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九十三日の幻、永遠の約束  作者: 吾川あず
【第四部】王国崩壊
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【第四章】秋巡思(下)

最終話です。少し長くなっておりますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

 あれから一ヶ月――。

 リクはアンジュの家に通っている。


「そら、調子はどうだ?」


 春の日差しを縁側で浴びていたそらが振り返り、静かな微笑を浮かべ、親指と人差し指で丸を作った。

 体中に包帯が巻かれていて、少し動きにくそうだ。

 とてもいい天気で彼も外へ出たいだろうが、まだ無理そうである。免疫も下がっているから、迂闊に外に出るなとこうに言われていた。


「寒くないか」


 こくり、とそらは頷く。安心してリクはその隣に腰を下ろした。そらの手元には数枚の紙とペンが置いてある。そしてその隣ではハニというネズミが気持ち良さそうに眠っていた。

 あの日、サフランとこうの行動が早かったおかげでそらは奇跡的に一命を取り止めた。傷は塞がりそうだ。しかし、毒薬を使った代償はとてつもなく大きかった。


「こう先生は今日、こないのか」


 ――夕方からくるって


 そらの整った綺麗な字を見ているとどこかほっとする。声に負けないくらい優しい字だった。


「子ども達は」


 先程の行のすぐ下に、またさらさらとペンを走らせる。


 ――さっき帰った


「ふうん……」


 そらが再び、ペンを握り何か書き始める。


 ――そろそろ町に、春の果物が出るだろ


「ああ、そうだな。欲しいのか」


 ――甘いやつ


 リクは声を上げて笑った。食欲があるのはいいことである。


 声が出なくなって、そらは少しわがままを言うようになった。この一ヶ月、彼は周りから砂糖漬けのように甘やかされたのだ。それでいいと思う。今までは自分で全て抱え込みすぎた。弱っている今くらい、甘えて欲しい。


 それからリクは、そらと暫くの間他愛のない話を続けた。筆談でも支障はなかった。そらが姿を消したあの夜を思えば。全身に火傷を負い、テントの中でぐったりとしていたあの姿を思えば。


 クロノのことは一度も話題にしなかった。詳細はシトラから一通り聞いていて、そらが言葉にならないほどの思いをしたことも知っていたが、「頑張ったな」と口にするのは、そらが自分から話してくれるまで待とうと思った。ただ、傍にいるだけ。今はそれしかできないのだ。


 そらとアンジュが再会したとき、言うまでもなく、二人とも泣いていた。

 そらは本当の故郷をツテシフで見つけた。事の次第を聞いたツテシフの王からそらを引き取りたいという話もあったそうだが、そらはほんの少しの金だけを受け取りエレム村に帰ってきた。


 ――ごめんなさい、帰ってきちゃいました。


 と声にならない声でそう伝えた。もちろん村で、彼を追い返そうと考える者はいない。


 そらがいなくなってから、村の子ども達がひどく退屈そうだったのだ。彼は武術もできたし、知識に至っては呆れるほど豊富なものを持っていた。そんなそらと話していると、子ども達は退屈などしない。

 そらは帰って来てから暫くの間、彼らに冒険話を聞かせていた。もちろん筆談であるが、そのスタイルをも自分のものにしてしまっているのだから感心してしまう。


 しかし、そんなそらもやはり人間である。周りには心配かけまいと気丈に振舞ってはいるが、自分には分かる。


 あの日、何か大切な物をあの塔に置き忘れてきてしまったのではないか。


 時々心配になる。


 なあ、学校を作るって夢はどうなったんだ?


