第9話 助けて
怪獣が、街を破壊していた。
巨大な足が道路を踏み潰す。
ビルが崩れ、車が吹き飛び、人々が悲鳴を上げながら逃げていく。
『グォォォォォォ!!』
怪獣の咆哮が街中に響いた。
戦車が砲撃する。
ミサイルが飛ぶ。
爆炎が怪獣を包み込むが、煙の中から現れた巨体には傷一つない。
「駄目だ!」
「止められない!」
「へぁさんは!?」
「まだ来ないのか!」
「へぁさん!」
「助けて!」
「へぁさーん!!」
人々が空を見上げる。
その時。
空の彼方に、銀色の光が見えた。
「……来た!」
「へぁさんだ!!」
銀色の巨人が、空から舞い降りる。
ズン――!
大地が揺れる。
しかし、道路は壊れない。
建物も壊れない。
完璧な着地。
『へぁ!』
「うおおおおおお!!」
「へぁさん!!」
「やってくれ!!」
怪獣が俺を見る。
『グォォォォォォ!!』
『へぁ!!』
怪獣が向かってくる。
俺も走る。
なのに道路にはヒビ一つ入らない。
怪獣の拳をかわし、懐へ飛び込む。
腹へ拳を叩き込んだ。
ドォン!
怪獣の巨体が吹き飛ぶ。
そして、なぜか建物のない場所へ綺麗に落ちた。
「すげえ!」
「頑張れ!」
「へぁさん!!」
『へぁ!』
立ち上がった怪獣が、巨大な尻尾を振る。
俺は両腕で受け止めた。
そのまま持ち上げる。
『へぁぁぁぁ!!』
投げる。
怪獣はまたしても、建物のない場所へ綺麗に落ちた。
「へぁさん強えええ!!」
そう。
これだ。
こういうのを、俺はやりたかった。
◇
怪獣が再び立ち上がる。
『グォォォォォォ!!』
その時。
ピコン。
ピコン。
「タイマーが!」
「時間がない!」
「頑張って、へぁさん!」
「…………」
俺は、ゆっくりと腕を構えた。
来た。
ついに、この時が。
海へ向かって一度撃っただけ。
誰にも見てもらえなかった、あの光線。
怪獣が咆哮する。
俺は腕を交差させた。
「いけええええ!!」
「へぁさああああん!!」
『へぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
眩い光が一直線に怪獣へ伸びる。
命中。
ドォォォォォォォォン――!!
大爆発。
煙が晴れる。
怪獣は。
いない。
一瞬の静寂。
「うおおおおおおおお!!」
街中から大歓声が上がった。
「やった!」
「へぁさんがやった!」
「ありがとう!」
「ありがとう、へぁさん!」
子供たちが手を振っている。
「へぁさーん!」
「ありがとうー!」
俺も片手を上げる。
『へぁ!』
そして空へ飛び立った。
眼下では、大勢の人々が俺に手を振っている。
「ありがとう!」
「へぁさん!」
「また来てねー!」
悪くない。
いや。
最高だ。
これだよ。
巨大ヒーローって。
◇
ピピピピピ。
ピピピピピ。
「…………」
目を開けた。
見慣れた天井。
「……夢か。」
しばらく天井を見つめた。
やがて、口元が少し緩む。
「いい夢だったな。」
◇
朝食を食べながら、テレビを見る。
いつもの朝。
いつものコーヒー。
いつものトースト。
なのに今日は、なんとなく気分がいい。
「なんか今日、いいことありそうだな。」
◇
「高橋、ちょっといいか。」
午前。
上司に呼ばれた。
「はい。」
「会議室。」
何だ。
何かやったか?
