玄関まで歩いていき玄関を開けた
ガチャ!
「こんにちは♪」
「こ、こんにちは……
(綺麗な方ですね~
白と赤のチェックの服が、とてもお似合いですね
微笑んでる表情も素敵です!)」
「突然、ごめんなさいね?
私は風見幽香
幻想郷の一角で向日葵を畑で育てている者よ」
「向日葵をですか?
凄い方なのですね!
私は神呪桜と言います♪」
「ふふ、有り難う
実はね?
数日前に此処に来たと思うんだけど
メディスンの知り合いなのよ」
「メディスンさんの……
そうでしたか
あ、立ち話しもなんですから
どうぞ、上がって下さい!」
「それじゃ、お言葉に甘えて
お邪魔します」
「どうぞ♪」
来たのは向日葵畑の主の風見幽香だった
古き時代から存在していて恐ろしい妖怪なのだが
桜は、その事を知らない
しかし、幽香は桜を殺す気は無かった
只単に興味本位で来たようだ
「(この子がメディスンの言っていた人間
とてもじゃないけど
命を差し出すような子に見えないけど……
それよりも、頬の紋様が気になるわね
まぁ、後で細かい事を聞きましょう
台所から何か匂うけど昼御飯中だったかしら?
食べて来れば良かったわね……)」
幽香は歩いている途中で色々と考えていたようだ
そんなこんなで台所へと着き桜は幽香に提案した
「あの、幽香さん」
「どうしたの?」
「お昼御飯は食べられましたか?」
「いえ、まだよ……?
(もしかして、私にも分けるのかしら?
ふ~ん……益々興味が出て来たわね)」
「もし、幽香さんさえ宜しかったら
一緒に食べませんか?
味は普通ですけど……」
「そう、それじゃ頂こうかしら
(決して自意識過剰にはならずか……
メディスンも確か
この子が欲しいとか言ってたかしら?
少しだけ分かる気がするわ)」
「はい、分かりました!
それでは、お皿に取りますので
椅子に座って、お待ち下さい♪」
「えぇ、分かったわ
(客の対応は良しね
笑顔での返事も良いわね
人間にしては良い感じの子ね)」
それから桜は炒飯を皿に移し、お茶も用意し
桜が席に座り二人は「いただきます」をして幽香が先に食べ始めた
「……(ドキドキ)」
「成程……美味しいわ」
「本当ですか?
良かったです!」
「えぇ、具材の旨みも引き出されてるし
御飯もパラパラしてて
お肉も脂っぽくないから百点満点ね」
「そんなにですか……
有り難うございます♪」
「どういたしまして
(料理も上手で対応も上手
これで男なのだから信じられないわね
あの鴉から情報を聞きだしておいて正解だったわ
鴉から貰った写真も中々のものだったし
本格的に攫ってみようかしら……)」
「っ……!?(ゾクッ)」
桜は幽香に料理を褒められて喜んでいた
肝心の幽香はというと
少し危ない思考になり掛けていた
そんな幽香の思考が分かったのか
桜は背中に寒気が走った
それから、昼食が終わり桜は食器の片付け
幽香は周りをキョロキョロと見渡していた
「へぇ~……
(床もだけど壁とかもキチンと掃除が行き届いている
こんな小さな身体で凄いわね
けど、戦闘をしている私達だからこそ分かるものもある
この子は体力がない……そして、走れない
服の上からでも分かるように痩せ過ぎている
何歳か分からないけど……体力が無さ過ぎるわね
やっぱり、あの紋様と関係あるのかしら?
