第39話 『月兎と桜』
どうも、神夜晶です
今回は・・・鈴仙です
ちょっとキャラ崩壊させるかもなので
嫌な方は戻るを・・・?
まだ分かりませんが
桜を見て「ハァハァ」言わせるかも。。。
でわ、どうぞ~
桜の元へ、てゐがやって来て数週間が経った
あれから桜は毎日、外出時の弁当のおかずを研究していた
毎回毎回、パエリアだけでは飽きるだろうと思い
もっと作れるようにと案を練っていた
「う~ん……
パエリアは御飯ものですから
御飯以外で何か良いものは……」
桜は料理本を見ていく
しかし、その料理本は何時もと同じものではなかった
その料理本は「お出掛け用にピッタリ!手軽に作れるレシピ」と書かれた料理本だった
またもや、紫が外の世界から持って来たらしい
それを貰った桜は大喜びだったとか
「御飯以外で良いもの……これはっ!?」
桜がページを捲っていると
ある料理に目がいった
それを見た桜に雷の衝撃が走った
「こんなのがあったのですか……
今まで食べてましたけど
全く知りませんでした……
これで、また一つ持って行ける料理が増えましたね♪」
そう言い桜は嬉しそうに笑っていた
早速、桜は料理本で知った料理を作ってみる事にした
その料理とは一体何なのか……
「先ずはレタスとトマト……
此処に、お肉でも良いかもしれませんね
お肉苦手な私でも食べれそうです!
マヨネーズと卵も良いそうですね
後はツナや色々な具材を……」
桜は食材を見ながら、どういう風に作ろうか迷っていた
そして、時刻は昼前……
そんな桜の元へ来客が訪れた
コン!コン!
「すみませ~ん」
「は~い
何方でしょうか?
声は聞いた事がなかったので
知らない方でしょうし……」
桜は「誰だろう?」と呟きながら玄関へと歩いていった
そして、玄関に着き桜は扉を開けた
其処に立っていたのは……
「こんにちは♪」
「こ、こんにちは
(この方も兎の耳……
もしかして、てゐさんの、お知り合いでしょうか?
その可能性が高いですね
それにしても……兎の耳が立派ですね
少し触ってみたい気もしますけど
それは失礼ですから、止めておきましょう)」
「私は鈴仙・優曇華院・イナバって言います
この前は、家のてゐがお世話になったみたいで……」
「あ、やっぱりですか
私の名前は神呪桜と言います
宜しくお願いします」
「やっぱり?
桜さんですね
此方こそ宜しくお願いします!」
「はい、兎耳をしていますので
てゐさんに関係があるのだと思ってました(ドヤァ)!」
大きな兎耳が特徴的で
銀髪に少し青みが掛かり赤い瞳をした少女だった
桜は兎耳という事もあり
てゐの関係者と初見で思っていた
そして、案の定当たっていたので
桜は自慢げにドヤ顔をしていた
そのドヤ顔を見た鈴仙は……
「(ドヤ顔可愛い!
な、何この可愛い生き物……
家に居るイナバより何倍も可愛い!
ちょっと、お待ち帰りしたくなったかも……あ、涎が)」
「どうしました?」
「いえいえ、何でもないです!
(そう言えば……てゐは昼を御馳走になったって言ったっけ?
もしかして……
でも、今日は食事当番……
此処で昼を食べて行ったら、お師匠様に叱られる!?)
あ、あの……」
「はい?」
鈴仙は今日、自分が食事当番だと思い出していた
意を決して桜に聞いてみる事にした
「もしかして……てゐみたいに
意見を聞かせてくれる方を探してたりします?」
「あれ? 何で分かったのですか?」
「あ、あはは……
(やっぱりー!?
ど、どうしよう……
でも、てゐは物凄く美味しいって言ってたし……
興味はあるけど……)」
「あ、あの……」
「は、はい!?」
「鈴仙さんに、お願いしても良いでしょうか……?」
鈴仙は窮地に立たされていた
此処で昼を食べれば師匠から有り難い説教が待っている
しかし、食べなければ桜を悲しませる事になる
人生最大の窮地に立たされていたのだ
しかし、其処へ桜は涙目の上目遣いでお願いをした
鈴仙の中でプツンッと何かが切れた
「(もう食事当番とか良いや……)
はい、喜んで♪」
「……っ!
有り難うございます♪」
鈴仙は物凄い笑顔で「良いよ」と答えた
桜は涙目から一変して
パァァァァ!という効果音が聞こえそうな程に喜んでいた
それを、鈴仙は内心悶えていた
「(ヤバイ……超可愛過ぎるんですけど!?
携帯で写メ撮ろう!)
あの、桜さん」
「はい?」
「ちょっと写メを撮らせてもらっても良いですか?」
「写メ……? って何ですか?」
「あ、携帯は分からないんでしたね
言ってしまうと
カメラの小型版です」
「カメラの小さいのですか
私を撮りたいんですか?」
「はい!」
二人はリビングへと歩いていき
鈴仙は歩いている途中で桜に写メを撮らせてと言った
しかし、桜には写メは分からなかった
それを鈴仙が説明していく
桜はカメラは分かるので
何とか写メが分かった
鈴仙は満面の笑みで桜の返事を待っていた
桜は不思議そうな表情から笑顔になり
「こんな私で良ければ、どうぞ♪」
「頂き!(カシャ)」
桜は良いと笑顔で答えた
鈴仙は桜の笑顔を、すかさず撮った
そして、鈴仙が撮り終わった画像を見ると
綺麗に桜の笑顔が写っていた
鈴仙は直ぐに本体とメモリーカードへと保存していた
桜は苦笑しながらも鈴仙に声を掛けた
「もう撮ったのですか……
私は気にしませんので
どうぞ、お好きなだけ撮って下さい!」
「分かりました
有り難うございます!」
「いえいえ、意見を下さるので
私も何かをしなければと思っていた所なので
丁度良かったです♪」
「そうですか
ですが、御飯を頂けるだけで
私は大満足ですよ?」
「それでもです!