いや。
やってる。
色々。
でも会社にはバレていない。
はず。
会議室へ入ると、上司が一枚の書類を机へ置いた。
「高橋。」
「はい。」
「内示が出た。」
「……内示?」
「係長。」
「…………」
一瞬、意味が分からなかった。
「俺がですか?」
「他に誰がいるんだよ。」
「……マジですか。」
「マジだよ。」
係長。
嬉しい。
普通に嬉しい。
「ありがとうございます。」
「勤続十二年だろ。これまでの仕事も評価されてる。」
「ありがとうございます。」
朝、思った。
今日はいいことがありそうだ。
本当にあった。
「それで。」
「はい!」
「昇進に合わせて、新しい仕事も任せたい。」
「はい。」
係長。
責任者。
悪くない。
「最近、問い合わせが増えてるだろ。」
「問い合わせ?」
「例の。」
「……例の?」
上司が別の資料を俺の前へ置いた。
『巨大人型存在関連損害対応』
「…………」
嫌な文字が見えた。
「へぁさん。」
「……はい。」
「最初の道路の件もそうだけど、今後も何があるか分からない。建物、車両、道路、設備。飛行による被害も考えられる。」
「……はい。」
「契約者からも、保険が使えるのかって問い合わせが増えてる。」
「……でしょうね。」
上司が資料を指で叩いた。
「そこで、へぁさん関連の損害金額算出、保険適用の確認、それから顧客対応。この辺りを専門に扱うチームを作る。」
「…………」
「高橋。」
「はい。」
「責任者として頼む。」
「…………」
朝の夢が蘇る。
『ありがとう!』
『へぁさん!』
『ありがとう、へぁさん!』
現実。
「原因の切り分けが難しいケースも出てくると思う。現場対応も増えるかもしれない。」
「……はい。」
「期待してるぞ、係長。」
上司が肩を叩く。
「……へぁぁぁぁ……。」
「ん?」
「何でもありません。」
◇
係長になった。
嬉しい。
はずだった。
ただ。
自分が壊したものを。
自分で査定する仕事が増えた。
◇
政府との接触以降。
世の中も少し変わっていた。
へぁさんは日本語を理解する。
人間に敵意はない。
人を助ける意思がある。
それが分かったことで、人々は安心した。
そして。
安心した人間は、すぐに調子に乗った。
◇
『どうもー!』
スマホの中で、派手な男がカメラへ向かって両手を広げている。
『今日はですね! へぁさんが本当に日本語を読めるのか、検証したいと思いまーす!』
「…………」
画面が切り替わる。
広い土地に、巨大な文字。
『へぁさん! ここに来て!』
「行かないよ。」
『果たして、へぁさんは来るのか!?』
「行かないって。」
次の動画。
『へぁさん本人が見るまで終われません!』
「どうやって確認すんだよ。」
次。
巨大な的。
『へぁさん! ここに光線撃ってくださーい!』
「絶対撃たない。」
さらに次。
地面いっぱいに書かれた文字。
『チャンネル登録よろしく!』
「…………」
見えてる。
でも、しない。
◇
「高橋。」
「何?」
「へぁさん人気すげえな。」
佐々木がスマホを見せてくる。
「今度はこれ。」
動画には、木の上にいる猫。
『へぁさーん! うちのミーちゃんが降りられませーん!』
「消防に相談しろよ。」
「じゃあこれ。」
雪に埋まった車。
『へぁさーん! 助けてくださーい!』
「ロードサービス。」
「これ。」
大量の段ボール。
『引っ越し手伝ってくださーい!』
「業者。」
「最後。」
『へぁさん! 彼女ができませーん!』
「知らねえよ。」
佐々木が笑った。
「厳しいな。」
「何でも頼むなよ。」
「でも本人、日本語分かるんだろ?」
「……らしいな。」
「こういう動画も見てたりして。」
「…………」
