表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
86/559

86 イレギュラーな配役

 アイボリーの代役にノーウェ。

 そうなった理由はある。

 大柄なアイボリーに合わせて作られた着ぐるみ。

 もう一人、マスコット役のアルバイトはいる。しかし、彼女はその日、休みだったのだ。


 他にもアルバイトはいる。

 しかし、体が合わない。

 しかも彼女らには、彼女らにしかできない役割があった。

 高齢者の日常の不安と財団に対する要望の聞き取りアンケート。より重要でイベントの主目的である仕事が。

 それを財団職員であるノーウェ自身がするわけにはいかなかった。

 あくまで、第三者によるヒアリングという点に重点が置かれていたからだった。


 ケイキちゃんの着ぐるみを身に着ける、つまり着替えを手伝う役にしても、本来、周山企画のアルバイトが担う。

 しかし、現場ではアイボリーの到着を待って、時間を空費してしまった。

 イベントの本質であるヒアリング開始の時刻が迫っていた。



 ケイキちゃんは、いわば、広告塔のようなもの。

 つまり、幟のようなものであって、それを優先するわけにはいかない。

 結果、その場に居合わせた競馬場職員のルリイアが着替えを手伝うことになった。

 不自然とはいえ、それ以外に手がなかった。

 イレギュラーな配役にならざるを得なかった。


 ただ、ノーウェもルリイアも、ケイキちゃんに全く素人だったかというとそういうわけでもない。

 ノーウェは、自身が財団の担当者としてよく理解していたわけだし、ルリイアも元はといえば周山企画のアルバイト。

 そして、今は競馬場内のイベント担当者である。

 見て見ぬふりはできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