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夢みたいな恋したい☆  作者: 花恋
10/27

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あのブチ切りから約1週間が経過した

その間たった1度とさえ連絡がなく

自分の恋の終わりを実感した

誰1人連絡がないなんて…


「ねぇ瑠璃

明日休みだし買い物にでも行かない?」


由利亜が気を使ってくれてるのはわかる

でも今の私はそんな気分にはなれない

自分から終わりを告げといて何やってるんだろう


「また今度にしとく…」


すると由利亜はため息をはき

核心をついてくる


「彼氏と何かあったの?」


前に学校近くまでは送ってもらったことがある

けど存在を話したことはないハズ


「知ってたの?」


「当たり前じゃん

瑠璃変わったよ?

モテるのも

そうだと思うけど

彼氏さんが変えてくれたのかなぁって思ってた」


いつから気づいてたんだろう

気づきながら見守ってきてくれたんだね


「どうしよ

私さ自分の意見ばっかり言って

傷つけちゃった…」


もう今更どうにもならないよ

1週間も連絡がないってことは

そういうことだろうし


「まだ遅くないよ

ちゃんと話し合わなきゃ

ね?」


由利亜の優しい言葉に頷き、携帯を手にとる

淳さんに電話をしようとした

そのとき

Batterflyの曲が流れた

すぐに携帯にでる


「もしもし?」


きこえてきた声は淳さんではなく愁さんだった

でも何日かぶりに声がきけたことと

見捨てられてないことが嬉しかった


「愁さん…

私…」


何から話せば良いのか

まずは謝るべきなのか

頭の中が全くまとまらない


「瑠璃今学校?」


「え?は、はい。」


いきなりふられた言葉に疑問を感じたものの素直に返事をした


「そっか…

じゃあ門の前まで出てきて」


いきなり告げられた言葉の意味がわからないけど

由利亜に別れを告げて素直に従う

放課後になって少したってるため

下校する生徒はあまりいなかった


門をでて右側に不自然に止まってる車

この車前に律さんが乗せてくれた車だ


車のドアの前につくてドアが開き、すぐに中に連れ込まれる

誘拐みたいなやり方なのに彼らだと1ミリも恐怖を感じない


「会いたかったよ瑠璃」


瑠璃を乗せると車はすぐに走り出す

車の中には運転席に律さんがいて

助手席には要さん

2列目には淳さん、陸さん


そして3列目に愁さんと瑠璃が乗せられた


でも律さん以外みんなの視線が瑠璃にあった

愁さんはさっきから離してくれない


「えっと…あのぉ…」


離れてくださいはひどいよね?

離してくださいもダメだし

苦しいですとか?

そんな瑠璃の考えを愁さんはお見通しみたいだった


「ごめん

今はちょっと離したくない」


そういう愁に陸が反抗する


「いつも愁ばっかりズルいよ

みんな瑠璃を抱きしめたいんだよ?」


みんな…

それって…


「俺らは全員お前に夢中なんだよ!

曲のため?

ふざけんなよ

俺らは全員お前を愛してんだよ

じゃなきゃここまでしないっつうの」


みんなは仕事って感じは無さそうで

プライベートで会いに来てくれたの?