取り敢えず、もう少し観察してましょうか)」
幽香は桜が食器洗いを終えるまで観察する事にした
それから数十分後に食器洗いが終わって
桜は茶菓子と茶を用意して再び席に座った
「すみません、お待たせしてしまって」
「良いのよ、洗い物は大事よね
それより、聞きたい事があるんだけど
良いかしら?」
「はい、答えられる事でしたら
大丈夫ですよ!」
「貴方の事を聞きたいのよね」
「私の事をですか……?」
「えぇ、先ずは……
その頬の模様についてかしらね」
「これは……」
「それは?」
「呪いです」
幽香が模様の事を聞いて桜は呪いと答えた
予想をしていたのか呪いと聞いて
そんなに驚いてはいなかった
幽香は、どんな呪いか聞いてみる事にした
「呪い……ね
どんな呪いなの?」
「この呪いは……全身に模様が回ると死ぬ呪いです」
「そう……辛い事を聞いてしまったわね
ごめんなさいね?」
「いえ、良いんです
もう慣れてしまいましたから」
「そうなの……
まぁ、重い雰囲気は捨てて
今は何歳なの?」
「今は7歳ですね」
「7歳……成程ね
体重は?」
「以前に量った時は10㌔でした」
「軽いわね
それじゃ、呪いによる影響ってある?」
「体力が落ちていくのがありますね
以前は走れたのですけど
今は歩くのが精一杯でして……
後は……呪いの効果で異変が起きる度に
私に呪いによる苦痛が起きます……」
「そうなのね……苦痛?」
「はい、例えば異変が起きましたら
以前にあったのですけど
血を吐いたり身体が動かなくなったり
全身に激痛が走ったりしました
それが呪いによる影響ですね……」
「そう……」
「はい……」
桜に事情を聞いていく度に幽香は心が辛くなっていった
普段は相手が苦しもうが、どうでも良いのだが
桜に限っては違っていた
何故か心が痛み、自分の歯痒さにイライラしていた
「桜は、どうして呪われたの?
というか、誰に呪われてるの?」
「私の一族は御先祖様から呪いを受け継いでいて
5年前に母から呪いを受け継ぎました
この呪いは、ある神様から受けたと聞いてますけど
その神様が、どういう方なのかは分かりません……」
「そうだったのね
死ぬ事が怖くないの?」
「怖くないと言いましたら、嘘になりますけど
それでも、呪いで死ぬ事が私の運命ですので
それを受け入れる覚悟はあります
ですので、結婚もしませんし
子供に呪いを受け継がせたりしません
この呪いは責任を持って私の代で終わりにしたいのです」
「そう……とても重い覚悟ね」
「ふふ、そんなに重くないですよ」
「まぁ、良いわ
此処まで質問して来たから
今度は私の事を教える番ね」
「幽香さんの事ですか?」
「えぇ、私はね?
花の妖怪なのよ」
幽香は質問をして来たから自分の事を話すと言った
そして、自身の正体もニヤ付きながら明かした
それを聞いた桜は……
「お花の妖怪……素敵じゃないですか♪」
「は? 怖がらないの?」
「はい、私は種族で差別をしたりしませんので
私に害が及ばない限りは怖くありませんよ!」
「ふ~ん……
(成程……益々面白い子ね
それに花の妖怪って聞いて素敵ね
良いわね……物凄く良いわ)
それじゃ、桜は何の花が好きか聞いて良い?」
「私ですか? そうですね……
私は向日葵ですね♪」
「……それは本心からかしら?」
「はい!
向日葵って凄くないですか?
太陽に向かって届かなかったとしても
上を目指して育っていく
私は、それを聞いて凄いなと思いまして
なので、向日葵が好きですね」
幽香に「どんな花が好き?」と聞かれ
桜は幽香と初めて会った時に向日葵を育ててると聞いたから
向日葵が好きと言った訳ではなかった
自分の本心を幽香に伝えた
桜の本心を聞いた幽香は何やら考え出して話し始めた
「成程……
ねぇ、桜?」
「はい?」
此処で幽香が雰囲気を変えて話し出した
それを桜は分からなかったが
幽香は思い切って考えていた事を話し始めた
「貴方、妖怪になる気はない?」
「……え?」
「貴方は長く生きてみたいでしょ
だったら私の妖力で妖怪にしてあげる
まぁ、私が妖怪にするから花に関係ある妖怪だけどね
それにね? 貴方と会ってみて思ったのよ
貴方が欲しいってね」
「幽香さん……」
「どう? なってみない?
大丈夫、強くならなくても私が守ってあげるわ
こう見えても幻想郷最強の一人なのよ?
紫とも何度も何度も戦ってるし
この間は博麗の巫女とも戦って相打ちに終わったわね
まぁ、お互いに本気じゃなかったけどね」
ピコーン!
選択肢が現れました。
妖怪になりますか?
