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11 行き着くところまで
こうなれば、行き着くところまで行ってやる。
自分の身に何が起きようとしているのか、あるいはもう起き始めているのか、見極めてやろうという気になっていた。
そしてそれが、ノーウェの死の真相に結びつくことなら。
今から会う相手が、今受講している学生であろうが、教えていた卒業生であろうが。
それが元で、大学に居づらくなろうと構わないではないか、とさえ思い始めている。
大学講師という職を紹介してくれたヨウドウには申し訳ないが、今のこの状況をなかったことにしておけない。そんな気になっていた。
ハルニナも言ったではないか。
ケイキちゃん殺人事件の真相解明について。
やめれば、やはり所詮は学生のやること、って思われるでしょ。
フウカも言ったではないか。
学生だからこそ、競馬サークルだからこそ、やり遂げなくては。
学生たちがそう言っているのに、講師でありサークル顧問である自分だけが風雨から逃れ、静かな澄んだ湖一周トレッキング、なんてしているわけにはいかないではないか。
どこまでも行ってやる。
ついて行ってやる。
この子たちに。