 ……勿論そんなことは言わない。

 言える筈がない。


 やがて、こうが診察にやってきた。今、彼はミナトの診療所で忙しくしているにも関わらず一週間に一度はスザクの馬に乗って様子を見に来る。


「……うん、そうだな。怪我の方は良くなっているが……」


 何かを窺うようにこうがそらの顔を覗き込んだが、そらは首を傾げるばかりだった。


「……まあいい。私の気にし過ぎかもしれん。とにかく、また来るからあと少し安静にしておれ」


 こくり、とそらは頷いた。


***


 クロノを失って、どこか投げやりな気持ちになっていた。あと何年、何十年生きていかなければならないのだろうと、考えただけでひどく疲れた。

 長い旅を重ね、ぼろぼろになるまで使ったノートも、帰ってから一度も開けていない。こんな物が何になる。自分はたったひとつの大切なものでさえ守ることができなかった。


 一日中一人で物思いに耽っていると段々気が滅入ってきて、しまいには眠る時間が長くなった。体調が悪いのだろうと皆は甘やかしてくれたが、そんなことはない。

 確かに火傷は痛いし、日ごとに体は重くなったが、動けないほどではなかった。


 一ヶ月、何をやっていたのだろう。

 でも逆に、何かするべきことがあったのだろうかと考えると、それさえ思い浮かばなかった。


 突然心にぽっかりと穴が開いたようだった。何も感じなかった。感じないよう、記憶に蓋をしてしまったのかもしれない。


 しかし夜になり、辺りが静かになると思い出す。


 ――そら


 熱っぽく、しかしどこまでも優しく自分を呼ぶ声。頭を撫でてくれた大きな手。

 そんなとき、どうしていいか分からないほど苦しくなる。もう二度とあんなに人を愛することなどないだろうと思える程、彼のことが大好きだった。


 いつかこうなる日が来ると、最初から分かっていたはずだ。分かっていた筈なのに、彼を好きになり続けた。


(こんなにつらいなら、出会わなければ良かった……)


 そんなことを思う夜もあった。

 クロノが生きていた頃は、出会えて良かったと、何度も口にしたのに。


 ……一晩、この周辺の村長が集まる会議があってアンジュがいない日があった。


 ――ごめんなさい


 月の無い、暗い夜だった。

 春の生暖かい風が隙間から入ってくるのを首筋で感じながら、クロノの無骨な手を思い出した。剣や刀を握りすぎて分厚くなったのだと思う。それなのに、意外にも繊細で、器用だった。

 涙が零れた。生理的なものか、感情からくるものなのか、分からないが、何かが苦しくて仕方がない。


 ――可愛いなあ、そら


 可愛いなんて言われて嬉しいはずがない。


 ――……してる


 クロノの声が本当に聞こえてくるようだった。自分の使った毒よりもずっと恐ろしいと思った。


 嘘つき。一緒にクレアスに帰って、静かに暮らそうって言ってたのに。

 傍にいると言ってたのに。


 枕に顔を埋めると、涙で濡れているのがわかった。それでも溢れ出した涙は止まらない。声が出ないのが、もどかしい。


(クロノさん……っ)


 やっと思い知った。自分は大切なものを失ってしまって、もう二度と、戻ることなどないことを。

 この一週間、あの塔に感情を置き忘れてきてしまったような気持ちがしていた。心に穴が開いているのだと自分に言い聞かせてきた。全て自分が傷つかないために。

 違う。何も置き忘れてなどいない。何も感じなくなったなんてこと、あるわけない。

 いつだって心のなかで幼い子どものように泣き叫んでいた。それを必死に、気づかないように、見ないふりをしていただけ。


 自分の感情を押さえれば押さえるほど、世界はおかしくなっていく。思い切り泣いて、思い切り笑えばいいのに、中途半端にどちらもできなくなって、自分が今、生きているのか死んでいるのかさえ分からなくなる。


(でも、今……生きてる)


 思い切り自分は泣いていた。泣いている時、いつも傍にいてくれた人はもういないけれど……。

 そらはその夜、クロノが遺していった布を被って、クロノを想像した。




 朝が来ても、気持ちは晴れなかった。

 しかし、もうクロノがいないということ、自分はそのせいで苦しんでいることに気付くと、やっと素直に悲しむことができた。

 一日中横たわっていては身体に悪いと思い、そらはゆっくりと外に出た。アンジュはまだ帰ってきていないが夕方には戻るはずだ。そのときは、少しでも復活し、明るく元気な姿を見せたかった。


 朝の空気はひんやりとしていたが、それが心地良かった。体の中に侵入した悪いものが、ゆっくりと浄化されていく気がした。


「そら! おはよ」


 珍しく外に出ていたそらをいち早く見つけ、リクが駆け寄ってくる。

 おはよ、と口元で形作り、そらは笑った。


「お、今日は調子良さそうだな」


 リクと話している間は悪いことを忘れることができた。声が出なくても、彼には自分の伝えたいことひとつひとつが伝わっているようなのだから、すごい。


 昼になり、こうが診察にやってきた。ユーリとリト、呉羽――そして一匹の狐が一緒だった。彼らと会うのはまさに一ヶ月ぶりである。聞くところによると、緊急事態で馬の数が足りなかったらしい。やっとエレミスとシトラの計らいで帰ってこられたと言う。


「そらっ……」


 そらが声を失ったことに三人はひどくショックを受けたようだった。


 ――俺は大丈夫だから

 ――それよりも、マキバが


 そらは狐に目を向けた。そこにマキバは感じられなかった。ユーリが首を横に振る。


 あの日、ユーリを庇った時の衝撃でマキバは本来の姿に戻ってしまった。もう何も話さない。ユーリはひどく寂しそうだった。そらもそれを聞いて、また胸がずきりと痛んだ。

 季姫はツテシフの混乱を収めるためにしっかり役目を果たしてくれたという。そらに会って少し大人っぽくなったと呉羽は話した。


「また会ってあげて。姫、あなたとたくさん話したがっていたわ」


 ――勿論

 そらは紙にそう書いて、頷いた。


 四人の話が落ち着いたところで、こうはそらの診察を始めた。「お前らは邪魔だから出ろ」とユーリ達に言う。いつものように文句を垂れながらも、いつもと同じこうの態度に笑って、三人は出ていった。

 こうは三人が出ると、声を低くした。


「そら。あまり言いたくはないが、言わねばならん」


 ――はい


「怪我は良くなっているが、例の毒がゆっくりと身体をまわっておる」

「……」

「半年。それが限界だ」


 ――半年……?


