TRACK5.『OUT OF REACH』
『OUT OF REACH』
動画リンク https://youtube.com/shorts/5bNT3ghf7gA
――今回はアルバムの収録曲順ではなく、MVの撮影順にお話を伺うという、いささか変則的な流れです。
篠原(Ba):MVが見られるようになるんだよね?(スタッフに確認する)――っていうことで、それに合わせて、曲の説明を、ということだそうです。
――ご説明ありがとうございます。早速『OUT OF REACH』のお話を伺いたいんですが、こちらは、すごい世界観ですね。
篠原(Ba):架空の日本で、昭和260年だったかな? そんな世界です。
桐生(Gt):セットが凄かった。気合入ってるなぁ~って(笑)
久世(Vo):最初からこんなお金かけて、最後はどうなっていくんだ――って思ったら、案外これくらいだったよね、すごいセット作ってたの(笑)
スタッフ:(笑)
桐生(Gt):外回り多かったから、後半戦は。
篠原(Ba):俺、埼玉の山奥の星空の綺麗なところまで連れていかれたぞ。
――その話はまた後程で(笑)
――記念すべき初MVですが、いかがでしたか?
久世(Vo):最初が『OUT OF REACH』で、すごい気合入ったよね。
桐生(Gt):この曲、難しいんです、ギター。
――見どころなどは?
篠原(Ba):今回、セットにはこだわってるんですが、演奏自体はかなりシンプルで。
久世(Vo):普通にライブで一曲やるみたいな感じだったよね。
桐生(Gt):何テイクかは撮るけど、基本通しで演奏して、それを編集さんが切り貼りする感じで、こっちは「あ、こんな普通でいいんだ」って。ある意味、この後の撮影に対する変な気負いはここでなくなったかな。
篠原(Ba):スタッフの皆さんが、とても気を使ってくださって。非常にやりやすくて。
久世(Vo):一番厳しかったのが篠原で。
篠原(Ba):そんなことないだろう(笑)
久世(Vo):「今、声フラットしたよな?」って、すごい怖い顔で……、声は音かぶせるから分からないのに(笑)
篠原(Ba):出るんだよ、映像に、そういうのが。
桐生(Gt):こういうヤツなんです。
――そのこだわりのおかげでしょうか(笑)とても迫力ある映像になっていると思います。
篠原(Ba):ありがとうございます。
――ノイズの演出がかっこいいと思ったのですが。
桐生(Gt):アレは事故なんですよ。
――事故ですか?
桐生(Gt):撮影中にカメラが故障して。
久世(Vo):なんか急にスタッフさんが騒ぎだして、聞いてみたら、映像にノイズが入ってたって。ちょっとくらいならって思ったんだけど、見てみたらもう画面全体がバリバリで(笑)
桐生(Gt):想像以上のノイズが。
――でも、それが採用されたんですよね? 撮り直しはされなかったんですか?
久世(Vo):しましたよ、撮り直し。
桐生(Gt):でも篠原が、こっちの方がいいって。
篠原(Ba):ノイズが、想像以上に綺麗に載っていて(笑)むしろこういう効果だと思えばかっこいいんじゃないかと。
――確かに、とてもかっこいい演出だと思いました。
篠原(Ba):それで、試しにノイズの映像使ってもらったらうまくはまって、これで行きましょうと。
久世(Vo):篠原がルールなんで、DOMESTICSは(笑)
桐生(Gt):篠原が「是」と言えば是なんで(笑)
篠原(Ba):そんな怖い人じゃないですよ、僕。
一同:(笑)
――不慮の事故を逆手に取るというと語弊がありますが、それがかえって魅力的な演出になったんですね。
久世(Vo):だから、もう一回やれと言われてもできない(笑)
桐生(Gt):すごいレアモノだね。
篠原(Ba):結果的にいいアクセントになったと思います。
トラブルさえも味方につけたDOMESTICS。
撮影中の思わぬアクシデントから生まれたノイズ演出は、『OUT OF REACH』の世界観に不思議な説得力を与えていた。
偶然さえも作品の一部へと昇華してしまう柔軟さとこだわり。それこそが彼らの強さなのかもしれない。
『OUT OF REACH』
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