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遅くなってすいません(ToT)
でもちゃんと真面目に書いてます!
余談はおいといて、どうぞ(*´∇`*)
翌日学校が終わってすぐに電話が鳴った
一緒に帰る約束をしていた由利亜に待ってもらって電話に出た
音だけでメンバーだとわかり胸を弾ませていた
「もしもし?」
「瑠璃?
久しぶりだな」
メンバー内で声の声量声域全てが1番の持ち主
「淳さん
元気でしたか?」
愁さんだって体調を崩してた
だったら淳さんが1番忙しいから体調を崩してもおかしくない
「俺も他のメンバーも大丈夫。
みんな元気だよ
会いたがってはいるけどな。」
良かった…
みんなが元気なことも
心が繋がっていることも凄く嬉しい
「今日は何か用事だったんですか?」
他のメンバーは用がなくても電話をくれる
でも淳さんは1番忙しいから滅多に電話出来ない
「あぁそうだな
もっと話もしたいけど
そんなに時間がないからな
愁から話はきいてると思うけど曲の話」
愁さんから受け取った曲は毎日のように聴いている
聴いている時はみんなが傍にいるようで
切ないけど嬉しくなる
「はい凄く嬉しかったです
曲がどうかしましたか?」
「あの曲がさ…映画の主題歌に決まったんだよ!」
電話越しでもわかるぐらい淳さんは喜んでる
そんな淳さんの声をきいていると私まで嬉しくなった
一緒に喜べること
それが嬉しい
「おめでとうございます!
あの曲私凄く大好きです。」
まるで告白みたいな言い方をして
電話越しに淳さんが噎せてるのがきこえた
なんか可愛い
言葉では言えないけど少しそう思った
「瑠璃に出会えたから
あの曲が出来上がったんだ
だから瑠璃には凄く感謝してる
たぶんこれからもっと忙しくなるけど
出来るだけ時間取るから。」
嬉しくて嬉しくて仕方ない
なのに淳さんやみんなが遠く感じた
私とみんなは
どれだけ近くても所詮見えぬ大きな壁があった
大きくて大きくて決して破れぬ壁が
「ん?終わった?」
由利亜は教室で私をずっと待っていてくれたみたいだ
「うん終わったよ
帰ろう」
「瑠璃どうかしたの?
瑠璃の顔なんだか泣いているようにみえるよ?」
優しくしてくれた由利亜に瑠璃は抱きついた
話せないけれど
今どうしようもない気持ちを誰かにわかって欲しかった…
「わかんないんだ
好きすぎてどうしたら良いかわからない」
由利亜は泣きじゃくる私を優しく抱きしめていてくれた。
小さい子をあやすように私の背中を撫でながら
「そっか
瑠璃の恋がどういう状況か詳しくは知らないけど
思うままに進めば良いんだよ。」
「由利亜…」
1週間後
瑠璃へのラブレターであるBatterflyの曲が
映画の宣伝とともに日本中に流れた
同時にBatterflyの名前が日本中に広がった
誰よりも早く受け取った曲
私の為にかかれた曲
それがTVから流れるのは意外に衝撃的だった
学校でBatterflyの話題を話す女子がいたり
インターネットで検索するとヒットする件数が多かったり
人気が上がったのはすぐにわかった
「Batterflyの曲って絶対映画にぴったりだよね
瑠璃って確か好きじゃなかったっけ?」
由利亜の質問に頷くものの
あえて何も言わなかった
「上條さんの着けてるネックレスってBatterflyのネックレスだよね?」
クラスメイトが言ってきた言葉には驚いた
見えないように着けてたからっていうのもあるけど
何より蝶のネックレスをみて
Batterflyのものだってバレたのがショックだった
「う、うん…そうだよ。」
「やっぱりー
私もこの前ネット販売が開始されてたから買ったんだ
メンバーとお揃いって凄く嬉しいよね。」
メンバーとお揃い?
私だけじゃないの?
どうして神様は私をこれ以上どん底に突き落とすんだろう
ずっと私たちを繋いできた
そう思ってたネックレスは
所詮グッズの1つだったの?
グッズに名前が入れられてる
それだけなの?
不安で不安で仕方ない
いっそう電話してきいてしまいたい
そう思い瑠璃は初めて自分から愁さんに電話をした
〜ただいま通話を控えなければならない場所にいるため
出ることが出来ません〜
初めてかけた電話は
あっけなく散っていった
1時間後
着信音がする
もちろんメンバーのみ設定してあるメロディー
「もしもし瑠璃?
電話くれるの珍しいね
どうかした?」
いつも通り優しい愁さん
きっと仕事で忙しいのに
そんな愁さんに文句を言おうとした自分は凄く愚かだ
いざ言おうとした言葉は
あと少しが出ず
「ううん、何もないです
ただ少し声がききたくて」
そんな嘘をついてしまった
みんなについた初めての嘘だった
少し波乱の予感??
そうでもないか(笑)
メンバーは大人ですからねw
こんな男の子が近くにいたら良いのに…w
出来るだけ早く更新しますね(*´∇`*)