Tie-up project12『きのみきのまま』
『きのみきのまま・OP』
動画リンク https://youtu.be/euAhSO8o_-g
楽曲『Too late』
動画リンク https://youtube.com/shorts/oaBaAbAmACc
――さて、いよいよ最後の作品となってしまいました。
久世(Vo):えっ、もう?
篠原(Ba):いや、結構長いことしゃべってるぞ。
――休憩を挟んで、四時間ほどインタビューさせていただいています。
久世(Vo):もうそんなにしゃべってるんだ。
桐生(Gt):二時間くらい水沢涼の話してなかった?(笑)
篠原(Ba):そんなにはしてないだろ。
――非常に名残惜しくはありますが、最後の作品について、じっくりとお話を伺いたいと思います。
久世(Vo):望むところです。
――最後は、アニメ『きのみきのまま』のオープニングテーマソングとして、『Too late』が使用されています。
――これが少し意外でした。資料を拝見した時、物凄く可愛らしいイラストで、『Too late』のイメージと全くかみ合いませんでした。
桐生(Gt):でも、映像を見るとかみ合ったでしょ?
――はい。とても納得と言いますか、これも楽曲の見え方が変わったタイアップだなと。
篠原(Ba):俺も、まったく同じことを思って。だって、ヒロイン――っていうのかな、あの母親。すごく美人で、いわゆるこう、アニメの、可愛い女性キャラクターのようなデザインで。
桐生(Gt):まさか、あの人が、あんなふうになるとは(笑)
久世(Vo):びっくりするよな(笑)
――とても優しそうな母親と、人のよさそうなお肉屋さんの女将さんと、おしとやかな友人の女性が、実は元レディースで、特攻服を着ると見た目と性格がガラッと変わると、そのような内容のアニメなんですね。
久世(Vo):あれね、性格が変わってるんじゃなくて、あの三人は全然変わってないつもりなんですよ。過去を隠してるわけでもなく、おしとやかなふりをしているわけでもなく、ただ、自分の大切なモノが危害を加えられると戦闘民族になってしまうという(笑)
――お詳しいですね。
久世(Vo):原作買って読んだんです。全7巻。
桐生(Gt):あ、俺も買った。オープニング見て、「なんだこのアニメ」って思って、どんな話なんだろうって、原作を。
――篠原さんは?
篠原(Ba):もちろん、拝読しております。
桐生(Gt):篠原は、そういうところ律儀なんで。
――みなさんが同じコミックスを読んでいたと思うと、少し面白いですね。
桐生(Gt):面白いんで、ぜひ原作も見てみてください。
篠原(Ba):イメージしていた話とは、ちょっと違ったな。
桐生(Gt):わかる! 最初は、あのママ友三人が、素性を隠して悪を討つ、みたいな勧善懲悪の物語なのかと思ったんだけど、すっごくまったりしたギャグマンガなんだよな。
久世(Vo):いや、ラブコメだよあれは。三角関係だし。
――そうなんですか?
篠原(Ba):えぇっと、まず、主人公は紀乃さんという女性で、紀乃には“みき”という娘がいて、みきには幼馴染の“しょうた”という少年がいて、みきはしょうたが好きで、しょうたは紀乃にずっと恋しているという、そういうお話なんです。
――えっと、しょうた少年は幼馴染の女の子の母親に恋をしているということですか?
篠原(Ba):すごく素敵な女性なので、紀乃さんは。
久世(Vo):だから、結構『Too late』とはリンクしている、のかなって。
桐生(Gt):まぁ、届かない想いではあるよな(笑)
――では、その三角関係を主軸に展開していくお話なのでしょうか?
桐生(Gt):いいや、全然。
篠原(Ba):ギャグマンガですね。日常系の。
久世(Vo):タイトルからして、ダジャレだからね。
――『きのみきのまま』というタイトルは「着の身着のまま」という意味ではないのですか?
久世(Vo):ヒロインの娘がみきちゃんで、“木野みき”っていうんですけど、その母親なので『木野みきのママ』って。
――あぁ、なるほど。そういうことなのですね。
桐生(Gt):あと、元レディースで、『鬼のキノ』って呼ばれるほど強かった人で、今は娘もいて穏やかに暮らしているけど、肉体は『鬼のキノ』のころのまま最強で、『鬼の身、鬼のまま』っていう、『鬼のキノ』の最強さを表しているタイトルでもあるんですよ。
――オープニングムービーに出ていた『鬼の身、鬼のまま』は「きのみ、きのまま」と読むんですね。
桐生(Gt):――と、いうことだそうです。
――オープニングムービーで、ママ友三人がレディース姿に変身するシーンは印象的でしたね。
篠原(Ba):特にあの、お肉屋さんが。
桐生(Gt):すっげぇ、スリムになるんだよな。あの人が一番変貌する(笑)
――あのパーマの方ですよね? メガネの。
桐生(Gt):そうそう。メガネを外すと何も見えないんで、眉間にシワが寄って、目つきが悪くなって、それであぁいう怖い顔になるっていう設定で。
篠原(Ba):それで、特攻服を着ると、痩せるという。
――どういう原理なのでしょうね(笑)
篠原(Ba):“特攻服を着ると、身も心も引き締まるから”だそうですよ。
桐生(Gt):引き締まってるねぇ、身が(笑)
久世(Vo):普段、ふっくらした体型なんだけど、ほら、お腹をさ“ぺこっ”って引っ込めることできるじゃない? その要領で全身の脂肪を“ぺこっ”って引っ込めてるらしいよ。
桐生(Gt):そうなの!?(笑)
久世(Vo):設定集に書いてあったよ。
――全身を“ぺこっ”ですか。
篠原(Ba):特攻服を着ると引き締まるそうですよ。
――今度、特攻服を購入して試してみます。
篠原(Ba):いや、絶対無理ですよ。
久世(Vo):マンガだから(笑)
――そうですね(笑) 今回のタイアップはどのようにして決まったのでしょうか?