はい
いいえ
幽香の考えとは桜を妖怪にする事だった
呪いで死なすには惜しい
それだったら自分の手元に置きたい
桜を妖怪にして種族を変えて呪いが解けないだろうか?
それが幽香の考えだった
その考えを聞いて桜は……
はい
いいえ←
「私は……今のままで大丈夫です」
桜は首を横に振って苦笑しながら答えた
それを聞き幽香は残念な顔をしていた
「そう……少し残念だけど
私は諦めないわよ?
その気になったら何時でも連絡しなさい
何時でも妖怪にしてあげるわ」
「ふふ、有り難うございます♪
確かに幽香さんみたいな素敵で美人な方から誘われたら
男性は直ぐに落ちちゃいますね」
「あら、嬉しい事を言ってくれるわね
やっぱり妖怪にならない?」
「駄目ですよ♪
それでも……誘って頂き有り難うございます」
「えぇ、今日が初対面だけど
気に入ったわ
困った事があったら言いなさい
私で良ければ力になるわ」
「はい、有り難うございます♪」
「どういたしまして
それじゃ、別の話でも話しましょうか」
「はい!」
それから二人は話が弾んでいった
夕方になり幽香は「用事があるから帰るわ」と言って帰っていった
その後、幽香は“ある場所に寄った”
「出てきなさい、“紫”」
「あら、幽香じゃない
どうしたの?」
「さっき、桜って子と会ったわ」
「何もしてないでしょうね……?」
「妖怪化させようかと思ったけど
御丁寧に断られたわ」
「幽香、アンタね……」
「まぁ、良いじゃないの
断った訳だし
それよりよ……
あの子に呪いを掛けた神って誰?」
幽香はマヨヒガにある紫の自宅へと来ていた
紫が少しキレ気味の態度で「何もしてないでしょうね?」と幽香に言った
幽香は正直に「妖怪化させようとした」と言って紫がキレていた
その後、幽香が紫に呪いを掛けた神を聞いた瞬間に
辺りの雰囲気がとてつもなく重くなった
つまりは幽香が物凄い殺気を放っていたのだ
それ程までに幽香はキレていた
「っ……!
幽香、貴方……」
「良いから、答えなさい
言わないなら……殺すぞ」
幽香は紫に神の事を「殺すぞ」と言いながら催促した
その瞬間に更に辺りの空気は重くなった
「お生憎様……私もキレてるのよ
でも、その神が誰なのか分からないのよ」
「は? 妖怪の賢者とあろう者が分からないと?」
「あのね~
何も手掛かりが無いんだから
幾ら私でも難しいのよ
でも、この前……
竹林に居る八意永琳が気になる事を言っていたわ」
「気になる事?」
「えぇ、もしかしたら
呪いを掛けた神は○○じゃないのかってね」
「○○……」
「でも、証拠が無いわ
だから、下手に会いに行かないでよね
もし、それで○○だったとしても
桜が殺され兼ねないわ」
「分かってるわ
私も其処まで馬鹿じゃない
まぁ、良いわ
それが聞けただけでも進展はあったわ
もし、あの子に呪いを掛けた神が分かったら
最初に私へ教えなさい
本気で殺してあげるから」
紫から唯一の手掛かりを聞いて幽香は殺気を治めた
そして、紫に「一番最初に教えろ」と言って
何時もの幽香からは考えられない程に
かなり、積極的だった
「えぇ、その時は必ず教えるわ」
「頼んだわよ……
それじゃ、帰るわ
今日は悪かったわね」
「あら、フラワーマスターともあろう者が
随分と機嫌が良いのね?」
「えぇ、あの子が欲しくなったのよね
だから……紫
あの子を賭けて勝負よ
勿論……女としてね」
「ふん……上等じゃない
受けて立つわ!」
「それじゃ、また」
「えぇ、また」
二人は、その挨拶をして別れた
紫は家に幽香は夜空へと消えていった
こうして、花の妖怪である幽香の一日が終わり
桜との会合も終わった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もしも、桜が幽香の誘いに「はい」を選らんだ場合
はい←
いいえ
「私は……なってみたい気もしますね」
「ふ~ん……(ニヤァァァァ)」
「なんて……冗談ですよ?」
