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【DOMESTICS】音楽雑誌『BAND STYLE』特集記事  作者: 宮地拓海
2nd『GAMBLER』

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19/38

Track07.『BROKEN』

『BROKEN』

動画リンク https://youtube.com/shorts/VYeRFbYyCgw

――続きまして、『BROKEN』についてお話を聞かせてください。


久世(Vo):来たね!

桐生(Gt):篠原の罠(笑)


――先ほどお話にあった、キーの高い楽曲ですね。


久世(Vo):すっごい高い音符があるとかじゃなくて、もうずっと高いんだよね。

桐生(Gt):AメロBメロ辺りから、既にほかの曲のサビくらいのテンションで(笑)

篠原(Ba):とはいえ、無茶ではなかった。ちゃんと綺麗に出てたし、メロディにも上手く乗せてたし。

桐生(Gt):歌入れの時、久世の歌を聴いてた篠原が「やるな、久世」って言ってたのがちょっと面白かったけどな。師匠と弟子かよって(笑)

久世(Vo):やっていくうちに、声の出し方が分かってきたんだよね。シークレット(ライブ)やった時には、かなり楽に歌えるようになってた。

桐生(Gt):ほらまた、そうやって……シークレットの話はもうちょっと後だろうが。

久世(Vo):あ……。


――シークレットライブがあったんですね(笑)


久世(Vo):ありました(笑)

篠原(Ba):1stアルバムを買ってくれた人の中から抽選で、っていう企画だったんですが、それはまた後程。

桐生(Gt):MV撮影に協力してもらったからね、ファンの子たちに。

久世(Vo):あぁいう企画は面白いよね。またやりたい。今度は俺もステージでさ――

桐生(Gt):その話は後な。

篠原(Ba):全然人の話を聞かないんだよ、こいつ。


――(笑)。では、また後程改めてお伺いします。今回のMVはエストニアで撮影されたということですが。


篠原(Ba):エストニアのちょっと北の方なんだけど、古い村があって。そこに百年前の時計塔が現存しているっていうことで、そこの前の広場を借りて。


――歴史的価値の高い建造物かと思うのですが、よく撮影の許可がおりましたね。


桐生(Gt):スタッフが優秀なもので。

篠原(Ba):古いと言っても、村の人たちにとっては普通の広場みたいな感じで、結構歓迎してくれて、な?

桐生(Gt):撮影、めっちゃ見られてたもんな。

久世(Vo):村民、大集合みたいな(笑)

桐生(Gt):小さい子が久世の真似しててさ。

篠原(Ba):ミニ桐生もいたぞ。

久世(Vo):小さいDOMESTICSが何組か出来てたよね(笑)


挿絵(By みてみん)


――『BROKEN』というタイトルの通り、MVでは派手に時計塔が破壊されていましたね。


篠原(Ba):もちろん、壊したのはセットで、本物ではないですよ。

桐生(Gt):本物を壊したら、さすがに怒られるだけじゃ済まなよな(笑)

久世(Vo):日本に帰ってこられなくなる(笑)


――時計塔を破壊するシーンは、日本で撮影されたんですか?


篠原(Ba):はい。千葉のスタジオで。

久世(Vo):歯車のシーンは神奈川だったね。

桐生(Gt):千葉は、エストニアの広場に似た広場があるっていうので、そこに時計塔を模したレンガの壁を建てて。

久世(Vo):その壁の向こうは、めっちゃ住宅街なんだよね(笑)

桐生(Gt):エストニアとは似ても似つかない(笑)

久世(Vo):歯車のシーンはデカいスタジオに時計塔の内部を再現して、それを破壊するっていう……なんで壊したんだろうね?

篠原(Ba):『BROKEN』だからだよ。

桐生(Gt):そこに疑問持つなよ(笑)


――随分と入念なリハーサルが行われたと伺いました。


久世(Vo):そう! 一発撮りだったからね。

篠原(Ba):破壊のシーンなので、撮り直しができないんですよ。同じセットをいくつも用意できるわけではないので。

久世(Vo):派手に壊れるように、壊れやすく作られてたんだけど、本当に壊れやすくて(笑)

篠原(Ba):「この角度で、こう壊してください」っていう指示が事細かに。

桐生(Gt):ただ、その通りにいかないんだよ。

久世(Vo):いかない! 全然いかなかったね。

桐生(Gt):俺はペンキを壁にぶちまけるんだけど、水と違って粘り気があるから、思ったように広がってくれなくて。

久世(Vo):俺も、本当は歯車が画面に向かって倒れるはずだったのに、根元の方が先に壊れてこっちに向かって倒れてきてさ。でも顔に出すとNGになるから、必死に険しい表情作って、心の中で「やっべー、こっちに倒れてきちゃったー!」って(笑)

桐生(Gt):俺も、「頼むぞ、スーパースロー!」って(笑)

久世(Vo):スーパースローカメラで撮ると、液体の広がりが綺麗に撮れるからね。

桐生(Gt):機械頼みだよ(笑)

久世(Vo):篠原だけ、スムーズにいってたよね。もしかして、壁を壊した経験が?

篠原(Ba):ねぇよ(笑)

桐生(Gt):いや、でも上手かったよ。ウチも壁を壊す時は篠原に頼もうかと思ったし。

篠原(Ba):全力で断るけどな。


一同:(笑)




古びた時計塔と巨大な歯車を容赦なく破壊していく、迫力満点の『BROKEN』。

過去や固定観念を打ち破るような映像とは裏腹に、その舞台裏を語る三人の表情は終始楽しげだった。

一発撮りの緊張感さえも作品の力へ変えてしまう、DOMESTICSならではの創造力。

次はどんな世界を壊し、どんな新しい景色を見せてくれるのだろうか。

『BROKEN』

動画リンク https://youtube.com/shorts/VYeRFbYyCgw

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