御飯も大事なのですが
意見の方が貴重だと考えてまして
御飯は何時でも作れます
ですが、意見は人が居ませんと貰えません
なので、大事なんです♪」
「成程……
凄く為になる言葉ですね
てゐにも見習わせたい……」
「ふふ、私の言葉は誰もが思いつきますよ
てゐさんもですが
良い所がある筈ですよ!」
「そうですか?
私には悪戯をするロリにしか……」
「あはは……」
そんな事を話している内に二人はリビングへと着いた
其処で具材を見た鈴仙は……
「サンドウィッチですか?」
「はい、てゐさんの方からも聞いたと思われますけど
偶にですけど、外出をする時があるので
その時に持っていく用の、お弁当にと思いまして」
「あ~……
サンドウィッチなら手軽に食べれますからね
良いと思いますよ!
具材とか中のものは個人によって違いますけど
殆どのものが卵だったり
レタスとトマトとハムとチーズだったりしますよ」
「ハムですか
それは良い事を聞きました!
有り難うございます」
「いえいえ、意見くらい
お安い御用ですよ!」
「ふふ、鈴仙さんは
お優しいのですね」
「私が優しい……?」
「はい、まだ会って間もない私に
貴重な意見を下さるのですから」
「そんなに私は優しくないですよ
意見は御飯の代わりもありますけど
本来は主の謝罪も兼ねてますから
それででしょうか?
(というか、自分でお願いして来ましたよね!?
でも、可愛かったから満足だけどね!)」
早速、桜は鈴仙から意見を貰った
それを聞き桜は真面目な表情をしつつ
鈴仙に笑い掛けていた
桜は鈴仙を優しいと良い
鈴仙は呆けた表情で「自分が優しい?」と聞き返した
それを桜は薄く微笑みながら答えた
「例え、そうだとしても
鈴仙さんは、お優しいですよ♪」
「そうだと良いんですけどね~……」
「そうですよ
私が保証します!」
「有り難うございます
でも、桜さんの方が優しいと思いますよ?」
「そうですか?
有り難うございます」
「はい♪」
鈴仙も桜が優しいと言った
桜は首を傾げて「そう?」と言いつつも礼を言った
それから二人はサンドウィッチの事を話しつつ
桜は順調に作っていった
そして、数十分後に完成した
「出来ました!」
「ですね~
美味しそうです!」
「ふふ、食べましょうか」
「はい!」
「飲み物は何が良いでしょうか?
オレンジジュース、コーヒー、牛乳がありますよ!」
「ホットコーヒーで、お願いします!」
「分かりました!
少し、お待ち下さい」
「はい♪」
桜はサンドウィッチが出来上がったので
鈴仙に飲み物を聞いた
ホットコーヒーが飲みたいらしいので
桜はポットで湯を沸かした
数分後に湯が沸きコーヒーを入れて鈴仙に渡した
「お待たせしました
では、食べましょう!」
「はい!実を言うと、お腹が空きました……」
「そうでしたか……
言って下されば
作るのを速目ましたのに……」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「ふふ、有り難うございます」
鈴仙は腹が空いていたらしく
桜は悲しそうな表情で謝った
それを鈴仙は手を目の前で振り「大丈夫」と告げた
そして、二人は「いただきます」と言い食べ始めた
「それでは、お先に失礼して」
「はい、どうぞ!」
「あ~む……(もぐもぐ)」
「い、如何でしょうか……?」
「……美味しいです!
これってバター塗ってあります?」
「塗ってないですよ?」
「塗ってないのに、この美味しさ……
素材の旨みを最大限に引き出されてる……
どうやって旨みを引き出してるんですか?」
「別に特別な事はしてませんよ?」
「え? そうなんですか?」
「はい、何かあると言いましたら……
食べて下さる方に喜んでほしい
その思いを籠めました!」
「そ、そうですか
(ヤバイ、可愛いんですけど
何この、純粋100%で出来てる子
真面目に、お持ち帰りしたいんだけど!?
可愛いよ、桜たん……ハァハァ……
はっ!? 少し意識が飛びました……)」
鈴仙は食べたがバターが塗られていない事に驚愕していた
バターを塗られておらず
「素材の旨みを最大限に引き出されている」と鈴仙には大好評だった
鈴仙が特別な事をしているか聞くと
桜は何もしていないと答え
何かあるとすれば「食べてもらう人に喜んで欲しい」と答えた
それを聞いた鈴仙は性格が変わって来ていた
そんな事も知らずに桜は作ったサンドウィッチを食べていた
「サンドウィッチも偶には良いですね
これも外出時のメニューに決まりですね♪」
「ふふ、良かったですね♪」
「はい!」
「(桜たんを、お持ち帰りしたいな~……)」
桜はサンドウィッチを食べ
外出時のメニューに追加していた
その様子を鈴仙は微笑みながら見ていた
表情は微笑んでいるが
内心では桜を自宅に持ち帰りたいと呟いていた
その後、鈴仙は昼を食べて帰った
帰った後は意外と怒られずに済んだ
それは、何故かと言うと桜の写真を見せたからだった
どうでしたか・・・?
すみません、更新が遅くなりまして。。。
今日は仕事仲間の人と食事に言ってました><
鈴仙・・・キャラ崩壊し過ぎたかな?
取り敢えずは、また次回に!