篠原(Ba):これは、我々がこういう企画をやっているという噂を聞きつけた監督が、ウチの事務所に連絡をくださって。
――こういう企画というのは、『全曲タイアップ企画』ですか。
篠原(Ba):はい。それで、ちょうどオープニングを探していたタイミングだったらしく、あってお話をさせていただいて、楽曲を聞いていただいて、後日正式にオファーをいただいたという流れですね。
――噂を聞きつけてということですが、結構噂になっていたんですね。
篠原(Ba):『月影の舞姫-Lady Noir-』の亭監督と、『マルベリーの花が咲くころに』の伍代監督が今作の三善監督と飲み友達だそうで。
桐生(Gt):濃いなぁ、その飲み仲間(笑)
久世(Vo):でも、絶対楽しいよね、その三人の飲み会。参加したいわぁ。
――またしても、不思議な縁によって実現したタイアップだったんですね。
桐生(Gt):あぁ、あと三善監督は涼(※声優の水沢涼)とも仕事を結構してるみたいで、何か所からかその話を聞いたみたいですよ。「DOMESTICSが、なんか面白いことしてるぞ~」って。
久世(Vo):ノリのいい人だからね、三善監督。
――制作会社やプロデューサーではなく、監督さんが直接交渉に来られるものなのですね。
篠原(Ba):いや、我々の知っている監督が、特にバイタリティに溢れすぎているだけかもしれないですけどね。
桐生(Gt):溢れてるね、あの人たちは。
久世(Vo):行動力の塊だもんね(笑)
篠原(Ba):我々も、そこら辺は見習っていかないと。
桐生(Gt):ホント、面白い人が多いよ、この世界は。
久世(Vo):今回のタイアップ企画で、本当にいろんな人と知り合えたからね。だから、3rdアルバム作った時も、今回と同じ人に連絡したら、もう一回全曲タイアップできるんじゃないかな?
桐生(Gt):同じ面子で?(笑)
久世(Vo):手堅く(笑)
篠原(Ba):プロモーション、舐めんな。
久世(Vo):はい、すみません。
桐生(Gt):素直だな(笑)
――今回、インタビューを通していろいろお話を聞かせていただきましたが、本当に様々な人との縁や絆によって実現したタイアップが多く、それらがすべてDOMESTICSの皆さんの音楽に対するひたむきな姿勢に起因しているような、そんな気がしました。
篠原(Ba):真面目に取り組んできましたんで、その辺が評価されて実現したものだとすれば嬉しいですね。
桐生(Gt):音楽だけは真面目にやってるんで。
久世(Vo):本当に、今回はいろんな人が力を貸してくださって、「全曲タイアップ」なんて無茶な企画も無事に完遂できて、感謝しかないですね。
桐生(Gt):同列に語っちゃうと失礼に当たるかもしれないけど、俺ら含めてみんな「いい物を作ろう」っていうパワーがすごくて、ぶつかって、絡み合って、溶け込んで、それで思いもしないような面白いものが出来てっていう過程が、本当に心地よかったです。貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。
篠原(Ba):桐生がまとめるのって、なんか珍しいな。
桐生(Gt):いや、なんか、久世がまともなこと言ってるの聞いてさ、「あ、俺だけ大したこと言ってない」って、ちょっと焦っちゃって(笑)
久世(Vo):「最後にいいこと言っとこう!」って?
桐生(Gt):そうそう(笑)
――それではみなさん。本当に長丁場のインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。最後に、雑誌をご覧のファンの皆様へメッセージをよろしくお願いします。
篠原(Ba):いろいろ企画が動いていて、少し待たせてしまったかもしれませんが、納得のいくアルバムが出来ました。ぜひ、何度も聴いて、我々の楽曲にみなさんの物語を刻み込んでいってください。
桐生(Gt):そうだね。俺らが作って、ファンのみんなが聴いてくれて、それで初めてこのアルバムが完成するんだと思います。たくさん聴いて、みんなの人生とDOMESTICSの楽曲のコラボを完成させてください。
久世(Vo):いいね、それ。みなさんの人生を彩るっていうのが、最高のタイアップだね。いっぱい聴いて、覚えて、この次はライブ会場で会いましょう!
――本日はありがとうございました。
三人:ありがとうございました。
長い長いインタビューを終え、音楽への想いから三人の素顔まで、DOMESTICSというバンドにほんの少し近付けたような気がする。
けれど、きっと彼らはこれからも、出会いや経験を重ねるたびに新たな表情を見せ、私たちの想像を軽々と越えていくのだろう。
進化を続けるDOMESTICSが、次はどんな音楽を、どんな景色を見せてくれるのか――これからも、三人から目が離せない。
『きのみきのまま・OP』
動画リンク https://youtu.be/euAhSO8o_-g
楽曲『Too late』
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