佐々木が突然、天井を見上げた。
「へぁさん。俺は最初から応援してました。」
「嘘つけ。」
「お前も言っとけ。いつ見られてるか分かんねーぞ。」
「……大丈夫だろ。」
「なんで?」
「なんとなく。」
◇
そんな日が何日か続いた。
『へぁさん!』
『へぁさーん!』
『助けてー!』
『こっち来てー!』
ネットでは。
ほとんど挨拶みたいに使われ始めた。
俺も慣れた。
『へぁさん、助けて!』
「自分でやれ。」
『へぁさん、お願い!』
「無理。」
『助けてー!』
「知らない。」
そんな感じだった。
◇
その日は、朝から強い雨が降っていた。
窓を叩く雨を見ながら、佐々木が言う。
「すげえな。」
「今日ずっとらしいよ。」
「帰り嫌だな。」
「だな。」
それだけ。
いつもの会話だった。
◇
昼。
休憩室でテレビを見ながら弁当を食べていた。
『へぁさん!』
「…………」
また聞こえた。
佐々木が笑う。
「今度は何だ?」
「知らない。」
「傘でも頼むんじゃね?」
「四十五メートルの?」
「みんな入れるぞ。」
俺も少し笑った。
テレビを見る。
そして。
笑いが止まった。
画面の中にいたのは。
動画配信者じゃなかった。
泥だらけの男。
その背後では、山の斜面が大きく崩れていた。
『へぁさん!』
男が叫ぶ。
『聞こえてるんだろ!』
『お願いだ!』
画面に速報が出る。
『北海道で大規模土砂崩れ』
『複数の車両が巻き込まれたとの情報があり、消防が救助活動を行っています』
映像には、消防車と救急車。
潰れたガードレール。
土砂からは車の一部が見えている。
『現場では現在も斜面から土砂が流れ続けており、二次災害の危険性から救助活動は難航しています』
『へぁさん!』
男はまだ叫んでいた。
『まだいるんだ!』
『中にいるんだ!』
『頼む!』
『助けてくれ!!』
休憩室から笑いが消えた。
佐々木もテレビを見たまま、小さく言う。
「……こういう時、来てくれたらすげえんだけどな。」
「…………」
昨日まで何度も見た。
『へぁさん、助けて。』
猫。
雪。
引っ越し。
恋愛相談。
全部、笑えた。
今は。
笑えなかった。
◇
俺は上司のところへ向かった。
「すみません。現場、行ってきてもいいですか。」
「現場?」
「はい。」
俺はテレビを指した。
「へぁさんがもし助けに来たら、どこまでが災害そのものの損害で、どこからがへぁさんによる損害なのか、確認してきます。」
「…………」
上司は少し考え、朝渡したばかりの資料へ目を落とした。
「そうだな……。」
そして頷く。
「一度直接見てみるか。保険が適用になるのかを判断するには、ちょうどいい事案だな。」
「ありがとうございます。」
「ただし、規制の邪魔はするなよ。」
「はい。」
俺は頭を下げた。
嘘は。
一つも言っていない。
へぁさんが来れば。
間違いなく。
一番近くで確認することになる。
◇
車を走らせた。
当然、現場までは行けない。
手前から通行止めになっている。
俺はかなり離れた場所へ車を止めた。
雨の中。
手にした銀色の器具を見る。
朝、渡された資料が頭に浮かぶ。
『巨大人型存在関連損害対応』
自分が行けば、何かを壊すかもしれない。
道路。
設備。
車。
下手をすれば、救助している人まで危険にする。
それでも。
『助けてくれ!!』
あの声が、頭から離れない。
「そういうのは……反則だろ。」
銀色の器具を握る。
構える。
「へぁ!」
――閃光。
◇
「来た!!」
消防隊員が空を指した。
雨雲の下から、銀色の巨人が現れる。
「へぁさんだ!」
「本当に来た!」
上空から現場を見る。
酷い。
道路の一部が完全に土砂へ埋まり、大量の岩や木が流れ込んでいる。