 こうの出した「半年」という時間は思っていたよりも短い時間だった。そらは頭から冷や水をかけられる思いがした。


(間に合わない)


 しかしこうの言う通りだろう。日に日に体が重くなっているように感じたのは気のせいではないらしい。


「そら、ミナトに来い」


 こうは真剣な瞳をこちらに向けてきた。


「これからもっと苦しくなってくると思う。突然発作が起きることだってあるかもしれない。この辺りじゃあ頼る医者もいないだろう」


「……」


「適切な対処をすればわずかでも寿命が延びる」


 そらは首を横に振った。


 ――ここで、やらなくちゃいけないことがあるんだ。


 そう紙に記す。

 こうは唇を噛み締めなら頷いた。そらはここで気づく。皆、自分の夢を応援してくれていたのだと。

 いつだって、こんなにも支えられていたんだ。それなのに、俺は、何を。


「目の色が変わったな、そら」


 こうが少しだけ穏やかな表情になった。


 ――ありがとう、こうちゃん


「ああ。俺も寿命だけが全てだとは思わん」


 こうが出ていってすぐ、そらは起き上がり、旅で使ったノートを含め、今までメモしてきたものを持ち出した。


 とにかく教科書を作ろう、とそらは思った。文字で残せばそれは後にまで伝わる。薬、法、地理、歴史、兵法……すべてに通じている訳ではなかったが、人並み以上にそらのなかには正確な知識が詰まっていた。幼い頃からリクに連れられて色々な場所に遊びに行ったのが良かった。


 毎日、子ども達はそらの様子を見に来る。その中には姿を消す大分前からそらに文字を教えられていた子どもも数人いた。

 そらは昼間、子ども達を集め、この王国で生き残るために必要な情報も、必要でない情報もできるだけ多く叩きこんだ。文字を知らない子どもには、文字が分かる子どもに助けてもらいながら、一から丁寧に教えていった。

 今まで誰にも教えてこなかった薬の作り方も、リクや子ども達のなかでも年長の者にできるかぎり教えた。


 夕方彼らが帰ると、そらは寝る間も惜しんで机に齧りついた。これまで見聞きしてきた多くの情報のなかで、これだけは知っておいた方がいいというものを選び、一冊にまとめる作業だった。


(自分なんかがこんなことをして何になる)


