表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
22/559

22 そもそも、ランは何を知っている?

 ランは最初に謝った。

 ここから先はまだ遠い。

 時間にして一時間ほどだという。


「スニーカーだから大丈夫よね。でも、ちょっと急がないと。相手を待たせるわけにもいかないし」

「今夜中に帰れるのか? 明日は」

「大事な仕事がある?」

「ああ」

「順調にいけば、夜中になる前に帰れると思うよ」

「どう見ても、もう真夜中じゃないか」



 しかし、漆黒の闇ではない。

 星明かりがあるからか。

 そうではない。

 木々の下でも、芝居のセットのように、夜であることを意識させる照明があるかのように、夜目はきく。

 かなり暗いことに変わりはないが。



「あいだみち。ここは時間の概念が希薄な道。あいだみちって妖の体内。彼か彼女か知らないけど、お腹が満たされてれば時間はゆっくり流れる。お腹がすいてれば、時の経つのは速い」


 だから、しっかりお礼を持ってきたのよ。

 これだけあれば、お腹いっぱい。

 向こうに戻った時、たいして時間は経ってないわ。



「でも、急いでいくよ」


 おう。


 速い!


 意識を妖怪ランの後ろ姿に集中した。


 幸い、道は平坦。

 歩きにくいこともない。

 追いつけないほど、ランは飛ぶように走っているわけでもない。

 でも、なんで黒装束なんだ。

 闇に溶けている。わかりにくいぞ。



 とんでもないことになった。

 妖怪の世界で、誰かに会う?


 何のために会うのかも定かではない。

 ノーウェの死に関係しているとは言うものの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