見えるだけでも。
複数の車。
消防隊員が両腕を振った。
「へぁさん!」
「こっちだ!」
「ここ!」
周囲を確認する。
人のいない場所。
できるだけ。
救助現場から離れた場所を選ぶ。
ゆっくり。
高度を落とす。
着地。
ズン――。
「…………」
それでも地面が沈む。
やっぱり。
壊す。
でも。
今は後だ。
◇
「この下!」
「車がある!」
消防隊員が土砂を指した。
手を伸ばしかける。
そして。
止めた。
どこまで埋まっている。
どこに車体がある。
その中のどこに人がいる。
分からない。
巨大な手で一気に掻けば。
土砂ごと車を動かしてしまう。
「…………」
ふと。
子供の頃にやった遊びを思い出した。
砂浜の棒倒し。
砂山の真ん中に棒を立てて。
倒さないように。
周りの砂を少しずつ取っていく。
「……あれだ。」
巨大な指先を土砂へ当てる。
掘らない。
撫でる。
表面を薄く削るように。
少しずつ。
土砂を外へ逃がしていく。
俺にとっては。
ほんの少し。
それでも人間から見れば。
一度に大量の土砂が動く。
「車体が見えた!」
「止めて!」
手を止める。
消防隊員が駆け寄る。
「中に二人!」
「生きてる!」
「救急!」
「…………」
生きてる。
◇
次の場所でも。
同じように土砂を撫でる。
焦らない。
棒を倒さないように。
少しずつ。
「一名確認!」
「意識あり!」
次。
今度は大きな岩が邪魔をしている。
岩へ手を伸ばす。
握らない。
自主練を思い出す。
両手で。
支えるように。
ゆっくり持ち上げる。
人のいない場所へ。
そっと。
置く。
「子供いるぞ!」
「急げ!」
「呼吸あり!」
「…………」
助かってる。
俺が。
役に立ってる。
この。
でかすぎる身体が。
初めて本当に。
必要とされている。
怪獣なんていなくても。
使い道。
あるじゃん。
◇
「へぁさん!」
別の場所から消防隊員が手を振った。
その時。
視界の端で。
斜面が動いた。
土。
岩。
その真下には。
消防隊員。
『へぁっ!!』
隊員が振り返る。
俺の視線を追って。
斜面を見る。
「退避!!」
「下がれ!!」
全員が走る。
直後。
ドドドドドドドド――!
土砂が。
さっきまで人がいた場所へ流れ込んだ。
「…………」
間に合った。
一人の隊員が俺を見上げた。
「ありがとう!」
「…………」
夢と同じ言葉。
なのに。
全然違った。
◇
ピコン。
「…………」
胸の光。
でも。
まだ終わっていない。
「へぁさん!」
「もう一台!」
「この先だ!」
向かう。
走らない。
地面が不安定だ。
一歩ずつ。
慎重に進む。
ピコン。
ピコン。
土砂へ手を当てる。
また。
優しく撫でる。
「車体確認!」
「中にいる!」
ピコン。
ピコン。
ピコン。
「時間がない!」
消防隊員も。
知っている。
俺が。
三分で消えることを。
「もう少し!」
『へぁぁぁぁ……!』
車体が見えてくる。
光が身体を包み始めた。
「へぁさん!」
『へぁぁぁぁぁぁ!!』
そして。
消えた。
◇
「…………」
元の身体。
小さな手。
でも。
まだ終わっていない。
「まだいる。」
迷わなかった。
銀色の器具を握る。
構える。
「へぁ!」
――閃光。
◇
「戻ってきた!!」
「二度目!?」
「へぁさんだ!」
再び現れた俺へ。
消防隊員がさっきの車を指す。
「そこ!」
「頼む!」
『へぁ!』
すぐに土砂へ手を当てる。
慎重に撫で。
車体を露出させる。
「入れる!」
「救助開始!」
「二名!」
「一人重傷!」
「運べ!」
次。
まだいる。
さらに奥にも。
車が埋まっている。
休まない。
岩を退ける。
土砂を撫でる。
必要なら。
車体を支える。
消防隊員が。