 そう思って落ち込む夜もあった。しかし手を休めることはなかった。

 知識を増やすことも大切なことであるが、勉強というものはもっと深いところに真意がありそうな気がする。

 そう。こんなものを纏めたところで、実際に役に立つ場面なんてほんの僅かかもしれない。でも、知ることは大切であると自信を持って言えた。

 何かを知ることで今まで間違っていた常識を覆すことができるかもしれない。知っていたから救える何かがあるかもしれない。


 全てが役に立つとは言わない。でも、何かは絶対に役に立つはずである。


 もしも何かの役に立てたら、それが俺の生きた証。そしてそれはクロノの生きた証にもなる。

 そらはクロノからもらったノートをそっと撫でた。




 一度、狐の姿のマキバが一人でやってきたことがあった。そらは一目見て、彼がマキバであることが分かった。


 ――マキバ


 声は出なかったが、その狐はじっとこちらを見つめ、やがて膝の上に乗ってきた。

 マキバは一言も喋らなかった。それはそらも同じである。ただ、その金色の毛を頭から背中にかけて撫でていると、彼の考えていることが伝わってくるようだった。


 あの戦場で致命的な怪我をしたとき、ユーリの兄がマキバにくれた力を全て使い切ってしまったのだと言う。


 そら。俺はもう話すことも人間になることもできない、ただの狐に戻ってしまったけれど。


 うん――そらは心の中で相槌をうつ。


 この命がある限り、ユーリを見守り続けると、誓うよ――。


 そらはその柔らかな背中に鼻を擦り付けた。マキバの声はもう聞こえてこなかった。




 そして月日が経った。

 その頃、そらは一日動けば三日寝込むほどに体が悪くなっていた。

 少し疲れると熱が上がる。休んでも休んでも微熱は続く。息をしているだけで体力を失っていくようだった。


「そら、大丈夫か」


 アンジュが心配そうに顔を覗き込んでくる。大丈夫だ、と言いたいのに声は出ないままだ。


「そら、こう先生もお前も体が弱っているとしか言わないが、本当はまずいんだろう」

「……」

「あと何年、傍にいてくれる?」


 アンジュの言葉に、そらは全てを隠し通すことができなかった。

 一か月。

 その数字を聞いたとき、アンジュはそらの枕元で長い間涙を流した。そらも泣きながら、じっとその顔を見つめていた。涙が枯れることはないのだと知った。


 そして半年が経った。

 ちょうど秋祭りの夜だった。そらは起き上がることさえできず、ただ布団の上で遠くから聞こえる祭りの音に耳を澄ませていた。


 一年前のことを思い出す。凶作だった。リョウタも死んだ。それからクロノに出会い、長い長い旅をして――。


 そんなことを考えていると、祭りは終わり、片づけを終えてアンジュが帰ってきた。

 暫くしてアンジュの寝息が聞こえてきた。


(あ……)


 そらは窓の外から差し込む月の光に照らされた。

 それはそらから扉まで、すうっと突き抜けていくような真っ直ぐな光だった。


 頭がくらくらする。

 しかしそらは、立ち上がらずにはいられなかった。


 無造作に伸びた髪を一つに束ねる。

 確信的なものに導かれるように、そらは扉を開け、裸足のまま外へ飛び出した。


 長い冬が明け、春が、そして夏が過ぎた。

 この秋もきっとすぐに過ぎて、再び冬がやってくるのだろう。


 何度だって繰り返す。この秋を。

 山の中に踏み入れた瞬間、雨が降り始めた。先程まで月が綺麗に見えていたのに。

 しかし気にする余裕はなかった。

 熱を帯びた体を、雨水が冷やしていく。

 山の中をひたすら駆けた。よくこんな力が残っていたと思う。でも、今駆けなければ、彼に会うことができないと思った。


 運命が捻じ曲げられていく音。


 煩いほどに雨粒が地面を叩く。

 急に強く吹いた木枯らしが髪をすくっていく。風に、包まれる。


 出逢ったことを後悔するならば、今すぐ立ち去れ。


 声がした。


 そらは呟いた。


「間に合ってよかった……」


 あの日、リクを追うことができなかった自分が、そこに立ち尽くしていた。

 とても不安そうな瞳をして。

 大丈夫。そんな不安そうな顔をしなくても、大丈夫だよ。


「お願い。行って」


 俺は、何度でもあなたに会いに行く。

 そう、約束した。


「これからお前は大切なものに出会うんだ」




 目を覚ますと、やはり見慣れた天井が見えた。

 運命は捻じ曲げられ、過去は変わり、また新たな未来がゆっくりと進み始める。


「そら、大丈夫か」


 リクの声がしたと思ったら、すぐに彼の心配そうな顔が見えた。


「俺……どうなって」


 声が出る。体は不思議と軽かった。


「昨日の祭りの後、お前、山の中に入っただろ。足を踏み外して、崖の下で倒れてたんだ」

「え……」

「あのネズミがお前の場所を教えてくれた」

「――」


 まさか、と思いながらもそらは聞かずにはいられなかった。


「クロノさんは」


 傍にいたのか、アンジュが答えてくれた。……何でもないことのように、とても自然に。


「さっき使いを城に出したからね。もうすぐ来てくれるはずだよ」


 どこから夢を見ていたのだろう。

 もうすぐ、彼が来てくれる。そう思うとほっとして、嬉しくて、温かい涙がすうっと頬を伝った。

 そらは再び目を閉じた。




 秋祭りの日から一か月後、崖の下でそらの遺体が見つかった。熱に浮かされるまま山の中を彷徨ったらしい。崖の上には足を踏み外した跡があった。

 そらの机の上にはしっかりと製本された教科書が置かれていた。それを子ども達は毎日少しずつ書き写している。


 リクの残した記録によると、アンジュは八十を越えるまで生きたそうだ。クレアス王国のなかでは長寿だった。逝く前、こう言い残したらしい。


 ――死ぬことは悲しいことなんかじゃない。先に逝った人とまた会えるんだ。リクもゆっくり来い。ゆっくり、ゆっくり生を全うしてから来るといい。俺はちゃんと、そら達と一緒に待っているから。


 そして今、そらの作った教科書はエレム村の子ども達によって王国中に広まっている。幼い子どもがまず初めに目にする本がそらの作った教科書である。

 文字を読める子どもが増え、一村人でさえ官吏に採用される機会ができた。


 百年の時を経て、今なお、隣り合ったクロノとそらの墓に人が訪れる。

 今日も空は晴れている。


  

ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました。

ブクマ、感想、とても嬉しかったです。

これからの執筆活動の励みにしていきたいと思います。

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