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【DOMESTICS】音楽雑誌『BAND STYLE』特集記事  作者: 宮地拓海
2nd『GAMBLER』

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Track11.『FEEL THE RHYTHM』

『FEEL THE RHYTHM』

動画リンク https://youtube.com/shorts/5cTC0NFQxik

――冒頭で少し久世さんが触れられていましたが、『FEEL THE RHYTHM』に関して伺います。


久世(Vo):あれ、俺なんか言った?

篠原(Ba):覚えてないのかよ(笑)


――篠原さんらしくない楽曲だと。


久世(Vo):あぁ、たぶん言ってるね。

篠原(Ba):お前はずっと言ってるよ。


――確かに、これまでのDOMESTICSとは少し異なる雰囲気の楽曲だなと感じました。先ほど篠原さんは「自分の才能に賭けた」と仰っていましたが、そういう意味では大勝利ではないでしょうか。


篠原(Ba):ん、俺なんか言った?

桐生(Gt):覚えてないのかよ!?(笑) この二人はホントこういうところで似てて、唯一真人間である俺はいっつも苦労をかけられて……

篠原(Ba):お、どうした。眠いのか?

久世(Vo):誰か、布団敷いてあげて。あと甘いホットミルクを!

桐生(Gt):寝言じゃねぇーよ!(笑)


――(笑)。えっと、アルバムのコンセプトに沿うように、自分の才能に賭けてみたと先程仰っていました。


篠原(Ba):まぁ、そうですね。いつもはベースラインをメインに据えて曲を広げていくんですが、今回はリズムというか、グルーブ、ノリ、そういうのを意識して作曲しました。

桐生(Gt):作ってる時に、「無条件で楽しくなれる曲を」って言ってたよな。昭和のテレビみたいにって。


――昭和のテレビ、ですか?


篠原(Ba):俺らが子供の頃って、テレビが最大の娯楽みたいなところがあって、それこそ年末年始とか、家族みんなが揃ってテレビ見てたんですよね。その中で、歌謡ショーとかはすごく派手な演出で――と言っても今みたいにCGとか特効(※特殊効果。爆発やレーザーなど)なんか全然なくて、大量の電飾がピカピカ光ったり、人がたくさん出てきて踊ったりってだけなんだけど、でもそういうのが、パッと見て「すげぇ」って引き込まれるような演出だったんですよ。当時、自分が見ててすごくワクワクして。そういう無条件で楽しくなれる雰囲気を出せればなと思って制作に取り組んでました。

久世(Vo):すごく分かる。なんか昭和だよね、この曲は。

桐生(Gt):一回、篠原が「方向性変えようか」ってメロディ変えようとしたら、久世が猛反発して、「これがいいんだよ!」って(笑)

久世(Vo):めっちゃよくないですか、この曲? 大好きなんだけど。

篠原(Ba):いや、嬉しいけど、怖ぇよ、その熱量。

桐生(Gt):子供のころの、家族との思い出を全部この曲に投影してるから、こいつ(笑)

久世(Vo):子供のころよく聴いたんだよね、この曲。

篠原(Ba):新曲だよ!(笑)


――(笑)。久世さんの猛プッシュで、路線変更はなくなったのですね。


桐生(Gt):篠原は、基本自分に一番厳しいから、とことん突き詰めちゃうんだけど、今回は久世の勢いがそれを凌駕した感じだね。

篠原(Ba):褒められ過ぎて、俺もこの曲好きになっちゃって。

桐生(Gt):クールそうに見えて、案外褒められるの好きだもんな、篠原は。

篠原(Ba):好き。

久世(Vo):なんか可愛いな、篠原(笑)


――楽曲をすごく気に入ったという久世さんですが、そういう思い入れというのは作詞に何か影響はあるものなんですか?


久世(Vo):これ、曲がダサいからさ、歌詞も思いっきりダサくしてやろうと思って。

篠原(Ba):ダサい言うな!

