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an-pan: じゃあ、ちょっと意地悪な質問をしてもいいですか?
久世: え、いやです(笑)。
an-pan: 大丈夫です、そこまで意地悪ではないので(笑)。
久世: では、少しなら。
an-pan: ありがとうございます。
DOMESTICSの曲の中で、「これを歌ってる俺、めちゃくちゃカッコいいな」って自分で思う曲、ありますか?
久世: インディーズ時代にさんざん「ダサい」って言われ続けてきたので、自分の思うカッコよさには自信がないんですが(笑)。でもデビュー曲の『GO FOR IT BABY!』は、やっぱり特別な思い入れがあるので、カッコよく……見えてると嬉しいな(笑)。
an-pan: 「見えてると嬉しいな」なんですね(笑)。そこは「カッコいいです!」って言い切らないんだ。
久世: そこは、見てくれるファンの皆さんに判断をゆだねる感じで。
an-pan: 先ほど、さらっと気になる言葉が出ました。インディーズ時代に「ダサい」ってさんざん言われたって……?
久世: カッコいいつもりだったんですが……今見ると、ひどいです。これは売れないなって(笑)。三人で黒い服着てサングラスかけて、僕はヒゲ伸ばして、ギターの桐生は帽子をかぶって、ベースの篠原はタンクトップ着て何とか個性を出そうと……やっぱりダサかったですね(笑)。
an-pan: ちょっと、その写真すごく見たいんですけど!(笑)
そのインディーズ時代から、今のスタイルに変わるきっかけって何だったんですか?
久世: えっと、あの人(スタッフを指さす)チーフマネージャーなんですけど、あの人が「お前らダサいけど曲はいいから、裏方で使ってやる」って。
チーフマネージャー: そんな傲慢な言い方はしてません。
久世: いや、めっちゃ圧凄かったから!
チーフマネージャー: 笑顔で楽しいがモットーです。
久世: 聞いてないから、そんなの(笑)。
それで、事務所の会議室で話をしていたところに、ウチの社長が来て、「ダメ、ダサい、売れない」って(笑)。でも、そのあと篠原がサングラス取って……いや、社長に「サングラス外せ!」って取られて、素顔見せたら「あんた、かっこいいじゃない!」って(笑)。
an-pan: 少女漫画のような展開ですね!?
久世: 本当に(笑)。それで、その足で僕ら全員美容院に連れていかれて、社長命令でイメチェンしたんです。
an-pan: その日のうちに全員美容院(笑)。反発はなかったんですか?
久世: お世話になってたライブハウスのオーナーにも「お前ら、見た目なんとかしろ」って言われ続けていて、僕ら三人ともオシャレには全く自信なくしてたので、「やってくれるならラッキー」くらいの気持ちで(笑)。
an-pan: みなさん、前向きなイメチェンだったんですね。
久世: でも、隣で篠原と桐生がめちゃくちゃかっこよくなってて、「俺一人だけダサいままで、お前だけいらないって言われたらどうしよう」って、内心びくびくしてました(笑)。
an-pan: そこで「俺もカッコよくなるぞ!」じゃなくて、「二人だけカッコよくなって俺がクビになったらどうしよう」なんですか?(笑)
久世: オシャレには自信がないので。今もですけど(笑)。
an-pan: じゃあ、もし今、社長さんから「久世、ソロデビューしてみない?」って言われたらどうします?
久世: バックバンドで桐生と篠原がいてくれるなら。
チーフマネージャー: DOMESTICSじゃねぇか。
久世: ね? 怖いでしょ、あの人(笑)。あの圧が、素人だろうと関係なく向けられて……。
an-pan: あははは!(笑)。でも、ここまで仲が良くても、長く一緒にいればケンカもしますよね? これまでで一番大きかった、「DOMESTICS、これ本当にヤバいかもしれない」ってくらいのケンカは?
久世: ………………。(数秒間黙考)
an-pan: ないんですか?
久世: あっ。差し入れのシュークリームを一人で三つ食べた時、桐生に「ふざけんなよ」って叱られたことはあった、かな? 六個入りだったんですけど、美味しくて。
an-pan: それが最大ですか?(笑)
チーフマネージャー: 平和だな、お前ら。
久世: 篠原が「俺の食っていいぞ」って桐生に言ったんだけど、桐生も「別に二個食いたいわけじゃない。久世の行儀が悪いから叱っただけだ」って。
チーフマネージャー: お母さんか。
an-pan: 完全にお母さんですね(笑)。
じゃあ今、目の前にものすごく美味しいシュークリームが六個あって、桐生さんと篠原さんが席を外していたら――何個食べます?
久世: 今お腹空いてるので、四つはいけます。
an-pan: 増えてるじゃないですか!(爆笑)
チーフマネージャー: 何も学んでねぇ。




