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絶望の始まり、そして・・・   作者: 渡辺赤城
第一章、訓練兵として・・・そして、

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13/18

石垣へ、再び【前編】

予定通り自分と知恵は命令受諾から三日目の10/25に鹿屋海軍航空基地を出て石垣基地へと向かった。

石垣基地に新しく着任する司令官の意向で自分達は機動歩行機に乗って式に参加する事になった。

そのため式開始の数時間前の出発となった。

「知恵、大丈夫か...?」

「う…うん…。今の所は大丈夫…。」

「OK。あと1時間ぐらいで到着するから頑張ってくれ。」

「うん…。」

知恵は今は大丈夫そうにしてるがPTSDに近い症状がでているには知っている。

だからこの石垣行きは正直知恵にはキツいだろう…。

そんな風に考え事をしていると突然無線に声が入り始めた。

「こちら管制塔。北東より進行中の機体に次ぐ、所属と当空域の飛行理由を告げよ。繰り返す、所属と当空域の飛行理由を告げよ。」

どうやら管制塔からの確認の通信だった。

「管制塔へ。こちら第4帝都防衛用機動歩行機搭乗員育成校の谷口訓練生以下一名。今日の新司令着任式への出席の為に来ました。着陸を申請する。どうぞ」

「こちら管制塔、貴官等の目的を確認した。しかしこちらへの着陸は許可できない。今から送る座標へ着陸していただきたい。以降は状況の変化によってこちらから連絡する。」

「了解した。これより移動します。」

座標が送られてきたためそれに従い移動する。

場所は自分達が出撃するときに集合したところと同じだった。

「行くぞ、知恵。」

「うん…。」

平然を保っているが知恵の様子は明らかにおかしかった。

息が荒くなり、ライブカメラの映像でも顔色も悪く涙ぐんできているように見えた。

とりあえずはこのまま行くしかない。

着陸体制に入り広がった場所に着陸する。

停止したら先に知恵を機体から下ろそう。

そうしないと式が始まる頃には倒れてるだろう…。

「知恵、時間まで機体から降りよう。」

「うん…。」

そういうと知恵のコクピットが動き出し降りてきた。

「大丈夫か…?顔色が相当ひどいぞ?」

「ううん…、大丈夫。ちょっと酔っただけだから…。」

「それならいいがとりあえずこれ飲んどけ。酔い治しの薬。」

「うん、ありがと。」

酔い治しの薬と言ったがそれは嘘だ。

実際は抗うつ薬であっちの軍医から手渡されていた。

知恵の顔は少しはマシに見えたがそれでもいつもよりはヒドい。

できることなら式が終わるまで病院に突っ込みたかったが今回は自分達の任官式がある以上それも無理だった。

自分も深呼吸をして機体に戻ろうとする。

「待って…。」

「ん?どうした?」

「もう少し近くにいて…。」

「ああ、分かったよ。」

これで少しはマシになればいいがどうなるかは分からない。

しかし少しでも気が楽になれば…。

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