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絶望少女が出会います!

勢いで書き始めました。

絶望少女が泣き喚きながら生き延びる話です。

ドラゴンや怪物たちと死闘を繰り広げ、困難の果てに栄光を手にする。そんな希望に満ちた冒険者生活!

故郷を勘当された私だけど、心機一転、充実した毎日をこの手に!

…そう思っていた時期が、私にもありました。

「うぁああああああああ!」

林道を駆ける。駆ける。ひたすら駆ける。

背後には、紅の竜。

迫ってきてる。間違いなく迫ってきてる。

だって吐息を肌で感じるんだよ!至近距離から!!!

振り返ることなく、全速力で。

「グォォアアアアァアアア!」

剛腕の一薙ぎ。

巨大な爪が全身を掠める。

「誰かぁあああああ!助けてぇえええええぇええ!」

みっともない声を上げる。

ドラゴンに立ち向かう冒険者?無理だ。

こんな怪物、人間が立ち向かうのが筋違いだったんだよ。

人間は人間らしく田畑を耕して、それなりに平和に暮らす。それだけで充分だったんだ。

ああ、安らかな故郷での日々が蘇る。

毎日美味しいスープを作ってくれた優しいママ。

毎日泥まみれになって帰ってきた冒険者のパパ。

よく夫婦喧嘩もしてたけど、すごく仲が良かったな。

あれ。もしかしてこれ、走馬灯────

影が迫る。

頭上に視線を向けると、なんと巨大な岩が降ってくるではありませんか。

「あ。」

すり潰した林檎になるまで、あと数秒。

短い人生だった。

ゆっくりと目を瞑る。

「絶望的だ…。」

こうなるんだったら親孝行の一つでもしておくべきだったな。

その時。

一筋の光が閃いた。

瞬間、地響き。

なかなか訪れない痛みと衝撃。

違和感から、目を開く。

そこには。

「大丈夫ですか?」

金髪に碧眼、全身に纏う白。

───世界に選ばれた、勇者のような青年がいた。

「…ない。」

青年は首を傾げる。

震える口を必死に動かす。

「…腰が抜けて動けない。」

青年は不思議そうにこちらを見つめる。

そんな目で見ないでよ!

しょうがないじゃんか!

こちとらドラゴンに追いかけ回されて、危うく死にかけて走馬灯まで見えたんだよ。

腰が抜けない方がどうかしてるでしょ。

───そういえば、あのドラゴンどこに行った?

ふと、視線をドラゴンに向ける。

そこには見事に二等分されたドラゴンと思わしき死骸が横たわっていた。

呆気に取られる私の顔を、青年は覗き込む。

「それは大変でしたね。ですが、もう大丈夫です。近くの街まで一緒に行きましょう。」

反論する暇もなく青年に抱えられ……いや、待て。

なんだか変な感じだ。

背中と膝裏を支えられたまま持ち上げられ、顔は少年近くに………。

………これ、世に聞くお姫様抱っことかいうやつでは?

「…あの。」

この胸の高鳴り。これが噂の。

「どうかしましたか?」

吊り橋効果とかいうやつでは?

「───一生養ってください!!!!!!!!!」

「……………はい?」

拙い文章ながら、ここまで読んでくださりありがとうございました。

このあともたぶんずっと絶望していることでしょう。

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