「どこに向かってるんですか?」


「今日は瑠璃の為だけにつくった休みだから

瑠璃を俺らの特別な場所につれてくつもり」


運転席の律さんが答えてくれた


「俺らはさまだ全然名前がうれてない時に

休みのたびにメンバー全員で色んな場所に行ってたんだ

その時にみつけた特別な場所」


愁さんが補足してくれたけど

着くまではどんな場所かはわからないし

あまり想像も出来ない


しばらく車に乗っていると

段々回りが山道?になって来た

暗い道なのに律さんは迷わず進んでいく

きっと何度も訪ねた場所なんだね


「よし到着」


車が止まり降りた場所で

瑠璃の目に飛び込んできたのは


「キレイ…」


まぶしいくらいの町のあかり

暗いハズなのに遠く離れた場所が輝いてる


「ここ凄く夜景綺麗でしょ?」


陸さんの質問に何度もうなずく


「だいぶ前に見つけたんだよな

ここで俺らは有名なバンドになることを誓った」


淳さんの声にみんなが頷く

こんなに仲良いバンドって彼らぐらいな気がする


「今度はこの場所で互いの愛を誓うんだよ

みんなへ

そしてネックレスへ」


「ちょっ…

お前言うなよ!」


淳さんは言おうとしてたことを要さんに言われて悔しそうだった

かっこいいだけじゃなくて

可愛くて瑠璃は目が離せなかった


みんなをみてると全員がネックレスを握りしめだす


首を傾げていると愁さんに手をとられ

自分のネックレスを握らせられる


「え?」


「さっき要が言ったでしょ?

みんなとネックレスへ誓うって」


ネックレス…

ふと少し前の不安が頭をよぎる


「でもこのネックレス

グッズでありますよね?」


思ったより声は震えていなくて良かった


「瑠璃はそれが不安で電話してきたの?」


愁さんの質問に頷くと

みんなが微笑む

普段笑ったりしない律さんまで

そしてすぐにみんなに囲まれた


「さすがにちょっとキツくね?

男同士で抱きあってる気分になるんだけど…」


淳さんが不満を言っても誰一人離れない


「っ…」


いきなり誰かが瑠璃の首筋を指でなぞる

当然のように瑠璃は飛び上がっていた


「可愛いな…」


真後ろからきこえる声の主は誰よりも冷静なハズなのに

らしからぬ言葉がきこえる


「ちょっと待ってくれない?

律が変なスイッチ入る」


要が律を瑠璃から引き離す

するとみんなが少し距離をとりネックレスの説明に入る


「瑠璃はネックレス外そうとしたことあるの?」


陸さんの高くて可愛い声

でも今はそんなこと考えてる場合ではなく首を横にふる


このネックレスを渡されたときみんなが口を揃えて言った


「このネックレスは俺らと瑠璃を繋ぐものだから

絶対に取ってはいけない

ずっと肌身離さずつけていて」って


だから瑠璃は外そうとしたことなんてなかった


「じゃあわかんないよね

ネックレスの仕組み」


「んなの知らなくて良いんだよ

外す必要なんてないんだし」


淳さんの言葉にみんなも同感だとうなずく

けれど愁さんは反抗した


「よくないだろ

知らないから瑠璃は不安だったんだし

ちゃんと話そうぜ?」


「話すって言っても説明しにくいだろ」


淳さんがすねるように言う


「ねぇ瑠璃

今だけは許すからネックレス外してみて?」


陸さんの提案にみんなも賛成し

瑠璃は躊躇いながらも後ろに手を伸ばす


ストラップここら辺にあるかな?

後ろに手をのばしチェーンに触れるとストラップのようなものにぶつかる


けどストラップにしては大きいような

というかどうやって取るの?


1人ネックレスと格闘していると愁さんに止められた


「もうわかったでしょ?

このネックレスは瑠璃には取れないんだ」


確かに少し作りは違うと思う

ネックレスがズレることはないし

何か首輪っぽい??


「このネックレスをつくったのは俺なんだけど

なんかただのネックレスは嫌だったんだよね」


律さんが言うには

このネックレスには鍵穴があるらしい

その鍵を持ってるのはつくった律さんだけで他のメンバーにも外せないらしい


「最初は抵抗あったけど慣れると別に気にならないんだよな

こんな変態な趣味全開の首輪でもさ」


淳さんのさらっとした感じ

やっぱり首輪なんだ…


「変態な趣味全開とかいう?

ちゃんと考えて全員分つくったのにさ」


律さんが口をとがらせ不満そうにいう

でも誰も「変態」を否定する人はいなかった


「もういいよ何でも

仲直りしたし

行きますか…

みんな車に乗って」


律さんの言葉を合図にみんなが行きと同じように車に乗り込む


行き先はわかってる

私達が愛し合う場所

瑠璃は外泊することを連絡したのだった




やっと仲直りです(o・v・o)


この話は少し好きだったりしますw


さもラブラブになりそうな終わり方ですが

たぶんR15はほとんどない予定です(笑)



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