「ふふふふふ……」
「ゆ、幽香さん?」
桜は選択肢を間違えてしまったようだ
例え冗談でも、幽香をその気にさせてしまった
何千年も生きている大妖怪
「フラワーマスター」である幽香に冗談は通じないのだ
“冗談”という言葉で桜の人生は決まってしまった
幽香の行動は早かった
椅子から立ち上がり桜の手を引っ張り抱き寄せた
「ふふふ、悪いわね
私は、その気になってしまった
だから、冗談だったとしても
無理矢理にでも妖怪化させるわ
安心しなさい
一生、私が面倒見てあげるから」
「ゆ、幽香さん……!?」
「妖怪化する時に激痛が走るから
私の力で激痛を和らげてあげるわ
さぁ、覚悟は良いわね?」
「ま、待って下さい」
「駄目、待たない♪」
「んぅっ!?」
「ふふふ……」
幽香は桜にキスをした
それもディープなキスをだ
幽香はキスで口から妖気を送り妖怪化させようと考えていた
それを実行出来るのは大妖怪である彼女と紫だけだろう
二人がキスをして数十秒後に桜の身体に異変が起きた
白い湯気が桜から出ていたのだ
これこそが妖怪になる合図だった
桜は必死に抵抗するも大妖怪である幽香からは逃げられなかった
そして、桜に激痛が走った……が
幽香によって痛みは半減していたので気絶する程度だった
「ふふふふふふ……これで、この子は私のモノ
一生、大切にしてあげるわ……私の可愛い子♪」
幽香は気絶した桜を抱き上げて、その場から消えた
そして、数時間後……
「ん……私は一体……
そうでした、私は妖怪に……」
「あら、起きたのね」
「幽香さん……」
「どう? 身体に違和感はない?」
「無い……のですけど
身体が軽くなった感じがします」
「なら、成功ね
おめでとう
貴方は無事に妖変化したわ
それも、桜妖怪にね」
「桜妖怪?」
「えぇ、自分じゃ分からないかもしれないけど
貴方、見た目が変わってるわよ?」
「え?」
「それに能力も変わってると思うわ
眼を瞑って心を覗いて御覧なさい」
そうなのだ
桜は妖怪になった事で見た目が少し変わったのだ
先ずは髪
長さが背中から腰までになり
色が白から薄いピンクになった
そして、一番変わったのが眼だ
赤かった眼が桜の花弁の模様が映し出されていた
桜は眼を瞑り心を覗いてみた
~『桜を操る程度の能力』~
そんな能力が桜の頭を過ぎった
過ぎった瞬間に眼を開けて幽香を見た
見られた事で幽香は微笑んで桜に話し掛けた
「ふふ、分かったようね
それにしても、お似合いの姿ね
これから、宜しくね?
もう……逃げれないわよ?」
「わ、分かりました……
私も男の子です、覚悟を決めます
これから、宜しくお願いします」
「えぇ、諦めが肝心よ♪」
それから桜は呪いが嘘のように無くなり
寿命では死ななくなった
桜が妖怪化した事で周りも騒いだが
少し時が過ぎれば落ち着きを取り戻していた
それでも、桜の人気は変わらなかった
というよりも、以前に増して人気が出たようだ
こうして、桜は桜妖怪として生きていく事を決めたのだった
余談だが、神呪から風見へと名前を変更したらしい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名前;風見桜
種族;桜の妖怪
性別;男の娘
身長;120cm
体重;20㌔
容姿;神呪桜と殆ど同じだが、変わったのは
髪がセミロングからロングへとなり色が白から薄いピンクへ
瞳が赤から桜の花弁の模様が映し出されている
能力;桜を操る程度の能力
(例;桜吹雪などを起こしたり出来る
冬でも桜を咲かせたりも出来るようだ)
考察
幽香により無理矢理のディープなキスで人間から妖怪へと進化した桜
その後の人生は幸せに暮らしたらしい
どうでしたかw?
やっちゃった。。。w
オマケをやらかしましたwww
まぁ、こういうのもありかなとw?
桜の花弁の模様かなと思いまして
そういう風にしましたw
物凄く可愛いと思うのは私だけ?
次回は小町です
でわ、また明日とか!




