TRACK2.『EXIST』
『EXIST』
動画リンク https://youtube.com/shorts/3axhblL6n28
――今回は、曲のテーマ『存在』を強く感じさせる映像でしたね。
久世(Vo):ここにいるのに、誰にも認識されない、っていう。
――無数のマネキンがとても異質で、少し不気味さを感じました。
久世(Vo):現場はもっと不気味だったからね。
一同:(笑)
桐生(Gt):ずっと言うんだよ、「寂しかった、怖かった」って(笑)
篠原(Ba):なんか、最後の方マネキンに名前つけ始めてたって(笑)
――そうなんですか?
久世(Vo):この撮影の時って、衣装合わせで三人一緒で、その時にちょっと撮影したんだけど、そのあとずっと別行動だったのね。衣装合わせして、壁の前に並んで、ちょっと歩いて、多分……一時間もかかってないよね?
スタッフ:45分ですね。
久世(Vo):ほら! 小学生が体育でドッジボールやるくらいの時間しかなかったんだよ。
篠原(Ba):なんだ、その例え!?(笑)
桐生(Gt):例えなくても分かるよ、45分!(笑)
久世(Vo):で、そのあとエキストラさんとのシーンが終わったら、深夜までずっとマネキンだけ! 視界に映るの、スタッフかマネキンしかいないんだよ?
一同:(笑)
――寂しかったということでしょうか?
久世(Vo):寂しいじゃなくて……本当に、「俺はこの世界に存在しているのか?」って。
桐生(Gt):歌詞の通りじゃん(笑)
篠原(Ba):それで、あの鬼気迫るシャウトのシーンが生まれたのか。
――久世さんのボーカルシーンは、確かに悲痛な叫びのように見えましたね。
桐生(Gt):なんか、スタンバイ中にマネキンが倒れて、ちょっと欠けたんだよな? で、久世が「マサハルの腕欠けてるから奥のと交換して」とか言い出して。
篠原(Ba):誰だよ、マサハル(笑)
久世(Vo):マネキン。
桐生(Gt):で、スタッフがどけようとしたら、「違う、それはサヤカ!」って(笑)
一同:(笑)
篠原(Ba):分かんねぇよ!(笑)
久世(Vo):いやいや! 胸あるから! マサハルは男だから!(スタッフさんに)分かるよね?
桐生(Gt):ほら、だ~っれも頷いてない。
久世(Vo):なんで分かんないかなぁ?
篠原(Ba):分かんねぇって(笑)
――桐生さんと篠原さんは、別の場所での撮影だったんですか?
桐生(Gt):俺はそんな遠くはなかったんだけど、久世のシーンって、とにかく余計なものを映しちゃダメだから。
――久世さんと世界が乖離しているような、異質な雰囲気の演出でしたからね。
桐生(Gt):そうそう。だから、久世まわりには近付かないようにって。
篠原(Ba):俺はね、撮影許可が下りた屋上が結構遠くて。
桐生(Gt):全然許可下りなかったんだっけ?
篠原(Ba):一応、安全面を考慮して、だろうけどね。
――それで、唯一許可のとれたのが遠方だったわけですね。
篠原(Ba):うん、遠かった……(と、遠くを見る)
桐生(Gt):寂しかったんなら、マネキン一体借りてけばよかったのに。
篠原(Ba):いらねぇよ(笑)
――少し前後するんですが、サビ前でワイングラスが落下するシーンが美しいなと感じました。
久世(Vo):あぁ、“無敵のワイングラス”ね。
――無敵、ですか?
久世(Vo):全然割れないの(笑)
――そうだったんですか?
篠原(Ba):俺らは見てないんだけど、苦労したらしいな。
久世(Vo):あの場所で撮影したいっていうのがあって、クレーン車とかは呼んでなくてさ。脚立に乗って、一番高いところから落とすんだけど、地面にぶつかったら「こんっ!」って跳ね返って(笑)
桐生(Gt):叩きつけるわけにもいかないしな。
篠原(Ba):自然落下してこそ、だろうな。
久世(Vo):で、結局、割れてないんだよ、あれ。
桐生(Gt):えっ!? 割れてないの!?
久世(Vo):よ~く見て。ワインが広がった向こうに、ワイングラスが無傷でちょっと見切れてるから(笑)
篠原(Ba):無敵だな、そのワイングラス(笑)
誰にも認識されない孤独な世界を描いた『EXIST』。
張り詰めた映像の空気感とは対照的に、インタビューでは終始笑いの絶えない時間となった。
そのギャップこそが、DOMESTICSというバンドの魅力なのかもしれない。
『EXIST』
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