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絶望の始まり、そして・・・   作者: 渡辺赤城
第一章、訓練兵として・・・そして、
12/18

命令と修理完了

次の日、知恵のもとに行き出来るだけの事をした。

結果基地に着いた時よりかは良くなっていたと思う。

休暇が空けて四日目。

基地司令から呼び出しを貰った。

「すまないね、急に呼び出して。今回は君達に取って大切な事だから直接私から言わせて貰う。jpn/us23の修理が終わり次第君達には石垣基地へ行って貰う。内容は今回の襲撃による鎮魂と新しい石垣基地の司令着任式、そして谷口訓練兵、知恵訓練兵の正式な任官及び谷口訓練兵は今回の実績をもって少尉相当から中尉相当への昇進。何か質問は?」

「「いえ、ありません!」」

「そうか、では解散!あ、谷口訓練兵は残ってくれ。」

「分かりました。」

失礼しました。と言い知恵は出て行った。

「報告聞かせて貰ったよ。君の助けた水城奈々元育成校生だったかな。彼女は退院しだい君預かりとなる。軍としては数が足りない事もあり少しでも育成校からの兵士を入れたい。元とは言ってもね。しかも君達が着任する部隊は新しく創設される部隊な為出来る限り気心知れた者がいい。勿論退院する前に簡単な事情聴取はするがその後は彼女次第だ。しかしさっきも言ったとおり少しでも数が欲しい。だから君にも説得をお願いしたい。」

「なるほど…。分かりました。微力ながら頑張らせて頂きます。」

「そうか、助かるよ。話は以上だ。戻りたまえ。」

「ハッ!失礼しました!」

とりあえず部屋に戻るか,それともPXに寄るか…。

結論はpxに寄るだ。

喉も渇いたしな…。

そんな事を考え歩いていると前から上条麗奈少尉が歩いてきた。

「あ!谷口さん!3日ぶりです!」

「お久しぶりです、麗奈さん。」

「そう堅苦しいのは嫌ですよ~。ところで谷口さんはなぜここに?」

「自分はさっきまで司令に呼ばれていたので話も終わったのでPXに行こうかと…」

「本当ですか!?奇遇ですね!自分も行こうと思ってたところなんですよぉ~。一緒に行きません?」

「大丈夫ですよ。それじゃあ行きますか。」

「はい!ところでこの基地にも慣れました?」

そんなような会話をしながら歩いてやっとPXに到着した。

それから水と軽く食べれるものを買いPXを出た。

「そういえば谷口さんは聞きましたよね?谷口さんが配属される部隊は新設の部隊だって」

「はい、聞きましたよ。それが何か…?」

「一応聞いて見ただけですよ~特別何かあるというのは現時点では無いですよぉ~」

「そうですか。それでは。自分こっち何で。」

「はい~。それでは~また~」

上条さんと離れ部屋へと向かう。

石垣基地へまた行くのか…。

少し時間でもあるだろうか…。

あったらちょっとしたものでもいいから一の遺品を見つけに行こう…。

Prrrrrrr

そんな考え事をしていたら電話がかかってきた。

「もしもし…」

「谷口訓練兵で間違い無いよな?こちら整備の者なんだがjpn/us23について話がある。第2格納庫まで来てくれないか?」

「分かりました。今から行きます。」

「頼むよ。あ、道案内に上条少尉を向かわせたからよろしく。」

そう言っているとドアがノックされた。

速い。速すぎるよ上条さん…。

上条さんの居たおかげで迷わず第2格納庫まで来ることはできた。

「お、来た来た。こっちだ、こっち」

手招きをされたので着てみるとつなぎに似た者を着ている人が居た。

「俺はここで整備班長をやっている東郷従道だ。周りからはおやっさんと呼ばれてる。よろしく。」

「私は谷口訓練兵であります!」

「ああ、分かってるさ。お前さんの事はな。それで本題に入るがjpn/us23の説明にはいるがまず最初に操作系統は変わっていない。こいつ独特の脳波を使った操縦も問題ない。まぁこれは元々日本で開発された技術だったからな。これは簡単に手に入った。次にステルス機能だがこいつも問題ない。近々アメリカのjpn/us35が日本でも配備されるからそいつの整備研修を受けてたお陰でしっかり治った。まぁ大方以前と変わってないが一つだけ大きな違いがある。そいつはこいつの予備パーツが手に入んなかったため一部jpn/us35のパーツは使用している。性能に問題はないから安心しろや。それとお前の戦闘ログを見せて貰ったが長刀での戦闘が得意そうだな。だからお前専用に近接特化の整備がされている。長刀も通常最高2本の所をこいつには4本装備が可能となっている。だからある意味以前よりかは強化が入った形だ。しかし強化の裏には問題もあってこいつは以前と違う空力制御が必要になる。これはお前さんがどうにかしてくれや。何か質問は?」

「先ほど空力制御が以前と違うとおっしゃいましたがどう違うのでしょうか?」

「詳しい事は分からねぇが理論上はjpn/us35に近い空力制御が必要となる。ただし完全に同じって訳でもないからjpn/us35で特性を得るってのも無理だ。できあがり次第頑張ってくれや」

「分かりました。そういえばあとどのくらいで終わりますか…?」

「だいたい今3/4ぐらいだからあと2,3日で終わるだろう。」

「なるほど。分かりました。」

「おう。またなんかあったら呼ぶから今日は帰んな」

「分かりました失礼しました。」

格納庫から出ると上条さんが待っていた。

話が終わるまでずっと待ってたのだろうか・・・。

予定通り整備は3日目に終わった。

ここの整備の人々は本当に素晴らしい。

「なんとか予定通り終わったぜ。こいつはjpn/us23と分けるためにまぁ分ける必要も無いがjpn/us23改とでも言っておこうか。ほれ、試運転行ってこいや。もう許可は取ってある。」

「は、はい!」

外見は面影が残っている程度というほど変わったように思えたが乗ってみると以前と同様の動きができ問題の空力制御も言うほど変わっていなかった。出来るだけ変わらないように調整してくれたんだろう…。本当にありがたい。

「とりあえず大丈夫そうだな。戻ってこいや。」

「はい!」

機体を滑走路に向け着陸。

「どうだった、jpn/us23改は?」

「大変よい機体だと思います。無印より段違いに動きやすい。」

「そりゃ良かった。それじゃあ着替えて司令室へ行きな。」

「はい!」

着替えを終え司令室へ向かう。

途中で知恵にあったが知恵も司令室へ向かうように言われたらしい。

「お、来たな。訓練兵諸君。それでは君達に命令を下す。

 明後日から当基地を離れ石垣基地へ行って貰う!以上だ。」

「「了解!」」


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