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【DOMESTICS】音楽雑誌『BAND STYLE』特集記事  作者: 宮地拓海


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TRACK7.『鷲掴め・パイオッツァー!ALBUM version』

『鷲掴め・パイオッツァー!ALBUM version』

動画リンク https://youtube.com/shorts/fQ6OiqWE_AM

――えーっと、次は……


久世(Vo):はい、タイトルを、大きな声で!

篠原(Ba):やめとけ!(笑)


――とても個性的なタイトルですが、ALBUM versionということは、元の楽曲とは異なるんですか?


桐生(Gt):全部録り直したんだよな。

篠原(Ba):使っていた機材が古くて、ノイズが除去しきれなかったんですよ。それで、アルバムの他の楽曲と並べた時に、明らかに一曲だけ音質が落ちるということで。


――そんなに古い楽曲なんですか?


桐生(Gt):デビュー曲と同じ時期に作ったからな。

篠原(Ba):デビュー曲との差を出そうといろいろ工夫した結果、それがちょっと裏目に出てしまって、いっそ録り直そうと。


――すごい決断だと思いますが、録り直した結果満足いく結果になったということですね?


桐生(Gt):格段に良くなったよね。

篠原(Ba):当時の拙さも“味”ではあるんですが、やはりアルバムに収録するとなると妥協はできないなと。

久世(Vo):今回のアルバム収録曲の中で、学生時代に作った曲が他にも二曲あって、さっきの『EXIST』と、この後出てくるけど『MAD LOVE』も収録し直したんですよ。

篠原(Ba):『MAD LOVE』に関しては、これも後で話しますが、オファーがあったのでブラッシュアップの必要があって。『EXIST』もやってよかったですね。


――もしかして、まだ秘蔵の名曲がいくつか?


篠原(Ba):まぁ、今後を楽しみにしておいてください。


――話を戻しますが、今回の映像は“北映撮影所”の協力を得て制作されたんですよね。


篠原(Ba):はい、全面的にご協力いただいて。

桐生(Gt):すごかったですね、プロの仕事が。

久世(Vo):子供のころ、ずっと見てた特撮ヒーローの世界だったよね。


――もとは、アニメ作品の主題歌として制作された楽曲ですよね。


篠原(Ba):はい。インディーズでデビューする前の曲なんですが、同じクラスに学生時代に声優としてデビューした男がいまして。彼が、そのアニメの主役に抜擢というか、その主役の声優を決めるオーディションでグランプリを獲得してデビューしたんですけど、そういう縁で「ウチのクラスにすごいバンドがいるんだけど、使ってみませんか」って。


――主役の声優さんの売り込みで主題歌に決まったんですか!?


篠原(Ba):だけ、ではないんですが(笑) でも、それがきっかけで、アニメの監督さんにお会いさせていただいて、曲を聴いていただき、話をして、「一曲作ってみるか」という感じで、作ってみたらそれが採用されたと。


――インディーズデビュー前にテレビアニメの主題歌って、異例ですよね?


篠原(Ba):異例でしたね。


――作詞は、このような内容でというオファーがあったのですか?


桐生(Gt):いや、久世がノリノリで。

篠原(Ba):久世は監督にすごく気に入られてて。どんどん話が盛り上がるうちに、こういう歌詞に(笑)

久世(Vo):すみません。若気の至りで(笑)


挿絵(By みてみん)


――撮影のお話も伺いたいのですが、皆さんコスプレに挑戦されたんですね。


久世(Vo):楽しかった。

篠原(Ba):数年後に「若気の至りで」って言ってそうだけどな。


――なるほど、こういう感じだったんですね、作詞した当時も(笑)


久世(Vo):桐生が一番恥ずかしがってたよね。

桐生(Gt):だって、控室に入ったらド派手な服がハンガーにかかっててさ。とりあえず一回、見なかったことにしたんだよ。「そんなわけがない」って(笑)

久世(Vo):「どこかに、別の衣装があるに違いない」って?(笑)

桐生(Gt):そうそう(笑) でも、スタイリストさんが来て、テキパキと着替えさせられて。

篠原(Ba):諦めが肝心なんだよ。


――篠原さんは照れのようなものはなかったのですか?


篠原(Ba):着替えた時は恥ずかしかったけど、外に出たらもっとすごいのがいて。(と、久世さんを指差す)恥ずかしさとか吹き飛びましたね。

久世(Vo):いや、俺は地味目だったから。

篠原(Ba):どこがだよ!?


――特撮ヒーロー界の巨匠、曽根崎監督が今作のメガホンを取られたということで、いかがでしたか?


久世(Vo):曽根崎監督に撮影していただいて、光栄でしたね。

篠原(Ba):指示が的確で、とにかく北映撮影所の皆さんの熱気が凄くて。

桐生(Gt):恥ずかしいとか言ってちゃいけない空気がね(笑)「すみません、全力でやらせていただきます!」って(笑)

篠原(Ba):最終的に、一番ノリノリだったよな、桐生が。

久世(Vo):撮影終わっても、最後まで着替えなかったもんな。

桐生(Gt):一日着てると、愛着がね(笑)




インディーズ時代に生まれた『鷲掴め・パイオッツァー!』は、少年たちの憧れと情熱が詰まった一曲だ。

特撮界の巨匠・曽根崎監督と北映撮影所の全面協力によって実現したMVは、その世界観を余すことなく映像化している。

かつてヒーローに胸を躍らせた三人が全力で挑んだ渾身の一本、ぜひ楽曲とあわせて楽しんでほしい。



『鷲掴め・パイオッツァー!ALBUM version』

動画リンク https://youtube.com/shorts/fQ6OiqWE_AM

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