その下から人を救い出していく。
「一名救出!」
「意識なし!」
「救急!」
ピコン。
「…………」
早い。
いや。
同じだ。
三分が。
短すぎる。
「まだいる!」
「奥だ!」
向かう。
ピコン。
ピコン。
もう点滅が速い。
それでも。
土砂へ手を伸ばす。
『へぁぁぁぁぁ!』
「車両確認!」
「屋根が見えた!」
さらに。
土砂を撫でる。
「中を確認する!」
身体が光り始める。
「待って!」
「まだだ!」
『へぁぁぁぁぁぁぁ!!』
そして。
また。
消えた。
◇
二回目が終わった。
雨の音。
遠くから聞こえるサイレン。
救助活動は。
まだ続いている。
俺は。
手の中の器具を見た。
三回目。
「…………」
二回変身できることまでは。
確認している。
でも。
三回目は。
試したことがない。
普通に変身できるかもしれない。
だったら。
もう一度行けばいい。
銀色の器具を握る。
腕を上げかけた。
止まる。
もし。
変身の途中で何か起きたら。
もし。
制御できなくなったら。
もし。
途中で突然解除されたら。
何が起きるのか。
分からない。
ここは。
実験する場所じゃない。
消防隊員がいる。
救急隊員がいる。
怪我人がいる。
まだ。
土砂の中から動けない人もいる。
四十五メートル。
千二百トン。
そんなものが。
制御を失えば。
救助どころではない。
「…………」
俺は。
器具を握ったまま。
遠くの現場を見た。
サイレン。
怒鳴り声。
重機の音。
雨。
まだ。
助けを待っている人がいる。
「…………」
それでも。
腕を。
ゆっくり下ろした。
◇
夜。
俺は。
自宅のテレビの前に座っていた。
『今回の土砂災害では、巨大人型存在、通称へぁさんが二度にわたり出現。消防と連携して救助活動を行いました』
映像には。
岩を持ち上げる俺。
土砂を慎重に取り除く俺。
『これまでに十八名が救助され、このうち四名が重傷、十四名が軽傷となっています』
「…………」
『一方、その後の捜索で――』
画面が変わる。
『三名の死亡が確認されました』
「…………」
テレビの音だけが。
部屋に響く。
『へぁさんは二度目の出現でも、消失する直前まで救助活動を続けていました』
最後の映像。
土砂の中へ。
手を伸ばす。
そして。
消える。
「…………」
三回目。
もし。
やっていたら。
助かったのか。
それとも。
もっと酷いことになったのか。
考えても。
答えは出なかった。
◇
『また、今回の災害では道路、車両、電柱などにも大きな被害が確認されています』
画面には。
崩れた道路。
『巨大人型存在による救助活動でも、路面の陥没や周辺設備への損傷が発生しました』
俺が着地した場所。
地面が大きく沈んでいる。
「…………」
朝。
渡された資料を思い出す。
『巨大人型存在関連損害対応』
明日。
会社へ行けば。
これを見る。
『災害そのものによる損害との区分については、今後詳細な調査が必要ですが、現時点で確認されている被害を基にした推計では――』
画面下に。
数字が表示された。
『今回の災害による推定被害総額――』
『約四億八千万円』
「…………」
『このうち、巨大人型存在の救助活動によって生じたとみられる損害額は――』
数字が変わる。
『約二千六百万円と推定されています』
「…………」
朝。
怪獣を倒した。
みんなが笑っていた。
『ありがとう、へぁさん!』
格好よく。
飛んで帰った。
現実では。
人を助けた。
助からなかった人もいた。
怪我をした人もいた。
道路も壊した。
そして。
金額が残った。
俺は。
テレビに表示された数字を見つめた。
「…………」
明日。
俺は。
これを。
仕事で見る。