久世(Vo):あ、いい意味で。いいダサさ。

篠原(Ba):褒めてねぇよ!(笑)

桐生(Gt):なんだろう、今の音楽シーンから見れば時代遅れ感はあるんだろうけど、それこそが今回目指したものっていうか、欲しいのは昭和のころの、テレビの前で家族みんなが一緒に楽しむ雰囲気だからね。

久世(Vo):そう、それ! なので、子供たちもお父さんお母さんも一緒に口ずさめるような歌詞にしたんだよ。


――とてもシンプルな応援歌で、すんなりと心に浸透する感じがしました。


久世(Vo):難しいことを考えなくてもいい、分かりやすい歌詞でしょ?(笑)

桐生(Gt):でも案外、人生にはこれくらい楽観的なポジティブさが必要なのかもしれないよな。


――軽快なリズムと、印象的なのに親しみやすいメロディーと相まって、自然と口ずさんでしまいますね。


篠原(Ba):なんだろう……今日、凄く気分がいい。

桐生(Gt):みんなが褒めてくれるから?(笑)

久世(Vo):みんな、もっと日常的に褒めてあげて(笑)


――今回は、The Pop Horns(ザ・ポップホーン)の皆さんが収録に参加されたと伺いました。


桐生(Gt):そう。ブラスでね。

久世(Vo):やっぱり、歌謡ショーにはブラス隊がいないとね。

篠原(Ba):The Pop Hornsの皆さんにはMVにも出演していただいて、本当に楽しい方達でした。

久世(Vo):上手いよね、楽器が。

桐生(Gt):当たり前だろ!(笑)

久世(Vo):いや、違う。上手いをさらにもう一歩超えた、超越した上手さ。

篠原(Ba):管楽器に関しては俺らも素人だけど、それでもあの演奏が「いいな!」っていうのは理屈抜きで理解できるからね。


――ではMVについて伺います。先程お話になった“昭和の歌謡ショー”を彷彿とさせるセットでの撮影でしたね。


挿絵(By みてみん)


篠原(Ba):久世のリクエストで。

久世(Vo):絶対あのセットで歌いたかった!


――歌詞さながらに、久世さん自身の夢もかなったわけですね(笑)


久世(Vo):ホントだ(笑)

桐生(Gt):あのね、ウチのスタッフは久世に甘いんですよ。

篠原(Ba):久世のお願いは、大抵かなえられるからな。

久世(Vo):そうか? そんなことなくない?

桐生(Gt):こいつが、1stアルバムのMV撮影の時にずっと、「一人が寂しい、寂しい」っていうから、今回のMVほとんど三人一緒だったし。

篠原(Ba):ホントだ!? それでか!?(と、スタッフの皆さんを見る篠原さん)見た、今!? 全員、目を逸らしたぞ!


一同:(笑)


篠原(Ba):俺は、船で国外追放されたのに……

桐生(Gt):追放はされてないだろう(笑)

久世(Vo):きっと二人とも、スタッフへの愛情表現が足りてないんだよ。

篠原(Ba):じゃあ、俺らも「だ~い好きなき~みが~♪」って歌いながらスタッフを追い回すか。

桐生(Gt):なんだ、その現場(笑)


――では、今回のMVは久世さんの希望通りだったわけですね。


久世(Vo):すごく楽しかった。でも結構暑いんだね、電飾って。

桐生(Gt):暑かったなぁ。

篠原(Ba):なるべく(電飾の少ない)セットの真ん中にって(笑)


――The Pop Hornsの皆さんとの共演はいかがでしたか?


桐生(Gt):カッコよかったね。生は迫力が違う。

篠原(Ba):みなさん、サービス精神が旺盛で、すごく前向きに撮影に臨んでくださって。

久世(Vo):「久世君、こういう踊りしようよ!」って(笑) あ、そうだ。俺、結構踊ったのに全部カットされてた。

篠原(Ba):踊ってたなぁ、昭和っぽいダンス。

桐生(Gt):祖父さん世代のダンスな。

久世(Vo):いや、親世代、親世代!


――ちなみに、どのようなダンスを披露されたんですか?


篠原(Ba):ゴーゴーとかツイストとか。

久世(Vo):竹の子族的な。

桐生(Gt):あぁ、あれってそのイメージだったんだ。

久世(Vo):でも、カット。


スタッフ:ちょっと、そぐわなかったので。


久世(Vo):“そぐわない”!?(笑)

桐生(Gt):すげぇ衝撃受けてるな。

篠原(Ba):じゃあ、“そぐえる”男になるように精進しろ、久世。

桐生(Gt):“そぐえる”って動詞、合ってるのか?

篠原(Ba):知らん。

桐生(Gt):適当だな、おい!?(笑)




難しいことは考えず、ただリズムに身を任せて楽しんでほしい。

そんな願いから生まれた『FEEL THE RHYTHM』には、篠原の挑戦と、久世や桐生の揺るぎない信頼が鮮やかに刻まれている。

懐かしくも新しい音と、画面いっぱいに広がる華やかな笑顔。

無条件に心を弾ませる彼らのリズムを、存分に楽しんでほしい。




『FEEL THE RHYTHM』

動画リンク https://youtube.com/shorts/5cTC0NFQxik

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